わくわく すまいる ぶっく
放送:毎週木曜日13時25分~
出演:堀地はるみさん

子どもの本が大好きな堀地さんに、毎週お気に入りの本をご紹介いただきます。

放送で紹介した本の一覧はこちらをクリック!

「新生活を迎える方へ」
放送2017年3月30日
年度末です。年末もばたばたしますが、こちらはしみじみとした思いや冬の景色も手伝って、静かな心持ちになるものです。一方この年度末は、まだ見ぬ新しい生活を前に、そわそわと浮足立ち、落ち着かない感じがします。春へのわくわく感がそうさせるのかもしれません。

新しい扉を元気に開けられるよう、堀地さんが選んで下さったのは、荒井良二さんの1冊です。鮮やかな青に、白い大きな鳥。この表紙だけでも元気をもらえそう。実際堀地さんは部屋に飾っていらっしゃいます。「じゅんびはいいかい?」の問いかけに、あわあわしてしまうこともあるそうですが…。ページを開くと、荒井さんならではの明るく力強く自由な世界が広がっています。春を迎える喜びに満ちています。
「じゅんびはいいかい」
学研  荒井良二 作

新しい生活の始まりには、不安がつきもの。お友だちができるかとか、挨拶失敗したくないとか、子どものころにも、もやもやとした気持ちを抱えていたのを思い出します。周りがすぐにうまく馴染んでいるように見えて、焦ったりさみしくなったり…。少し自信を無くしてしまうこともあるかもしれません。そんな時でも自分ののよいところを見てくれている人、分かってくれる人がいれば安心できますよね。
それは家族かもしれないし、これまでの仲間かもしれないし、新しい場所にいてくれるかもしれない。そんな誰かを大切に。

大好き同士のしろねことくろねこ。どこに行っても人気者のしろねこのそばで、いたたまれなくなったくろねこ。とうとうその場から駆け出して行ってしまうのですが、その先で…。絵もおはなしも、とてもいいなと思いました。長く愛されていくのではないでしょうか。元々画家のきくちさん。骨董市で見つけた古い絵本に感銘を受け、自分の作品も100年後にこうして手に取ってもらえたらと、絵本製作を始めます。個展開催の度に作っていたものが人気となり、絵本作家としてデビュー。この本でラティスラヴァ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞されました。1冊1冊手作りで、発行部数も少ないとのこと。たくさんの人の手に渡るようになったらいいなぁ。
「しろねこくろねこ」
学研 きくちちき 作

2016年度もお付き合いいただき、堀地さん、お聴きのみなさま、ありがとうございました。2017年度も引き続き、よろしくお願いします。みなさんの「始まり」が素敵なものでありますように!


 


「はじまりの日」
放送2017年3月23日
先週水上が放送をお休みしたのは、星槎国際高等学校富山学習センターの卒業式に行っていたからでした。星槎の生徒の皆さんや先生、関係者の方々にご出演いただいている番組がありまして、私が担当しているのです。いつも元気にスタジオに来てくれて、学校行事や、部活、趣味や恋バナなど、たくさんお話ししてくれて、そんな3年生のみんなが卒業していくのはとてもさみしい気持ちです。とはいえ、様々な事情もあって星槎に通っている子が多い中、こうして高校を卒業するということはとても大きなことであり、本当に喜ばしいことです。3年生の皆さん、おめでとう。そしてありがとう。
卒業式での送辞は、卒業生と一緒に学びながらも、入学の時期が遅かったので、もう1年星槎に通う男の子。だからこそ仲間へ篤い思いがあり、楽しかったであろうその日々に、こちらも思いをはせることができました。答辞を述べた男の子は自身の成長を振り返り、まわりへの感謝の気持ちを強く語っていました。彼のお父さんは保護者会の会長さんで、お言葉がありました。先生への深い感謝を述べられた後、父母を代表して卒業生のみんなに伝えたいとおっしゃったのがこの言葉です。「生まれてきてくれて、ありがとう。これまで生きていてくれて、ありがとう」。

門出の時を迎えられた方にぜひ読んでもらいたいと堀地さんが持って来て下さったのが、ボブ・ディランの「フォーエバーヤング」を元にしたこの1冊です。ボブが、息子に作ったというこの曲。感傷的にならないようにとの思いがあったということです。シンプルな曲で、だからなおさら、温かさが感じられました。この本の訳はストレートであり、子どもにも分かりやすく、ボブが伝えたかったであろう息子のこれからを思う気持ちを十分にくみ取っていると思います。
挿絵もポスターなどを手掛けている方だけあって、印象に残ります。最後のページには絵の解説もあって、ボブに関わる人たちが登場していたり、ボブのエピソードが盛り込まれているということで、コアなファンにはうれしい内容となっているようです。
子どもにはもちろん、これまでいた場所を離れるひと、新たな一歩を踏み出すひとすべてに贈りたいと思います。
そして、沈んだ気持ちでいるひと、何かつらさを抱えているひと、毎日がつまらなく感じているひとにも手に取ってもらいたいです。
きょうも あしたも あたらしい きみの はじまりの日。
今は、なかなかそんな風に思えなくても…。
星空へのぼる はしごを みつけますように。
背をまっすぐのばして いつでも 勇気がもてますように。
「はじまりの日」
岩崎書店  ボブ・ディラン作  ポール・ロジャース 絵
アーサー・ビナード 訳


「星のかがやき~星槎国際高等学校」は火曜日18時半~、金曜日16時半~、土曜日9時~放送しています。星槎は転校を考えている方、高卒資格を取りたい方など、いつでも入学可能です。お気軽にお問い合わせください。
電話番号は076-443-8668です。

 
  「最近、読んでる絵本から」
放送2017年3月16日
今回は川田がお相手でした。現在2歳の娘がいる私、最近、我が家で読んでいる絵本を取り上げてくださいました。
放送では毎回絵本を読んでくださいますが、新米ママとしては、声のトーンや読み方など、とても参考になります。
「はらぺこあおむし」
偕成社  エリック・カール 作・絵  もりひさし 訳 

世界中で愛されるエリック・カールの代表作「はらぺこあおむし」は日本で出版されて40年を迎えます。前回紹介したレオ・レオニが、彼の作品を見て絵の仕事を勧めたそうです。レオ・レオ二同様、彼の作品も色彩豊かで、一目見てエリックカールの作品だってわかりますね。様々なグッズも販売されています。今日はその中から「はらぺこあおむしの歌」もかけました。お話は同じだけど、絵本の大きさや、作りの違う絵本がたくさん出版されています。あなたの持っている絵本は、どんな形?
「お月様ってどんなあじ?」
らんか社 マイケル・グレイニエツ 作・絵 いずみちほこ 訳

「お月さまってどんなあじなんだろう」、いつも疑問に思っていた動物たちが、ある日、お月さまをかじってみようと決心します。カメ、ゾウ、キリン、シマウマ・・・たくさんの動物たちが背中に乗って、空に向かって鼻や首を伸ばします。さぁ、とどくかな?
 わくわくしながらも、優しい夜の風景が心を穏やかにしてくれます。動物たちが一緒に眠る場面にたどり着く頃には、子どもたちも夢の中でお月さまを味わっているかもしれません。
 
 「レオ・レオニ」
放送2017年3月9日
テーマは放送後、2人で考えます。そのあと堀地さんの思いで、変更になることもあります。「ホワイトデーが近い」→「ホワイト」→「色」→『色がテーマでどうでしょう?』というのが先週まで。その後「春を待ついろんな色の本は?」と堀地さんが思われ浮かんだのが、この本の、ある場面です。
春に備えて準備をする、のねずみたち。そんな中、手伝いもせず、ぼんやりしているフレデリック…。一体何をしているの?
「フレデリック」
好学社  レオ・レオニ 作・絵  谷川俊太郎 訳 

レオ・レオニの本を読み進めていくうちに、今回は彼の本を紹介しよう!堀地さんは思いました。先週ご紹介したディック・ブルーナとの共通点もありまして…。それはオランダ出身で元々はグラフィックデザイナーだったということ。どちらもすぐに作者が分かる画風なのはそこに理由があるのかも。
レオ・レオニの作品は教科書でも紹介されています。みなさんよくご存じで印象深いのはこのお話ではないでしょうか。
「スイミー 小さなかしこいさかなのはなし」
好学社  レオ・レオニ 作・絵  谷川俊太郎 訳

そしてもうひとつ、長く長く愛されているこの本。お孫さんに電車の中でお話を作ってあげたのが始まりなんだそうです。顔のないまるまるなのに、表情豊かに見えるのはなぜ。
「あおくんときいろちゃん」

至光社   レオ・レオニ 作・絵  谷川俊太郎 訳

戦争に巻き込まれ、静かに様々な思いを閉じ込めてきたからこそ、伝えたいたくさんのこと絵本としてを描かれたのかもしれません。こんな自分はだれかの「部分」なのではないかと、旅に出るペツェッティーノ(こちらはまるではなくしかくのすがた)。最後に気づくのです。自分は自分でいるだけで、十分な自分って。
「ペツェッティーノ」
好学社  レオ・レオニ 作・絵  谷川俊太郎 訳

大人になっていろんなことがあって…だからこそレオ・レオニの本が優しく沁みるように思います。改めて、ページをめくってみてください。
 
   「ディック・ブルーナ」
放送2017年3月2日
うさぎのキャラクター「ミッフィー」の生みの親の絵本作家・グラフィックデザイナーの ディック・ブルーナさんが2月16日(現地時間)故郷であるオランダのユトレヒトで 亡くなりました。89歳でした。今回はディック・ブルーナさんの本をご紹介します。

ブルーナさんは「ナインチェ」といううさぎのお話を作りました。。日本に住むわたしたちには「うさこちゃん」の名でおなじみですね。この「うさこちゃん」の名付け親は石井桃子さんです。絵本を作ったのはデザイナーの仕事で忙しくしている中、わが子に何かできることを…という思いがあってのことで、最初にできたのは「うさこちゃんとうみ」だったそう。
「うさこちゃんとうみ」
福音館書店  いしいももこ 訳 

たくさんあるお話の中で、あなたはどれが好きですか?
堀地さんはことりさんへのうさこちゃんの気持ちが優しい、こちら。
「ゆきのひのうさこちゃん」
福音館書店  いしいももこ 訳  

ブルーナさんの本は、「ブルーナカラー」と呼ばれる鮮やかでシンプルな色の配色が印象的。小さなお子さんは、その絵を見てるだけでも楽しそう。堀地家では、じゃばら型の絵本を使って楽しく過ごしていたそうです。
「ブルーナの0歳からの本」

講談社

正方形の本であること、文字は左側に、4行で。福音館書店から出ている本の訳は石井桃子さん、亡くなられてからは、松岡享子さんが引き継がれ、講談社からのものは角野栄子さんなどなど。改めてみてみると、ブルーナさんの本には秘密がいっぱい!
堀地さんが写真で持っていらっしゃるのは、ミッフィー生誕60周年で特別に出版されたもの。大きいのもいいなあ。
「うさこちゃんのたんじょうび 60周年記念特別版 【特別付録メッセージカード&シール付き】
福音館書店  石井桃子 訳

子どもの心に寄り添ってこられたブルーナさん。お孫さんが誕生し、更に、子どもたちの毎日や気持ちに近い作品を作って下さいました。大好きなおばあちゃんが亡くなったときのお話。キャラメルをお店から持って来てしまうお話。みんなにからかわれているお友だちのお話…。どきっとしてしまうテーマですが、ブルーナさんは、「みんなのお友だちのうさこちゃんは、こんな時、こうしたよ」と教えてくれています。
じっくり読みたいです。
「うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん」
「うさこちゃんときゃらめる」
「うさこちゃんとたれみみくん」

福音館書店  まつおかきょうこ 訳


ブルーナさん、ありがとう。 
「瀬田貞二」
放送2017年:2月23日
前回、「おやすみなさい おつきさま」を紹介しました。このおはなしを訳したのは瀬田貞二さん。長く愛されている絵本や児童文学の翻訳、物語を創作してこられた瀬田さんを今回は取り上げます。

昨年は瀬田さんの生誕100年の年で、書店ではフェアが開催されていたようです。作品には「おおかみと七ひきのこやぎ」「三びきのこぶた」「よあけ」「マドレーヌ」シリーズ、「きょうはなんのひ?」「ナルニア国物語」「指輪物語」などがあり、知らず知らずのうちに瀬田さんにふれあっていたという方も多いでしょう。

まず堀地さんが取り上げたのは「おだんごぱん」。ころころ転がっていくまんまるのパンを「おだんごぱん」とするこのセンス!ページを開くと小気味いい言葉たちが並んでいます。おだんごぱんの口ずさむ歌は、読む人、家庭で違うでしょうが、それもまたおもしろさのひとつですね。瀬田さんは俳句を嗜んでいたということもあり、綴られる言葉はリズムが楽しく、口に出して読みたくなるんですね。脇田和さんのゆるーい絵もお話にぴったり。おじいさんとおばあさんのところから逃げ出したおだんごぱん。いろんな動物に会いながら、どんどん転がっていきます。さあ、おだんごぱんの運命やいかに!
「おだんごぱん」

福音館書店  ロシア民謡  脇田和 絵  
瀬田貞二 訳

せっかく作って下さった、堀地さん作のおだんごぱん。お家に置いてきてしまったそう。ころころ転がって逃げていってないといいけれど…。

そしてこの本は外せないでしょう!と書きつつ、私はこのどもころ、この本がこわく見えて、手に取れませんでした~。山へ草を食べに行く、三匹のやぎ、名前はみんながらがらどん。橋を渡ろうとすると、そこにはぐりぐりの目のトロルが待ち構えていて…。堀地さんが読み聞かせをしていると、小さい子も身を乗り出して聞いてくれるそうです。「もう一回読んで!」そんな声お多いようです。
「三匹のやぎのがらがらどん」
福音館書店  ノルウェーの昔話  
マーシャ・ブラウン 絵  瀬田貞二 訳
  


 

「おやすみなさい おつきさま」
放送2017年:2月16日
前回、「ぼくにげちゃうよ」を紹介しました。この本には姉妹本がありまして、今回はその「おやすみなさい おつきさま」についてたっぷりとお話しいただきました。

愛子様のご誕生で、雅子様の幼少の頃の思い出の絵本として取り上げられ、注目をあびていたなぁというのが私の印象のこの本。
ページを開くと、緑色の壁、オレンジ色のじゅうたん、シンプルながらおしゃれなお部屋の絵が一面に。ベッドには子ウサギがいて、ロッキングチェアにはウサギのおばあさんんが編み物をしています。
部屋にあるもの、ひとつひとつに「おやすみなさい」を言っていき、子ウサギは眠りにつくのです。愛着のあるものに「おやすみなさい」をしていくと、安心しますよね。
毛糸にじゃれているネコ、様子をうかがう小さなネズミ、時を知らせる時計、そしてお月さま。どんどん変化していく様子を追いかけるのが楽しいです。
この本の楽しさはまだまだあります。マザーグースを思わせるところがたくさんありますので、マザーグースが身近な子どもたちは尚更、みつけっこが嬉しいでしょうね。
そして「ぼくにげちゃうよ」が本棚にあったり、登場する、ある場面の絵が飾ってあったり。この静かな本の中にはまだまだ、秘密がたくさんありそうです!
「おやすみなさい おつきさま」

評論社  マーガレット・ワイズ・ブラウン 作  
クレメント・ハード 絵
せた ていじ

原書でもどうぞ。
「Goodnight moon」
HarperCollins Publis   Margaret Wise Brown 作
Clement Hurd 絵

音楽CD付です。マザーグースも収録。
「英日CD付 英語絵本 おやすみなさいおつきさま GOODNIGHT MOON」
ラボ教育センター  マーガレット・ワイズ・ブラウン 作  
クレメント・ハード 絵  瀬田貞二 訳
リン・ホブディ 英語語り  安奈淳 日本語語り
野見祐二 音楽

マザーグースを楽しんでください。
「マザーグースのうた」
草思社  堀内誠一 絵  谷川俊太郎 訳

ひみつ?が知りたい方はこちらも。
「『おやすみなさいおつきさま』ができるまで」
評論社  マーガレット・ワイズ・ブラウン 作  
クレメント・ハード 絵  瀬田貞二・中村妙子 訳

堀地さんが今読んでいらっしゃる本。
「アメリカの絵本‐黄金期を築いた作家たち‐」
朝倉書店  吉田新一 著

堀地家のお嬢さんたちの、寝る前のお気に入りがこちら。まだ眠くないコッコさん。おてても眠ったよ。コッコさんは?
「おやすみなさい コッコさん」
福音館書店  片山健 作・絵  
 
「好き」
放送2017年:2月9日
バレンタインデーがもうすぐです。今回のテーマは「好き」ですが、男女の好ききらいではなくて親子の間の「好き」がいっぱいの3冊をご紹介いただきました。

きつねのお母さんからやんちゃな子ぎつねくんへのメッセージ。いろんなあなたが。どんなあなたも。お母さんは大好きなんですね。優しいまなざしがお母さんの気持ちを表しています。あどけないきつねくんの様子が愛らしい~。表紙と最後のページの、ぎゅっと抱きしめている絵にぐっときます。

「あなたがだいすき」

フレーベル館  ベイカー・リザ 作  
マクフェイル・デイビッド 絵  日当陽子 訳 

気持ちがさみしいとき、愛にあふれた本を手に取りたくなりますね。私が以前堀地さんからお聞きしたこと。「しんどいときは大人の本を読むとつらいから、子どもの本を読むんです。」凹んだ私はそうしてみました。(私が手に取ったのは「魔女の宅急便」)堀地さんありがとうございました。皆さまもぜひ。

堀地家の4女ちゃんのお気に入りも紹介していただきました。この本を「読んでー」って持ってきた時には、さみしい気持ちでいるのかなって察していらっしゃった堀地さん。「ぼくにげちゃうよ」って言ううさぎのぼうや。こちらも、どんなに逃げても。どんなぼうやでも。お母さんは追いかけていくんです。
「ぼくにげちゃうよ」
ほるぷ出版  マーガレット・ワイズ・ブラウン 作
クレメント・ハード 絵  岩田みみ 訳

堀地さんが大好きで、何度も読まれた1冊がこちらです。まほうの石を拾って、ひょんなことから石になってしまったロバのシルベスター。誰にも見つけてもらえず、気づいてもらえず、石のままでもういいや…と、ひとりあきらめ、つぶやきます。最後はハッピーエンド…ということだけ、お伝えしておきましょうか。シルベスターを思うお父さんお母さんの気持ち、シルベスターの、家族が恋しい気持ち、よくよく分かります。
「ロバのシルベスターとまほうの小石」
評論社  ウィリアム・スタイグ 作・絵  
せたていじ 訳


 

「おススメされた本」
放送2017年:2月2日
先日行われた「良書をすすめる会」20周年トークイベント「子どもの本 ざっくばらんに話してみませんか」ではパネリストのお三方からたくさんの本が紹介されました。

その中でも堀地さんがすぐに手に取ったのは、カッレくんシリーズ。自分自身と会話して、冷静に事件を解決していくカッレくん。かっこいい!!事件の内容も危険なことが多く、ハラハラドキドキ。堀地さんからは「おもしろいんです~」という言葉が何度も飛び出しました。「
子どものころに読みたかった!」とも。
「名探偵カッレくん」「カッレくんの冒険」「名探偵カッレとスパイ団」」

岩波少年文庫  アストリッド・リンドグレーン 作 
エーヴァ・ラウレル 絵  尾崎義 訳 

みなさんそれぞれに、思い出の本がおありかと思います。様々な方の、本にまつわる思い出が掲載されているこちら。いつ読んだって、遅くはないのです。大人になってからだって、きっと新しい扉を開いてくれるはず!
「懐かしい本の記憶‐岩波少年文庫の50年」
岩波少年文庫 別冊  岩波書店編集部 著
 
「冬のあったかグッズ」
放送2017年:1月26日
今日はまず、「良書をすすめる会」20周年トークイベント「子どもの本 ざっくばらんに話してみませんか」を振り返りました。パネリストお三方の、子どものころのお話や、本に関わるお仕事をされているからこその視点など…大変楽しく興味深く、勉強になりました。たくさんの方が来場され、和やかな雰囲気の中、素敵な時間を過ごすことができました。トークの中で紹介された本を改めてご紹介したいと堀地さん。お楽しみに!

先週、ご紹介した「てぶくろをかいに」の中で、堀地さんはきつねのおててはあったまったけれど、あんよは寒くないのかしらと心配されていました。そんなわけで今回は、冬のあったかグッズが出てくる本をご紹介いただきました。

まずは靴下の本。アンガスのお家は靴下工場です。最近大きなお店にお客さんが流れてしまい、売れ行きがよくありません…。家の庭の大きな木にはスズメがたくさんやってきて、特に仲良しなのがブルースです。ある日、アンガスは寒がるブルースにあったか靴下を作ってあげました。うらやましがる仲間たちが続々やってきて…。字が大きく、レトロでかわいい絵がたくさん!読み聞かせから、自分で本を読み始めたお子さんにおすすめです。
「すずめのくつした」

大日本図書  ジョージ・セルデン 作 
ピーターリップマン 絵  光吉郁子 訳 

冬の本は、ほのぼのと、心があたたまるような作品が多いように思います。

続いてはてぶくろが登場~。双子の兄弟ネッドとドニーは赤いてぶくろを落としてなくしてしまいました。それを聞きつけた町の人たちが、「みつけたよ」って続々と届けてくれます!たくさんのてぶくろが二人のもとへ…。持ち主に返すため、おばあちゃんと一緒にロープを張って、たくさんのてぶくろをそこにぶら下げる二人。その様子もなんだか楽しい!
「てぶくろがいっぱい」
偕成社  フローレンス・スロボドキン 作
ルイス・スロボドキン 絵 三原泉 訳

来週の「わくわくすまいるぶっく」のコーナーですが、時間が少し早まります。13時10分ごろからのスタートで、45分くらいまでです。お聴きくださいねー。

 
  「柿本幸造 原画展」
放送2017年:1月19日
現在、大島絵本館では「柿本幸造 絵本原画展」が開催されています。柿本さんといえば、「どんくまさんシリーズ」や「どうぞのいす」など可愛らしい動物たちの絵が印象的ですね。特にうさぎがよく描かれているなぁと思っていましたら、柿本さんはうさぎ年なんだそうです。
「どうぞのいす」
ひさかたチャイルド  香山美子 作  柿本幸造 絵

今回の展示では「てぶくろをかいに」「かえってきたはくちょう」「ひだまりをつくるひと」の原画を見ることができます。「てぶくろをかいに」はきつねの親子の様子が愛らしく、優しいタッチの絵は雪までもが温かく感じられると堀地さん。お気に入りは、表紙と、母さんぎつねとそのおなかの下にいるこぎつねの絵だそう。お母さんの下にいれば、寒くないもんね。雪の中、幸せそうな2匹です。ただ一つ気になっているのが、きつねのあんよは寒くないのかしらということ。「くつしたをかいに」も書いてほしかったーと堀地さん。
「てぶくろをかいに」

講談社  新美南吉 作 柿本幸造 絵 

白鳥のたろうとおさむの交流の物語。周りのおとなも優しい。気持ちが通じ合うことって、嬉しいことですね。最後にちょっとびっくりな展開がありますよー。
「かえってきたはくちょう」
ひかりのくに  花岡大学 作  柿本幸造 絵

原画で見ると、それぞれの可愛らしさやあたたかさがなおさら伝わってきます。

そして、みなさんご存じ、現在も小学校1年生の教科書に掲載されている「くじらぐも」です。青い空にぷかぷか浮かぶ大きなふわふわのくじらぐもはいつまでも憧れ。どうやら書籍化はされていないようですね。堀地さんは射水市図書館に行って、内容を確認してきてくださいました。お願いすれば、教科書のバックナンバー?を見ることができるんですって。もう一度読みたいお話、確認したいお話がいくつもあるなぁ。
「くじらぐも」
光村図書 小学1年教科書  中川李枝子作
柿本幸三 絵
「ひだまりをつくるひと 柿本幸造 絵本画集」
賀研 柿本幸造

柿本さんのお名前は、「幸せを造る人」って覚えたらいいですねと堀地さん。

「柿本幸造 原画展」は大島絵本館で1月29日(日)まで開催されています。「かえってきたはくちょう」のたろう&おさむと写真を撮ることができるコーナーがあります。柿本さんの本が絵本ショップでたくさん販売されています。
開館時間は午前9時半~午後5時半。月曜日は休館です。入館料は大人510円、中高生310円、小学生100円です。

お知らせです。
「良書をすすめる会」20周年トークイベント「子どもの本 ざっくばらんに話してみませんか」が1月22日(日)14時~16時までTOYAMAキラリ(富山市立図書館本館)3階セミナールームで開催されます。子どもの本の専門店「プー横丁」杉原由美子さん、古本ブックエンド石橋なほさん、富山市立図書館司書吉岡真和さんをゲストに迎え、トークショーとディスカッションが行われます。お申込み、参加費はいりません。ご参加ください!
堀地さん&水上も参加する予定です♪
 
「鶏」
放送2017年:1月12日
今年は酉年。トリに注目する機会が多いですね。今回はニワトリが出てくる本をご紹介いただきましょう。堀地さんがぬいぐるみを持って来て下さいました。作られる国でその様子はずいぶん違うものです…。

まずはわらべうたの本から。「とーとけっこー♪よーがあーけたー♪」とかわいく歌ってくださった堀地さん。ニワトリのお父さんがいろんな動物を次々起こしていきます。お子さんの名前を入れて、ほっぺたつんって起こしてあげると、朝から楽しいですね。簡単な楽譜も書いてありますよ。
「ととけっこう よがあけた」
こぐま社  ましまえつこ 絵  こばやしえみこ 案

ニワトリの思い出はありますか?堀地さんは小学1年生の時に劇でニワトリ役を演じたことがあったそうです。国語の教科書に載っていたウクライナ民話です。掲載されているこの本を読むと、なんと、途中でお話が終わってる!!
「光村ライブラリー<第3巻>小さい白いにわとり ほか」

光村図書出版 

途中で終わっているのは、「この後はみんなで考えましょう」という課題があったから。働き者の小さい白いにわとりは、ねこといぬとぶたと一緒に住んでいました。怠け者の3びきは、「この麦だれが植えますか」「誰が粉に引きますか」「誰がパンに焼きますか」の、どの質問にも「いやだ」と答えます。1わがんばるにわとり…。 いよいよパンができまして「このパン誰が食べますか」にはみんな「食べる!」。…まぁなんてこと!お話はここで終わっているのです。堀地さんたちは、「パンはみんなで食べる」→「これから一緒に働く」という結末にしたそうです。

実際のお話のラストはこちらでご確認ください。めんどりの一言に、気分がスカッとします。
堀地さんが持って来て下さったオレンジピールとレーズン入りのパンは、みんなで仲良くいただきました。
「おとなしいめんどり」
童話館出版  ポール・ガルドン作・絵  谷川俊太郎 訳

堀地さんにこのお正月、絵手紙の年賀状が届きました。村知子さんからのもので「ずいぶん年をとったけど私はずっとひよこでいたい」という素敵な言葉が書かれています。

お知らせです。
「良書をすすめる会」20周年トークイベント「子どもの本 ざっくばらんに話してみませんか」が1月22日(日)14時~16時までTOYAMAキラリ(富山市立図書館本館)3階セミナールームで開催されます。子どもの本の専門店「プー横丁」杉原由美子さん、古本ブックエンド石橋なほさん、富山市立図書館司書吉岡真和さんをゲストに迎え、トークショーとディスカッションが行われます。お申込み、参加費はいりません。ご参加ください!
お礼です。
堀地さんのお友だち伊藤美寿穂さんが、このコーナーで紹介した本のリストを作って下さいました。検索などにお役立て下さい。私は早速使わせていただきました。本当にありがとうございます!
 
「お正月」
放送2017年:1月5日
明けましておめでとうございます。堀地さん、お聴きの皆さま今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さてお正月はどのように過ごされたでしょうか。富山は年末年始にかけて、珍しくいいお天気でした。気分よく年越しをすることができました。今年の干支は酉ですからね~トリには明るい空が似合います!

あまねちゃん一家の年末からお正月のお過ごし方を追っているこちら。ほのぼのと幸せそう。こねこのみーみがいい味だしてます。豆知識もふんだんに盛り込まれていて、勉強にもなりますよ。
「おしょうがつ おめでとう はじまりの日!」
文渓堂  ますだゆうこ 作  たちもとみちこ 絵

堀地さんのお家はお嬢さん4人が勢ぞろいして、楽しくにぎやかだったそうです。手前にあるのは堀地家の年賀状です。

十二支の始まりを描いたおはなしは色々ありますが、これは中国のおはなしで、しかも甲骨文字で絵が表現されています。漢字のルーツであるこの文字ですが、躍動感があって、眺めていても面白いです。作者のお父さんが甲骨文字の研究者で、子供のころにおはなしを聞かせてもらったり、さらさらとこの文字を書いてくれた思い出を元に、この本を作られました。幅広い年代で楽しんでいただける本ではないでしょうか。
「甲骨文字であそぶ ちゅうごくの十二支のものがたり」
JURA出版局  せきとみこ 文  
おうようかりょう 絵(甲骨文字)  構成 みかみまさこ


興味を持たれた方はこちらもどうぞ。漢字学の第一人者白川静さんが漢字の成り立ちをわかりやすく解説しています。
「白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい」
共同通信社  小山鉄郎 著  白川静 監修
 
来週もまだまだお正月気分はそのままにお送りしたいと思います!お楽しみに―。
「わくわくくりすますぶっく」
放送2016年:12月23日
メリークリスマース♪と始まりました、特別番組「わくわくくりすますぶっく」。23日の正午から「わくわくすまいるぶっく」の拡大版として、1時間にわたってお送りしました。堀地さんに素敵なクリスマスの本をたっぷりとご紹介いただきましたよ。
華やかなクリスマス飾りをお持ちいただき、スタジオはクリスマスムードまんてん!ふっくらパンを焼いてきてくださり、チョコレートのプレゼントも!堀地さんありがとうございます~。

まず最初にご紹介したのは、「クリスマス」をキーワードに思い浮かぶあれこれが、細かく可愛らしい絵で描かれているこちらです。
「Merry Christmas」
リブロポート  みうらますこ 作・絵 

可愛らしい本をもう一つ。これは3冊セットになっています。あっちゃん、ケーキ屋さん、そしてサンタさんのそれぞれからのイブの出来事が、1冊づつ描かれています。挿絵は刺繍で、一針一針丁寧に縫われていので、温かみがあるのです。目や口はないのに、動きから、表情が浮かんでくるよう。とてもいいおはなしです。クリスマスにはこんな優しいおはなしが読みたくなります。
「クリスマス・イブのおはなし 『あっちゃんとゆびにんぎょう』
『100こめのクリスマス・ケーキ』 『さんたさんのいちにち』」

福音館書店  長尾玲子 作・絵

以前ご紹介した本も改めて。「サンタさんって、本当にいるのかな」そんなふうに思うのは、どの国の子どもたちも一緒ですね。バージニニアはそんな質問を書いた手紙を、新聞社に送ります。社説に書かれたこの質問の答えは?
「サンタクロースっているんでしょうか」
偕成社  ニューヨーク・サン新聞社説  東逸子 絵  
中村妙子 訳
バージニアのその後が書かれた本もあります
「サンタのともだち バージニア」
答偕成社  村上ゆみ子 著  東逸子 絵

「サンタさんがいた」と思う心の部屋があれば、大人になっても素敵ものが残ると堀地さん。信じること、想像すること、思いやること…サンタさんはたくさんの豊かな心をくれるのです。

「ジングルベル」の作詞をされた方はこんな詩集を出していらっしゃいます。人として、どう歩むべきか…まっすぐに指し示してくれるようなそんな詩が並びます。
「『こころ』はだれにも見えないけれど『こころづかい』は見える  『思い』は見えないけれど『思いやり』はだれにでも見える  あたたかい心があたたかい行為になり やさしい思いやさしい行為になるとき『心』も『思い』も初めて美しく生きる
 それは 人が人として生きることだ」
「行為の意味 青春前期の君たちに」
ごま書房  宮澤章二 作

自分へのプレゼント…と堀地さんが購入されたのは飛び出す絵本です。イエスが生まれるその夜のおはなしが描かれています。飛び出してくるその世界は圧巻。白と金の世界が美しく輝きます。
「クリスマスのおはなし」
大日本絵画  ロバート・サブダ 作  きたむらまさお 訳

最後に今年、堀地さんの印象に残った本もご紹介いただきました。きつねが死んでしまったそのあと、動物たちがやってきて、よかったことや楽しかったことを話します。そんな思い出が語られるたびに、芽がふくらんで、大きな木が育ちます…。堀地さんはこの本を読むと亡くなられた義理のお父様のことを思うとおっしゃっています。
「いのちの木」
ポプラ社  ブリッタ・テッケントラップ 作・絵  森山京 訳

今年も堀地さんにはたくさんの本をご紹介いただきました。ありがとうございます。聞いていただいた皆さん、ありがとうございます。29日に北日本新聞に折り込まれるシティエフエム番組表「シティエフエムエクスプレス新春号」には堀地さんと朗読の会を開催しているフリーアナウンサーの垣田文子さん、川柳作家の伊東志乃さんの座談会が掲載されています。「『言葉』と向き合う」がテーマです。ぜひお読みください。

それではよいお年を!!。
 「親子の本棚」
放送2016年:12月22日
先週もご案内しましたが富山市立図書館ではリーフレット「子どもの本みつけたよ」に掲載された本とともに、北日本新聞ぶんぶんジュニア欄「親子の本棚」で紹介した本が展示されています。こちらも「良書をすすめる会」の皆さんが選んだもので、紹介文も担当者がそれぞれ書いていました。2003年10月に「親子で読む」というタイトルでスタートし、2013年7月から「親子の本棚」になりました。残念ながら今年5月でいったん終了しています。今回の展示は2015年9月から2016年5月までに紹介された本21冊です。

長年続いていると、以前紹介した本を再びご案内することもありました。とはいえ、紹介する人が違えば書かれることは違います。また改訂版が出されることもあります。まずはそんな1冊から。
地球や恐竜などど生き物の歴史がわかるこの本は石井桃子さんが訳をされています。新しく様々なことが解明されたり新たな発見があったりで、改訂版が出されました。石井さんの言葉を大切にして書かれているそうです。堀地さんは、どこが違うのか、じっくり探してみたんですって。
「せいめいのれきし 改訂版」
岩波書店  バージニア・リー・バートン 文・絵
いしいももこ 訳  まなべまこと 監修

ロングセラーのこの本は、山から海までの川の様子を描いています。途切れることなく続いていくので、指でなぞって楽しむ子も多いことでしょう。紹介したときには、ハードカバーの本のかたちでしたが、この度、新バージョンも発売されました。なんとじゃばら型で、広げればなんとおよそ7メートル!ますます楽しく川のことを知ることができますね。型押しの青い表紙も素敵。
「絵巻じたて ひろがるえほん かわ」
福音館書店  加古里子 作・絵

新しい本の紹介ももちろんありますよ。うどんのうーやん、自ら出前にでかけます。まずその設定がすごいですよねー。道中てんやわんやです。大阪弁なのが、これまた味わい深い!一緒に笑いましょう~。
「うどんのうーやん」
ブロンズ新社  岡田よしたか 作

最後にもう1冊。「エルマーのぼうけんシリーズ」の作者の伝記です。大好きなエルマーの本はどんな人が書いたんだろう?どうしてこんな楽しおい話が書けたんだろう?って、きっと興味がわきますね。
「『エルマーのぼうけん』をかいた女性 ルース・S・ガネット」
福音館書店  前沢明枝 作

富山市立図書館での展示は12月26日(月)までで、最終日は午後4時までです。
明日は「わくわくすまいるぶっく」拡大版「わくわくくりすますぶっく」を正午から1時間放送します!堀地さんにクリスマスの本や今年出会った本をご紹介いただきますよー。
 
「おもしろい本みつけたよ」
放送2016年:12月15日
お子さんたちが小中学生だった頃、良書をすすめる会(現 良書特別委員会)の会員だった堀地さん。今でもOGとして活動に参加されています。この会は富山市教育委員会生涯学習課から富山市PTA連絡協議会に活動を委託された特別委員会です。
この時期、「おもしろい本みつけたよ」というリーフレットを作成されており、市内の全小中学生に配布されています。20号がお子さんたちの手元に届いていると思います。
今回は中・低学年におすすめの本をさらにピックアップしていただきました。

「いつもいっしょうけんめい『こぶたのピクルス』」をまずはご紹介。かわいいピクルスのおはなしが4つ入ったこちら。ピクルスにはくすっとさせられ、気持ちがほのぼのと温まります。イラストもふんだんに盛り込まれており、眺めていても楽しいです。
「こぶたのピクルス」
福音館書店  小風さち 文  夏目さち 絵

「きみにも きこえているかな?『おはなし きょうしつ』」は、
一度さらっとご紹介しましたね。きょうしつのいろんな「物たち」の会話や独り言。身近なものたちが、ますます大事に思えてきそう。ユーモアあふれる楽しい1冊です。
「おはなしきょうしつ」
PHP研究所  さいとうしのぶ 作・絵

「皇帝の冠がお前を待っている『大力(たいりき)のワーニャ』」岩波少年文庫から。難しそうなイメージがあるこのシリーズですが、低学年のお子さんには大人が読んであげたらきっと楽しいし、中学年なら自分でもぜひと、堀地さん。なまけもののワーニャがどんな冒険を、戦いを繰り広げるのか?!
「大力のワーニャ」
岩波書店  オトフリート・プロイスラー 作  堀内誠一 絵
大塚勇三 訳

富山市立図書館では「おもしろい本みつけたよ」で紹介された本が展示されています。また、委員会のメンバーが北日本新聞ぶんぶんジュニア欄「親子の本棚」で紹介した本も併せて展示されています。期間中の貸出はしていませんが、予約はできますよ。12月26日(月)までで、最終日は午後4時までです。
来週は木曜日の「スマイル」内だけでなく、金曜日にも放送します。「わくわくくりすますぶっく」というタイトルで、堀地さんに素敵なクリスマスの本をたっぷりとご紹介いただくほか、堀地さんが今年出会った印象深い本も教えていただきます。正午から1時間お送りします。お楽しみにー♪
「バムケロ」
放送2016年:12月8日
朝晩はすっかり寒くなりました。寒い朝…ということで堀地さんの頭に思い浮かんだのがこの「バムとケロのさむいあさ」。こちらは以前ご紹介したこたがあるので、2年前に出版された最新作をたっぷりとご紹介。

バムは犬のブルテリアがモデル。面倒見がよいしっかりものです。カエルのケロは天真爛漫で、いたずら好きのちょっぴり困ったちゃんです。ぽかぽかとした天気の良い木曜日(放送日はまさにそんな午後でした。)、森に木いちご摘み(ここにも木いちごが!)に出掛けた二人。誰も使っていない古い小屋を発見!綺麗にして秘密の小屋として使うことにしました。バムはもぐらのソレちゃんに早速連絡!やり手のソレちゃん、どんどんきれいに、快適な場所に変身させていきます。このソレちゃん、新キャラかと思いきや、ある1冊のなんと表紙にいたのです…!更に「さむいあさ」で登場したアヒルのかいちゃんも、重要な役どころで登場~。その他にも、見たことあるキャラクターがたくさん出てきますので、よーく見てみてくださいね。細かく描かれた、独特の色味の楽しい世界が広がっています。あー面白かった。
「バムとケロのもりのこや」

文渓社  島田ゆか 作

手前に写っているのは「豆本付き バムとケロ 小型絵本ボックス」です。ボックスの上に乗っているいるのが豆本。こういうのがついているのが、バムケロの世界なんですよねぇ~。かわいいなぁ。
「風邪ひき」
放送2016年:12月1日
いよいよ12月。気ぜわしい時期ですね。そんな時にうっかり風邪など引こうものなら大変です。皆さまご注意くださいませ。今回は風邪ひきさんや、お医者さんが出てくる本のご紹介です。

前回のテーマが「りす」でしたので、りすの子が風邪ひきのおはなしから。寒い夜、ねずみのおいしゃさまのところに、りすのお母さんから「来てください」と電話がありました。しっかり着込んでスクーターに乗って出発!雪の中進みますが、雪だるまのようになってしまったので、休憩することにしたおいしゃさま。そこは冬眠中のかえるのおうち。ストーブがたかれてぽかぽかあたたかい…。かえるの家族はぐっすりお休み中…。ふかふか毛布を借りておいしゃさまも朝までぐっすり眠ります…。この様子がなんとも眠りを誘うのです。りすの子は大丈夫なのでしょうか!(りすに詳しくなった私たち。このりすはシマリスです)表紙のかわいいひよこは途中で登場します。ケープと帽子がかわいい~。のんきでほのぼのしたおはなしです。
「ねずみのおいしゃさま」
音館書店  中川正文 作  山脇百合子 絵

「ころわん」かわいいですよね。ふかふかころころのからだはもちろん、下がったまゆ毛がなんともいえません。そんなころわんが風邪をひいてしまいました。表紙をめくったら、これ以上無いというくらい、情けない顔をしたころわんがそこにいます。おいしゃさんに来てもらって大きい注射をしてもらったら、すっかり元気になりました。そして背表紙には、くしゃみをするお友だちの「ちょろわん」。ころわんのがうつっちゃったのね…。
「かぜひき ころわん」

ひさかたチャイルド  間所ひさこ 作  黒井健 絵

お兄ちゃんと釣りに行く約束をしているケン。それなのに風邪を引いてしまいました。「ぼくびょうきじゃないよ」なんて言いますが…咳がでる…。そうそう、大事な時にかぎって風邪をひいちゃうってこと、あります。「大丈夫大丈夫」なんて、自分に言い聞かせますよね。熱なんて、測れませんよね。そんなケンのところに、大きなくまのお医者さんがやってきます。大きな大きな口を開けて、くま式のうがいを教えてくれました。さてケンは釣りに行くことができたのでしょうか。
「ぼくびょうきじゃないよ」
音館書店  角野栄子 作  垂石眞子 絵

富山市PTA連絡協議会良書特別委員会(良書をすすめる会)編集のリーフレット
「おもしろい本みつけたよ」の20号が出ました。お子さんたちの手元に渡っているかと思います。紹介されている本が富山市立図書館児童フロアで12月3日(土)~12月26日(月)まで展示されます。ぜひ、手に取ってみてくださいね。


「りす」
放送2016年:11月24日
冬ごもりがテーマの時に紹介したのが「くまとりすのおやつ」という絵本でした。かわいいりすが出てくる本はたくさんあります。堀地さんのおすすめがありまして、そんなことで今回はこんな3冊です。

堀地さんが古本屋さんで求めたこちら。こんな本があるんだな、と何気なく手に取られたそうですが、今回大活躍!りすへの好奇心がどんどん高まりました。シマリスの生態に触れ、理解が深まります。
堀地さんは月刊誌として出版されたものをお持ちですが、ハードカバーになったものがあります。
「きたのもりのシマリスくん」
音館書店  川道美枝子 作  金尾恵子 絵

りすにもいろんな種類があって、しましまのやそうじゃないのや土の中で暮らすのや木の上で暮らすの、冬毛になるのとならないの。調べていくとそれぞれの特徴に驚くとともに、ますますかわいく見えてきます。図鑑って楽しい!
「新版 小学館の図鑑NEO 動物 DVDつき」


ちょこまか動いていたずらっこで、でもかわいくってにくめない…。そんな子、あなたのそばにもいませんか?りすのパナシが主人公のこの絵本。堀地さんお気に入りです。1番紹介したかったのに、りすの生態に夢中になって、先の2冊に時間を取られ、大まかなご紹介となりました。
「りすのパナシ」
童話館出版  リダ・フォシェ 作 
フェードル・ロジャンコフスキー 絵  石井桃
子 訳
「こけもも」
放送2016年:11月17日
先週ご紹介した「サリーのこけももつみ」に関しまして、色々と勘違いがあったことが判明!!「こけももは、ラズベリーのことです♪」とお伝えしましたが、別物でした…。ラズベリーはつるこけももです。そして原題が「Blueberries for Sal」とあるのを堀地さんが発見!「ぶるーべりー」??想像するに…この絵本が出版されたころは、日本ではまだブルーべり‐になじみがなくて、それで訳された石井桃子さんは「こけもも」とされたのかもしれませんね。
「サリーのこけももつみ」
岩波書店  ロバート・マックロスキー 作・絵  
石井桃子 訳

これまでも、このシリーズの本を何冊かご紹介しています。木の実、草花、海辺と色々ありますが「イチゴ」というテーマで1冊できてしまうのも驚きです。今回の件に関してとっても役に立ったのがこの本です。似て非なるものがたくさんあって、小さな世界も奥深いです。
「イチゴはともだち‐みつける・たべる・そだてる」
偕成社  下田智美 作・絵

たくさんのジャムを持って来て下さった堀地さん。こけもも、つるこけもも、ブルーベリーにストロベリー、やまいちご!クラッカーにのせて味見味見♪実の大きさ、色、食感や味わいもそれぞれです。食べ比べって楽しいですね。お気に入りを見つけてください!

ポプラ社が15年ほど前に出した百科事典。堀地さんはぜひ子どもたちに!と購入されました。ご自身が百科事典を買ってもらった時にすごく嬉しかったからだそうです。改めて眺めていると、調べたい事柄以外にも、そのぺ―ジの様々な事柄が目に入ってきて楽しい!興味も知識も広がりますね~。
「総合百科事典 ポプラディア(全12巻)」
ポプラ社

「ふゆごもり」
放送2016年:11月10日
すっかり寒くなりました。朝ふとんにくるまったまま、「起きたくない…行きたくない…」とつぶやく日も増えてまいりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
雪が降る前に、長靴を用意したりタイヤの交換をしたりと、雪国に住む私たちは特に準備が必要ですが、さて、動物たちは…?

サリーとおかあさんはこけもも山に、こけもも摘みに。冬の間、こけももジャムをたっぷり食べるのです。山の反対側からは、くまの親子がやってきます。冬ごもりを前にお腹をいっぱいにするため、こけももを食べに来たのです。ばったり出会ってどうする?どうなる??
想像していなかった展開にびっくりしつつも、ほのぼのとかわいらしいおはなしです。超ロングセラーなのも納得。堀地さんが持っていらっしゃるのは、日本で発売された際の初版本。現在はもう少し大きいサイズで販売されています。
「サリーのこけももつみ」
岩波書店  ロバート・マックロスキー 作・絵  
石井桃子 訳

こけももの花言葉は「小さな甘いトキメキ」だそう。小さく赤い実のかわいらしい様子に、なるほど、ときめきますね。堀地さんが持って来てくださったジャムもキラキラとろり輝いてなんともおいしそう。クランベリーのことのようです。パンやヨーグルトはもちろん、お料理にも活用できます。サリーはどんなふうに食べたんでしょうか~。

こちらも冬ごもり前のくまさんが登場する、ほのぼの絵本です。摘みに行くのは木いちご。りすと一緒に出掛けます。大きなくまと小さなりす。それぞれの様子がかわいらしいです。ちぎり絵でしょうか。素朴な雰囲気がまたいいですね。
堀地さんのこの日のお洋服は絵本とおそろい。表紙の赤のニットと、くまの黒のパンツでコーディネート☆
「くまとりすのおやつ」
福音館書店  きしだえりこ 作  
ほりうちせいいち ほちうちもみこ 絵

堀地さんが焼いてきて下さったカステラは、上にくるみがのっていて、中にはくりやかきなど秋の味覚たっぷり!私たちも、おいしいものをたくさん食べて、元気に寒さを乗り越えなくちゃ!
「藤城清治 光よろこびメルヘン展より
 『プラテーロとラング』」
放送2016年:10月27日
富山県立近代美術館で開催されている藤城清治さんの作品展では、物語の挿絵となった作品も多く展示されています。会場で堀地さんの目に飛び込んできたのは、段ボールで作られた「プラテーロ」!
「プラテーロとわたし」
岩波文庫  J.R.ヒメーネス 作   南 実 訳
に出てくる「銀色の」という意味の名前のろばです。ノーベル賞作家である作者のヒメーネスが、一緒に暮らした日々を描いた物語なのですが…旅立ったプラテーロを思い悲しむヒメーネスに、友人が贈ったのがこの段ボールのプラテーロです。元々この本が大好きだった堀地さん。見つけてとても嬉しかったのだそう。岩波文庫の訳で読むと、素敵な言葉に、自分が詩人になったかのような思いになるんだとか。長新太さんが挿絵を描かれたこちらの本の訳はとても読みやすいので、お子さまにもおすすめです。
「プラテーロとわたし」
理論社   J.R.ヒメーネス 作  長新太 絵
伊藤武好、百合子 訳

藤城さんの作品にはネコをはじめ、たくさんの動物が登場します。私はろばや馬がお気に入りです。「ブレーメンの音楽隊」や「かげふみ」、特に「雪の道」が好きです。

会場にははラングの童話集より「三つのオレンジ」の作品もあります。ラングが集めた妖精の物語が12冊にまとめられているのです。それぞれ色の名前がついているのが素敵。これを編訳したのが、ノーベル賞作家の川端康成。ヒメーネスとノーベル賞つながりですね。
「ラング 世界童話全集1~12」
偕成社文庫 アンドルー・ラング編 
川端康成 野上彰 編・訳
東京創元社 アンドルー・ラング編 西村醇子監修

ラングの物語に影響を受けた著名人は多いようで…。偕成社文庫の「みずいろの童話集」の解説は阿川佐和子さん。寄せる思いをつづっていらっしゃいます。
また宮崎駿さんも著書の中で取り上げています。
「本へのとびら-i岩波少年文庫を語る」

岩波新書  新赤版1332  宮崎駿 著

たくさんの本を楽しんでいると、色々なつながりを発見したり、思いがけない再会があるのが嬉しいですね。
27日から、読書週間です。書店、図書館以外にも、本との出会いはいろんなところにありますよ~。

来週の放送は文化の日(祝)のため、お休みです。

「藤城清治 光よろこびメルヘン展」
放送2016年:10月20日
富山県立近代美術館では現在、影絵作家藤城清治さんの企画展「光よころびメルヘン展」が開催されています。「ケロヨン」でおなじみですが、瞳の大きなこびとなどのキャラクターを、どこかで一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。色鮮やかに光輝くメルヘンの世界に、一歩足を踏み入れると、子どものころの素直な気持ちが蘇ってくるような、汚れた心が綺麗に洗われていくような、そんな感覚になります。屈託のない明るいその世界に、なぜでしょう。涙があふれます。
92歳の藤城さん。現在も制作活動を続けています。富山の風景作品もこの展示で見ることができます。また会場に書かれた、直筆のメッセージにもご注目下さい。
藤城さんの作品には平和への祈りが込められています。戦争の体験がそうさせるのでしょうか。また、東日本大震災被災地にも出向き、防御服を着込んで、デッサンをされる様子の写真があります。震災後のその地にも、希望がある。美しいものがあるとおっしゃる藤城さん。作品とその言葉が心にしみます。
藤城さんは宮沢賢治も多く取り上げています。堀地さんが持って来て下さった3冊は、藤城さんらしく、賢治の世界をモダンに表現されています。そんな藤城さんの長年の活動は高く評価され、「宮沢賢治賞」を受賞されています。思い入れの深い3つの作品は「画本」ということで、藤城さんの思いで内容が抜粋されたものです。デッサンも盛り込まれています。
「画本 風の又三郎」「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」 
講談社  宮沢賢治 原著  藤城清治 著  

「藤城清治 光よろこびメルヘン展」は富山県立近代美術館で11月13日(日)まで開催されています。観覧料は一般1400円、大学生1000円、高校生以下は無料です。
大変素晴らしい企画展です。時間をたっぷりかけて、ゆっくりとご覧ください!ポストカードや絵本、画集などなど…販売されています。お気に入りを飾るのもうれしく楽しいです。

「本の本」
放送2016年:10月13日
今週も、お聴きいただいている方からのリクエストにお応えしますよ!本を読みたい、子どもに買ってあげたいけれど、どんな本を選んだらいいのか分からない…そんなお悩みをよく聞きます。本を紹介する本もたくさん出ている中で、今日はこちらをご紹介♪
「メリーゴランド」という子どもの本屋さんが四日市にあります(店長のひげのおじさんでお馴染みですね)。そこで働いていた鈴木潤さん。京都でもオープンすることになりそこの店長を任されました。京都に来てからのエピソードや、お客さまとのふれあい。お子さんのかわいい様子やご主人との何気ないやりとりをブログに書いていたところ、「面白いから本にしよう」というお友だちからの声がありました。そして出来上がったのがこの
「絵本といっしょにまっすぐまっすぐ」 
アノニマ・スタジオ  鈴木潤 著  
です。
くすっと笑ってしまうような日常が書かれていて、日々の暮らしを楽しく豊かに過ごしていらっしゃるのがよく分かります。何気ない毎日を、こんなふうに捉えられるっていいですね。

この本のタイトルは
「ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ」
ペンギン社  マーガレット・ワイズ・ブラウン 作  
林明子 絵  坪井郁美 訳
からつけられているそうです。ページの上半分にはブログが、そして下のほうに本の紹介がかかれているのですが、簡潔に、そして興味がそそられる書かれ方をしているんですよね~。どれも読んでみたくなります!本当に!!
本の最後には、表紙のカラー写真がずらりと並べられたページがあります。見ていて楽しいです。出版社とか、作者とかみーんな忘れて、表紙の絵だけを頼りに本を探すことって、ありませんか?

堀地さんはあとがきにも共感されました。書かれていた
「ピーターパンとウェンディ」
福音館書店  ジェイムス・M・バリー 作  
F・D・ベッドフォード 絵  石井桃子 訳
をちょうど読んでいる堀地さん。鈴木さんは、「子どものころに読んだとき、そして今、お母さんになって読んだときと沁みる場面が違う。次に読む時にはどんな世界が待っているだろう」と書いていらっしゃいます。だから、本って面白いですよね。だから、何度も読みたくなるのです。堀地さんは柳田邦男さんの言葉「絵本は人生に3度」を思われたそうです。 まずは「自分が子どものころ」与えられて。次は子どもに「与えるとき」に。そしてもう1回は「自分のために」。
まだ出会っていない素敵な本や心の奥にそっとしまってある本がきっといっぱいあるはず。たくさんの本に!そして何度でも!一緒に出会っていきましょう。


「ぬいぐるみ」
放送2016年:10月6日
子どものころ、どんなぬいぐるみと一緒にいましたか?遊ぶときも夜寝るときもいつも一緒の大切なお友だち。名前をつけていた方も多いのでは?
10月9日(日)に富山市立図書館で3歳からのお子さんを対象に「ぬいぐるみのおとまり会」があります。ぬいぐるみと一緒におはなし会を楽しんだあと、ぬいぐるみだけ、図書館にお泊りです。司書さんが、夜のぬいぐるみたちの様子を写真に撮ってくれるんですって!次の日迎えに行くのが楽しみですね。おはなし会は16時からです。

「ぬいぐるみのおとまり会」は全国各地で行われています。夜みんなどんなふうに過ごしているのかな…。このおはなしの中では、やんちゃなぬいぐるみたちが楽しく過ごしている様子。子どもたちの表情も丁寧に描かれています。
「ぬいぐるみおとまりかい」
岩崎書店  風木一人 作  岡田千晶 絵

以前堀地さんが持ってこられたハリネズミのぬいぐるみのハリちゃんは、2番目のお嬢さんの大切なお友だちでした。キャンプに行くとき、離れられなくて、リュックに入れて持って行ったことがありました。でも、だーれもぬいぐるみなんて持って来てなくて、ハリーを出すのを一生懸命がまんしたんですって。帰ってきて、それを報告するお嬢さんの顔は、少しお姉さんになっていたそうです。

「てろんてろんちゃん」は耳がてろん。手足もてろん。としているうさぎのぬいぐるみです。ソフィーはてろんてろんちゃんと一緒に森へ行きました。お花を夢中で摘んでいたものだから、てろんてろんちゃんを森に置いてきてしまいます。夜になって気がついたソフィー。朝になって探しに来てもらうまで、てろんてろんちゃんはどのように過ごすのでしょうか…。
「てろんてろんちゃん」
ほるぷ出版  ジョイス・デュンバー 作  
スーザン・バーレイ 絵  江國香織 訳 


「101」
放送2016年:9月29日
放送が終わると堀地さんのもとに、お聴きくださった皆さまから、ご感想やご意見が寄せられます。前回100回という記念の日でしたので「100をテーマにしたらよかったのでは~?」というコメントをいただきました。
今回は101回目。なので、「101」テーマです!
かわいいおたまじゃくしの子どもたちが出てくるこの本は、長く子どもたちに親しまれています。101ぴき兄弟のセリフや表情がゆかいで、一匹一匹をじっくりご覧いただきたいです。おさんぽにでかけた子どもたちとお母さんカエル。101ちゃんがいないと思ったら、とっても危ないところに行っていて…。大迫力な場面や、ひやひやする場面もあり、あきさせません。ドラマチックといってもいいかもしれませんね~。
「おたまじゃくしの101ちゃん」
偕成社  かこさとし 作・絵

絵本を買ってあげたいけれど、どんな本を選べばいいのか分からない…そんな声もよく聞きます。
堀地さんがおすすめされるのは、このガイド本です。カラーで大きく見やすいのが特徴です。残念ながらこの本は絶版になっているそうですので、図書館借りていただくか、古書店で探してみてください。
「こどもがよろこぶ!読み聞かせ絵本101冊ガイド」
講談社  西本鶏介 編著  小沢真理 絵 

ガイド本の特集もしたいな~と堀地さん。リクエストなどありましたら、ぜひお聞かせ下さい♪

「ピーターラビット」
放送2016年:9月15日
今回はなんと、記念すべき100回目です。たくさんの本を紹介していただきましたが、まだまだし足りない!し切れない!堀地さんの思い出に残っているのは「サンタクロースっているんでしょうか」をご紹介したクリスマスの本の回。「サンタクロースがいると思える、心のお部屋を作ることができた。そのことを大事にしてほしい」と伝えることができてよかったとおっしゃっています。
今年はピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポター生誕150周年であります。同じく記念すべき…ということと、堀地さんが1番上のお嬢さんを出産されたとき、ご主人にプレゼントされたのがピーターラビットの箱入りのものだったそうです。初心忘れるべからず…ということで、テーマが決まりました。

ピーターラビットにはたくさんのかたちの本がでているんですね~。写真をご覧ください!グッズもかわいいですね。キャラクターの版権を初めてとったのはポターだそうで、それだけ、キャラクターに対する愛を感じます。
ピーターが初めて描かれたのは、ポターが友だちの子どもに送った手紙だそう。いたずらっこのピーターに、はらはらしながらも、子どもたちはそこが楽しいのですよね。

ピーターラビットの本はすべて福音館書店から出版されています。訳はいしいももこさん、まさきるりこさん、なかがわりえこさん。愛蔵版の改訂版も出されていて、読み応え、見ごたえも抜群!

現在富山市立図書館児童図書コーナーでは、企画展「ポター生誕150周年~ピーター・ラビットとイギリスの名作絵本たち~」が開催されています。「キラリ」の中なら森の中で読んでいるような気分になれそう!たっぷりとお楽しみください!10月4日までの開催です。
「トットちゃん広場OPN」
放送2016年:9月8日
今週は、1年ぶりの「行ってみようシリーズ」。第5弾になりますでしょうか。涼しくなると、どこか遠くに行きたくなるものですね。
長野県松川村にある「安曇野ちひろ美術館」周辺に広がる「安曇野ちひろ公園」が拡充され、7月にリニューアルオープンしました。この地はいわさきちひろさんのおばあさんのお家があり、ちひろさん自身も疎開していた場所だそうです。
ご主人の自転車のレースの応援に行った堀地さん。休憩場所がこちらだったということで、併せて楽しんで来られました。
公園では自然体験イベントが企画されています。野菜の収穫体験、おはぎ、おにぎりの調理体験、そば作り体験もできます。地元のお母さんたちが教えてくれます。
24日には「トットちゃんの運動会」が開催されますよ!
生まれ変わったちひろ公園にはトットちゃん広場ができたのです。「窓ぎわのトットちゃん」の挿絵はいわさきちひろさん。この物語にちなみ、トットちゃんが通っていたトモエ学園の電車の教室が再現されています。
そして現在のちひろ美術館の館長は黒柳徹子さんです。

トモエ学園で過ごした黒柳さんの子どものころのこのお話は、長年、国内だけでなく海外でも愛されています。天真爛漫なトットちゃんに自分を重ねる子どもも多いんだとか。トモエ学園の先生方のように、広い目で子どもたちを見てあげられたらと堀地さん。
青い鳥文庫 「窓ぎわのトットちゃん」
講談社文庫「窓際のトットちゃん」
「絵本 窓ぎわのトットちゃん 1,2巻セット」 

講談社  黒柳徹子 作  いわさきちひろ 絵

トットちゃん広場のオープンを記念して、安曇野ちひろ美術館では、トットちゃんの世界を彩った、作品の数々を展示しています。子どもらしい表情やしぐさがいじらしいです。9月27日まで開催されています。

「石津ちひろ」
放送2016年:9月1日
9月に入りました。この夏は、素敵な思い出、できましたか?堀地さんは再びナルニア国に行って来られたのですが、その時偶然にも、石津ちひろさんの講演会始まるということで、しかも、キャンセルで空席が出たということで、参加してこられました。石津さんは詩人で絵本作家。おなじみ「リサとガスパール」の訳もされています。「ことばの魔術師」なんて呼ばれるように、回文やしりとり、なぞなぞなど…言葉を巧みに操って、楽しい世界へと連れて行ってくれます。

最初のご紹介したのは以前ご紹介したことがあるこちら。穏やかで優しい言葉に溢れています。
「あしたのわたしはあたらしいわたし」
理論社  石津ちひろ 作  大橋歩 絵

「どうぶつ」というしばりがある中で、こんなに愉快な回文が作れてしまうなんて!笑いと驚きとともに、感動があります。回文というのは、「ダンスがすんだ」「いか食べたかい」のように、上から読んでも下から読んでも同じになる文のことです。長さんの世界ともピッタリ合ってる!
「まさかさかさま 動物回文集 新装版」
河出書房新社ま社 石津ちひろ 作  長新太 絵

苦手なことはあるけれど、その分、できることもたくさんあるんです。そして、女の子のとびっきりの秘密が最後に…。シンプルでありながら、豊かな石津さんの言葉とともに、きくちちきさんの絵も表情がとってもいいのです。楽しさや喜びにあふれるシーンの輝きは、ぜひご覧いただきたいです。
「わたしのひみつ」
童心社  石津ちひろ 作  きくちちき 絵

講演会の中では、石津さんから本ができるまでの流れもお聴きできたそうです。編集さんとのやりとりや、長さんとの間に入ってくださったのが佐野洋子さんだったとか、なんとも興味深いお話だったとか。夏の終わりに、また素敵な出会いがあった堀地さんでした。


「黒川みつひろ」
放送2016年:8月25日
夏休みも、もうすぐおしまい…。子どもたちは最後の最後まで、楽しく過ごしているでしょうか。今回は、男子が大好き、恐竜の本をご紹介!
と言いましても、堀地さんの3番目のお嬢さんが恐竜が好きで、堀地さん家にはこんな絵本がたくさんあるんです。中でもお気に入りだったのが、大きなサイズのこちら~。現在新版も出ていますが、大きさが違う!そして恐竜の模様が違う!!時を経て、より分かってきたことなどが付け加えられているんですね。
「絵巻えほん 恐竜たち」「絵巻えほん 新・恐竜たち」
こぐま社  黒川みつひろ 作・絵

こぐま社の50周年のイベントが、東京の教文館ナルニア国で開催された際、足を運ばれた堀地さん。そこに、この恐竜の本を描かれた黒川みつひろさんが来店しておられ、サインをもらうだけではなく、名刺交換もされて、そこから交流が生まれました。黒川さんはトリケラトプスの化石を見てから魅了され、恐竜に興味を持たれました。それが小学2年生のころ。絵も好きだったことから、今ではこのような作品を描かれるまでになりました。様々な恐竜を描いてこられた黒川さん。中でも好きな恐竜は…?とお聞きしたところ、原点である、トリケラトプスなんだそうです。植物食でありながら、肉食の恐竜にも果敢に挑んでいくところのに魅力を感じていらっしゃいます。化石を見ていろんな想像の翼を広げ、お話しをお描きになっている黒川さん。この本を楽しみながら、子どもたちには、そんな創造力も養ってもらえたらいいなと思います。

「勇者のツノ 化石が語るトリケラトプスの話」
こぐま社  黒川みつひろ 作・絵

「どんなに時間がかかってもいいから」と、こぐま社社長に言われ、出来上がったのがこちらの本。恐竜の迫力や、その絵の緻密さは素晴らしいです。現在、黒川さんは新しい作品を制作中のとこと。ロマンのある恐竜たちの世界、今回はどのように描かれるのか…楽しみですね!
「恐竜の谷 小さな恐竜親子の物語」
こぐま社 黒川みつひろ 作・絵

  




  
「ジャングル・ブック」
放送2016年:8月18日
先週は「山の日」のため、お休みでした。皆さん、お休みでしたか?どのように過ごされましたでしょうか。
この夏は、魅力的な映画がいっぱい!「シンゴジラ」の評判は上々ですし、これから封切される「君の名は。」も期待大!
そんな中、堀地さんがオススメされるのは「ジャングル・ブック」です。アニメも見ていたという堀地さんですが、以前福音館書店から出ているものを読んで、大変感動されたのだそう。書店で山積みされていた新訳の文庫を発見し、手に取られました。そしてその帯には「いよいよ映画化!」の文字が!!新訳も素晴らしかったそうですが、映画にも大興奮!主人公のモーグリ以外の動物たちは、みんなCGなんですって。3Dでご覧になって、その迫力にも大満足だったようです。
ジャングルにひとり残された人間の子、モーグルは、どう生きていくのでしょうか。訳者それぞれの個性がありますので、それぞれ読み比べて、楽しんでみてくださいね。
「ジャングル・ブック」
福音館書店  R・キップリング 作  木島始 訳
石川勇 絵
「岩波少年文庫 ジャングル・ブック上・下」
岩波書店  中野好夫 訳
「岩波少年文庫 ジャングル・ブック」 
岩波書店  R・キップリング 作  三辺律子 訳
「新潮文庫文庫 「ジャングル・ブック」
新潮社  R・キップリング 作  田口俊樹 訳

「せなけいこ おばけの本」
放送2016年:8月4日
暑い毎日が続いています。涼し~くなるために、おばけの本を紹介しましょう!…と思ったのですが、せなけいこさんのおばけはなんだかとってもユーモラス。張り絵で作られた絵本の数々はノスタルジックでなんだか懐かしいのです。そして一見、しつけ絵本のようですが、ん?これらの終わり方…何か違う…。
7月に発売されたばかりのエッセイでは、作品の裏話や素敵な貼り絵作品が掲載されていて、「読めばこれまでの本の見え方も変わるかも!」と堀地さん。
「ねないこはわたし」
文藝春秋  せなけいこ

とはいえ、私はこの本、子どものころはこわかったです。おばけの細い指先、光る大きなみみずくとふくろうの目。はっと振り返っている、るるちゃんの表情。そしてお化けに連れられて行ってしまう終わり方。…今読んでもこわいな。
「ねないこだれだ」
福音館書店  せなけいこ 作

おばけとともに、せなさんの作品でおなじみなのが、めがねうさぎのうさこちゃんですね。めがねを山に忘れてきたうさこちゃん。くらーい夜道をひとり行きますが、そこには退屈していたおばけが「しめしめ」と待っていて…。
「めがねうさぎ」
ポプラ社  せなけいこ 作

こちらも、おばけとめがねうさぎの本。こねこくんのお弁当には、おいしそうなてんぷらが入っていました。おいものてんぷらがおいしくて、めがねうさぎは、自分でも作って食べることにしました。いい香りがおばけのところにも漂ってきて、こっそりお家に忍び込むおばけ…。てんぷらが、なんともおいしそう~。
「おばけのてんぷら」
ポプラ社  せなけいこ 作

  




  「海」
放送2016年:7月27日
今週は海の本をご紹介します。先週からの流れです~。海の絵本を眺めていたら、しましまを着たくなったと堀地さん。可愛らしいワンピース姿でお越しくださいました。

まずはとっても素敵なポップアップ(飛び出す)絵本です。「オセア号」の航海が、おしゃれな色で細やかに描かれていて、ひとつひとつをじっくり見るのも楽しいですが、その飛び出し方がすごいのです。海の上と海の中がそれぞれ飛び出し、その世界観を美しく作り上げています。眺めていると涼やかな風が吹いてくるような、そんな気持ち…。そっと愛でたい1冊�です。プレゼントにもぜひ。
「オセアノ号、海へ」
アノニマ・スタジオ  
アヌック・ボワロベール ルイ・リゴー 作  松田素子 訳 

夏休みの宿題で、飛び出す絵本を作ってみるのも楽しいですね。とっても大きな絵本を作るとか…逆に小さな小さな絵本はどうでしょう!お話でなくても、詩のような小さなつぶやきで一冊作るのは?絵日記も、「私の絵本を作るんだ!」と思えば、楽しく毎日書けないかなぁ。今更ながらいろんなアイディアが浮かぶのは、実際にやらなければならないわけでは、ないからでしょうか…。

元気を持て余してしている子どもたち!夏休みの嬉しさで、かいじゅうのように、大爆発しているかもしれませんね~。いたずらが過ぎたマックスは、夕食抜きで寝室に閉じ込められてしまいます。部屋にはだんだん木が生い茂り…マックスはボートに乗って海を越え、かいじゅうたちいるの島までたどり着きます!
「かいじゅうたちのいるところ」
冨山房  モーリス・センダック 作  じんぐうてるお 訳




「ミロコマチコ」
放送2016年:7月21日
先週の放送後の打ち合わせで、18日は海の日ということもあり、次は「海」をテーマにしましょうということになりました。堀地さんの頭には「ぼくのふとんはうみでできている」が浮かび、ミロコマチコさんの原画展が大島絵本館で開催されていることを思い出されました。まだ期間はあると思っていらっしゃいましたが、なんと7月21日まで!放送前に急いで向かわれ、堪能して来られました。ということで今回は「ミロコマチコ」特集です!

大胆で一見激しいタッチで描かれているミロコさんの作品ですが、矛盾するかもしれないけれど…繊細で優しさも感じますと堀地さん。原画はとても素晴らしかったと大満足でした。
「うみ」でできているふとんで泳いだり「パン」でできているふとんをもぐもぐ食べたり。楽しい夢を見ているときには現実にはどんなことがおきているんだろう?ほら!ネコのシロに赤ちゃんが生まれているよ~!!
「ぼくのふとんはうみでできている」
あかね書房  ミロマチコ 作  

シロネコの「てつぞう」はあばれねこ。でも飼い主の「わたし」だけには甘えん坊です。いたずらしても何気ない様子も愛おしい…そんな優しいまなざしを感じます。いくつもの季節を過ぎててつぞうはいなくなってしまいますが、わたしはクロネコの双子を拾います。小さな2匹はてつぞうと同じように眠ったり、春の桜が好きだったり。てつぞう、てつぞうといっしょだね。
「てつぞうはね」
ブロンズ新社  ミロマチコ 作

こちらも「ぼくのふとんは…」同様、想像力がすごい!だからこそ、子どもたちはその世界に入り込んで楽しいんでしょうね~。迫力ある動物たちもどこかユニーク。
「オオカミがとぶひ」
イースト・プレス  ミロマチコ 作
  



  「川柳」
放送2016年:7月14日
先週7月7日は富山シティエフエムの開局記念日でした。おかげさまで、19歳になりました。ありがとうございます。この日は市民パーソナリティの皆さんにご出演いただき、朝9時から夕方5時まで「開局記念特別番組『みんなで19(一句)77.7で五・七・五』をお送りしました。19周年の19を一句とかけて、ご出演の皆さんに川柳を詠んでいただいたのです。というのも川柳の先生の番組あるから!(「悠々自分時間」4週目ご担当の伊東志乃さん」)番組の最後には最優秀賞を選んでいただきました。(最優秀賞はよしもとかよさんの作品。シティエフエムHP内ツイッターにて作品をご紹介。)

もちろん当日は堀地さんにもご出演いただきましたよ。堀地さんの川柳は佳作に選ばれていました。「平凡を笑うな平凡難しい」。川柳を作るにあたって、伊東さんとPTAでご一緒だった堀地さんは、「川柳とは?」「短歌や俳句とどう違うの?」など、電話でお聞きになったそうです。特徴や作り方が子どもにも分かりやすく書かれているのがこちら。
「ドラえもんの学習シリーズ ドラえもんの国語おもしろ攻略 俳句・短歌がわかる-作文や入試にも役立つ!」
小学館  久保田敦、たかや謙二 作  

川柳熱に火がついた私たち。改めてたっぷりご紹介したいですねということで今回のテーマになりました。
「「夏』をテーマに川柳を」という宿題を出されました。作りました。「つきぬける青 のびる白 ゆれる汗」「ヒザ カカト カタ 出し歩く 夏 ハタチ」 
堀地さんの作品は…堀地さん、facebookに載せてください~!

北日本新聞には「北日本川柳大会 ジュニア部門」入賞作品が掲載されています。子どもたちの素直で楽しい句!いいですね~。そしてこちらの本を見てみますと…中学生ともなると、なるほどと膝を打つような句!素直になれない気持ちも、苦笑いしながら思い出します。「雲と川柳と子どもたち」能坂美範先生が書かれた本で、中学生の句のほか、どのように川柳を作っていけばよいのか、具体例を挙げて紹介しています。図書館でどうぞ。

最後にこちらもドラえもん。「ドラえもんの世界」にのせて作られ、歌人の枡野浩一さんに寄せられた短歌です。。秘密道具や登場人物をからめて作られる短歌の数々。ほろりとする作品が多いような…。
「ドラえもん短歌」
小学館  枡野浩一 選


  「手紙」
放送2016年:6月30日
前回は「がまくんとかえるくん」の「手紙」のお話で終わりましたので、今回はしりとりで、「手紙」がテーマです。
メールは打つけど手紙は書かない…という方が多いのではないでしょうか。だからこそ、手紙をもらったらとってもとっても嬉しく感じるんだろうなぁ。私の手紙の思い出といえば、授業中に友だちとやりとりしていた小さな手紙(先生ごめんなさい)やラジオ番組で読んでもらったリクエストはがき。そして、友だちの子どもちゃんが書いてくれた絵と「またあそぼうね」のお手紙です。これは大事にお財布の中にしまってあります。みことちゃん、あやのちゃん、さきちゃん、ありがとう!
堀地さんはお嬢さんたちからのお手紙を、とても大切に保存していらっしゃっていて、その一部を持って来てくださいました。どのお手紙にも「ママ大好き!」って書いてあります。そしてママを心配する言葉も…。がんばりやさんの堀地さんのこと、お嬢さんたちはよく見ていらっしゃったのだなぁ。

手紙がうらやましいカバオくんのお話を、まずはご紹介。お母さんにはお友だちから「海に行きました」という絵ハガキが。お父さんにはお仕事のお手紙が届きます。大人になったら「いいお手紙書くね」とお父さんに伝えるカバオくん。いろんなお手紙があるけれど、いいお手紙が届くといいなと思いますし、いいお手紙を出してあげたい!相手に嬉しい気持ちになってもらいたいと思います。そんなカバオくんに、お手紙もいいけれど「今日あった楽しいことをお父さんに聞かせておくれ」というお父さんもいいですね。低学年から中学年向けかな?優しいお話しの短編集です。
「まだまだちっちゃい かばのこカバオ」
風濤社  森山京 作  木村かほる イラスト

こちらは郵便屋さんになりたい動物たちのお話。僕が適任!とみんなして手をあげますが、なかなかうまくいきません。さて、郵便屋さんになったのは、だあれ?
「あかいぼうしのゆうびんやさん」
福音館書店  ルース・エインズワーズ 作
こうもとさちこ 絵・訳

「やぎさんゆうびん」はまど・みちおさんの作品。「しろやぎさんからおてがみついた くろやぎさんたらよまずにたべた…」ユーモラスな楽しい詩です。懐かしく感じる作品もたくさん。詩集でまどさんの世界に浸ってください。
「いのちのうた まど・みちお詩集」
角川春樹事務所 ハルキ文庫  まど・みちお 著

物語も詩も絵もみんな、作者からのお手紙ですね。出来上がった本は携わられた、たくさんの人たちの思いがつまっていることでしょう。お返事は書けないけれど、届けられたもの、大切にしていきたいです。
 
  
  
 「がまくんとかえるくん」
放送2016年:6月23日
梅雨真っ只中。かえるが出てくるお話を…ということで選んで下さったのは、ご存じ、がまくんとかえるくんの本です。自由でのんきながまくんとしっかりもののかえるくん。とても仲良しでいいコンビ。仲良しのお友だちのおうちやお姉さんのおうちで、のんびりお昼寝してしまう堀地さんは、がまくんのことを他人とは思えないそうです。ちょっとした表情や、ゆかいな言い回しが楽しいのです。どこが「ツボる」かで、放送前の打ち合わせでも大盛り上がりしました。4冊ある中で、今日は「ふたりはともだち」から2つのお話しをご紹介。
「ふたりはともだち」
文化出版局  アーノルド・ノーベル作・絵 三木卓 訳

私の好きな場面です。がまくんがかえるくんに「君、顔色が青いよ」と伝えます。かえるくん「いつも青いよ。ぼくはかえるだから。」!!「おはなし」というお話の冒頭です。
やっぱり具合が悪いかえるくんはがまくんのベッドを借りて横になります。こういう仲良しって素敵と堀地さん。かえるくんはおはなしをしてほしいとがまくんにお願いします。体調が悪いとき、心細いときは「おはなし」が効きますね。ただ、なかなか「おはなし」が思いつかないがまくんなのです…。さてさてどうするどうなる?

「おてがみ」は教科書にも載っていたお話。元気がないがまくん。1度もお手紙をもらったことがないのです。待てど暮らせど手紙はこない…。そんながまくんを見ていたかえるくんは「ぼくがてがみを書いてあげよう!」と思いつきます。このお手紙がとてもいいのです。いいお手紙です。心温まるお話ってこういうお話のことだなぁとしみじみ。

どの本を持って写真を撮るかわいわいやっていると堀地さんが「ふたりはともだちだから『ふたりはともだち』を2人で持ちましょう」と言ってくださいました♪

  「おとうさん」
放送2016年:6月16日
今週末は父の日です。皆さん準備はお済みですか?私は当日まで待たずに、買ってきたその足で、リクエストされたベルトを渡しました。もらうやいなや、父はさっそく着けてご満悦。さくっと終わった父の日です。

今日はおとうさんの存在が印象的なかわいい本をご紹介いただきました。ねこ一家のお兄ちゃん2人はお友だちがピクニックに行くのがうらやましくて仕方がありません。
おとうさんにねだっても、なかなか「行くぞ」と言ってくれないのです。そして、夜にひとりでこそこそやっているおとうさん…なにか秘密があるみたい…。ようやく念願のその日がやってきて、兄弟は大喜び。出かけたら、さらにびっくりが待っていました!ねこたちの表情が飄々していたり、含み笑いが絶妙だったり!一緒ににんまりしてしまう一冊です。
「とうさんねこのすてきなひみつ」
童話館出版  メアリー・チャルマーズ作・絵 
あきのしょういちろう 訳 

父は私が帰ってくると、待ってましたと言わんばかりに喋りまくるということも番組内で紹介させていただきましたが、彼もいい年なので、日々元気にいてもらいたいものだと思います。ちなみに私は父にそっくりです(特に笑った顔 こんな顔→)。
堀地さんのご主人は、お子さんたちが小さいころはお仕事が忙しく、一緒に過ごす時間があまりとれなかったそうなのですが、最近はラインなどでよくやりとりされているそうです。お嬢さん4人、お父さんがみんな大好きなんだそうです。お幸せですねぇ。

この時期になると、堀地さんが読みたくなるという1冊がこちら。ひばりの子を助けたうさぎのホモイ。そのお礼にときれいな「貝の火」という宝珠をもらいます。それにホモイはおごってしまって…。石が砕けそれが目に入り見えなくなってしまいます。そんなホモイに声をかけるおとうさんの言葉に魅かれるのだそうです。
「貝の火」
童心社  宮沢賢治 作  ユノセイイチ絵
  


   「今の気持ち」
放送2016年:6月9日
「すまいるぶっく」の放送が終わって1週間かけて、堀地さんは次の週に紹介する本を選んで下さいます。じっくり吟味を重ねていても、当日のお天気や出会った人や感じたことによって全く覆してしまわれることも!そして生放送中に、紹介する順番が変わったり、手持ちの中から、ふと目に入った本を手に取られ、お話しされることは、珍しいことではありません。いえいえ、いいんです。生放送はそれが醍醐味です。「その時」が大切なんです。そんな風にたくさんの引き出しをお持ちで、その時に合ったものを取り出して下さる堀地さんは素敵だなぁと思います。

放送日は雨。ゆるーい絵柄のうさぎのしろちゃんとはりねずみのはりちゃんが登場するこの本を、まずは、ご紹介いただきました。森の中で一緒に暮らしている2人。雨降りの日が続いて、なかなか外に遊びに行けません。ボール投げをしたい2人は、「おうちの中でやろう」と言い出します。お察しのとおり、はりちゃんの作っていたかびんにボールは命中!怒るはりちゃん!!けんかになります。さてどうやって仲直りするのかな…。思わぬ展開に、思わずほろり…。
「しろちゃんとはりちゃん あめのいちにち」
ひかりのくに  たしろちさと作・絵  

最近、堀地さんが仲良くしていたわんちゃんが次々と天国に旅立っていったのだそうです。様々な思いを抱えながら、今日堀地さんは「悲しみを癒す3つの『T』」について教えてくださいました。
「我慢せずに涙を流していいんだよ。tear(涙)」「誰かに話していいんだよ。talk(話す)」「時が過ぎれば…。time(時間)」。そして堀地さんは、もう一つの「T」があると思うとおっしゃいます。それは「together 誰かと一緒にいること」。

RAM WIRE(ラム ワイヤー)の「僕らの手には何もないけど、」のMVから生まれたこの絵本は、突然天国に行くことになったひつじのハリーのお話。悲しくて何もできないでいるおかあさんを元気づけようと、こっそりおかあさんのもとまで降りていくハリー。どんなに呼びかけても、おかあさんに、透明なハリーの姿は見えません。それでもおかあさんのおなかをぽんぽんとたたいて呼び続けます。そのとき、お母さんはハリーに呼ばれたような気がして、おなかにハリーが抱きついてきた時のような温かさを感じたのでした。ハリーは連れ戻されてしまいますが、おかあさんはハリーとの約束を思い出し…そして、ハリーが天国に行ったことを受け止め、前に進めたのでした。
「くものうえのはりー ‐ぼくとおかあさんのたからもの‐」
パイインターナショナル  城井文 作・絵
  
「ごめんなさい」とか「ありがとう」とか「愛してる」とか、なかなか口には出せませんが、気持ちがちゃんとあることが大切ですよね。今、一緒にいるその幸せを、忘れないようにいたいです。

「ヨシタケシンスケ」
放送2016年:6月2日
先週ご紹介した「もうぬげない」のヨシタケシンスケさん。私(水上)が大好きだと堀地さんにお伝えしたところ、今週のテーマにして下さいました。

スケッチ集を出されたり、挿絵を描いてこられたヨシタケさん。2人のお子さんのお父さんでもあります。初の絵本作品となるこの本で「第6回MOE絵本屋さん大賞第1位」「第61回産経児童出版文化賞美術賞」など数々の賞を受賞されました。ある日学校から帰ってくるとりんごが置いてありました。「…もしかしたら これは りんごじゃないかもしれない」から始まる、たくさんの妄想!そのユニークな発想に驚きつつ、くすくす笑ってしまいます。哲学的?ともいわれているそうです。が、そのままにお楽しみいただければよいかと思います~!
「りんごかもしれない」
ブロンズ新社  ヨシタケシンスケ作  

哲学の入門書の挿絵を手掛けていらっしゃいます。わかりやすいユニークな哲学書ですが、ヨシタケさんのイラストによって、更に親しみやすさが増します。難しいイメージがある「哲学」ですが、これらなぜひ手に取ってみたい!
「はじめての哲学」
あすなろ書房  石井郁男 著  
ヨシタケシンスケ イラスト

放送作家倉本美津留さんが選んだ言葉を、かるた風に紹介して人気を集めた「明日のかるた」の第2弾のイラストは、ヨシタケさんです。本屋さんが選んだ名言、名文に、倉本さんがコメントをし、ヨシタケさんがイラストを描いています。それが本物ののカルタにもなっています。その言葉が書かれた本を、読んでみたくなるのもよいところ。
「本屋さんで探す『明日のカルタ』
秘主婦の友社  倉本美津留 著  
ヨシタケシンスケ イラスト

堀地さんが1番好きとおっしゃるのはこちら。やりたくないことをみーんなロボットにやってもらおう!と考えたけんたくん。ロボットは「ぼく」になりきるために「ぼくの特徴」を聞いてきます。いわゆる自己分析?なんでしょうけど…好きなことやこれまでのこと、色々考えてみると、「自分」もなかなか面白く、愛おしく感じられるものですね。ヨシタケさんの視点もおもしろく、毎度毎度、愉快な気持ちにさせられます。
「ぼくのニセモノをつくるには」

ブロンズ新社 ヨシタケシンスケ 作

「読んでみよう子どもの本・展示会」
放送2016年:5月26日
とやまキラリ内にあります、富山市立図書館では現在、「第42回読んでみよう子どもの本・展示会」が行われています。これは昨年、2015年に出版された子どもの本から図書館がすすめる400冊を紹介するものです。この展示を見に、県外からも多くの方が足を運ばれるのだそうです。今回は、この400冊から更に堀地さんに2冊ご紹介いただきました。

この本に出てくるアンドルーは、モノづくりが大好き!そしてものすごい創造力!!なんでも工夫して、自分で作っちゃうのです。家族からつまはじきにされて、家出をするアンドルーですが、素敵な場所に素敵な秘密基地を作って、そこには仲間がどんどんやってきます。細かい絵にもわくわくしますよ!
「アンドルーのひみつきち」
岩波書店  ドリス・バーン 作・絵  千葉茂樹 訳

秘密基地に心をときめかせるのは子どもの特権?それならおかしな想像をどんどんふくらませるのも子どもならでは?!服がひっかかってぬげなくなっちゃったぼく。このまま大人になったらどうしよう~。どうしよう~と言いながら…けっこうポジティブ!とっても楽しい1冊です。ヨシタケさんの本は、もう1冊「りゆうがあります」も選ばれています。
「もうぬげない」

ブロンズ新社 ヨシタケシンスケ 作

子どもの自由な発想には、笑っちゃうことも多いですよね。小さなおともだちと一緒にいると、そういうのが楽しいなぁと思います。

400冊が掲載されている冊子は、図書館においてあります。自由にお持ちくださいね。あらすじを読んでいると、あれもこれも、読んでみたくなりますよ。展示場所は本館3階児童図書フロアです。期間は5月31日まで。お急ぎください!!
「外でいただきます!」
放送2016年:5月19日
いいお天気が続いています。外に出たくなりますねぇ。そして外で食べるごはんやおやつは格別です。

テーブルに並べられているのは、堀地さんのお嬢さんたちが小さかったころの、お出かけセットです。手作りのリュックに詰められているのは…まず目に入るのは縄跳び!これが一つあるだけで、遊びの幅が広がるのです。もちろん跳んでも遊びますが、ヘビさんにしたり、色々形を作ったり!次に続くのは便利グッズ。防水のシートはお尻に敷いても膝にかけても。テーブル代わりにもなりますよ。バンダナは頭に巻いて。飛ばされる心配が無いのがいいところです。2枚あるのはママの分。あとは、タオルと水筒も!そして、忘れちゃいけないのがお弁当箱。おにぎり詰めても、おやつを入れてもOKなのです。これをかつげば、遠足気分♪がんばって準備しなくても、十分なんですって。

もう一つリュックに入れたいのは、絵本です。外で読んでも楽しいんですよ。おともにしたい本はまずはこちら。9つのお話はほのぼのしていて、原っぱでのんびり読むのがぴったり。ぐりぐら作のお2人の作品は、おひさまが似合います。堀地さんは挿絵に色を塗りたくなっちゃうそうです。
「おひさまはらっぱ」
福音館書店  中川李枝子 作  山脇百合子 絵

ぐりとぐらのお出かけセットがあります。ソフトカバーの手のひらサイズで7冊セット。「ぐりとぐらの『あいうえお』『1・2・3』『しりとりうた』『おまじない』」と「なぞなぞえほん3冊」です。ぴったりの大きさのミニトートバックがついています。かわいいなぁ。ぐりとぐら誕生50周年を記念して作られたものです。
「なぞなぞ絵本」はハードカバーの3冊セットもあります。
「ミニトートバッグ付き50周年限定セット」ぐりとぐらといっしょにおでかけ絵本」
「なぞなぞえほんセット」

福音館書店 中川李枝子 作  山脇百合子 絵

大きなお口をあけてぱっくん!仕掛け絵本も楽しいですね。小さなお子さんにはきむらゆういちさんの、こちらはいかがでしょうか。スライド式でぱたぱた開けたり閉めたりできます。たくさんのどうぶつたちが、おいしいのをいっぱい食べます。
「おいしいな!」
小学館  きむらゆういち 作  せべまさゆき 


「14匹シリーズ」
放送2016年:5月12日
現在、黒部市美術館では「いわむらかずお絵本原画展」が開催されています。「14ひきシリーズ」(童心社)でおなじみのいわむらさん。かわいらしい動物やリアルな自然の姿を数多く描いています。いわむらさんは栃木県益子町の雑木林の中で暮らしています。だからこそ、小さな生き物をみつめるあたたかなまなざしが、作品にあふれているのではないでしょうか。
会場には「タンタン」や「かんがえるカエルくん」「トガリ山」などの原画ももちろん展示されているのですが、今回は「14ひきシリーズ」をピックアップしてお話しいただきました。

「14ひきシリーズ」は」ねずみのおとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさん、そして10ひきのこどもたち。14匹の大家族のお話です。12冊発行されているのですが、1番最初に出されたのはどの本か、知っていますか?それは…「14ひきのひっこしです!木のうろの新しいおうちに水を引いたり、お部屋を作ったり。みんなで協力してがんばります。

この本の特徴は
①表紙のカバーを外すと、なんと、違う絵が出てきます
②絵の中に言葉が書かれていません。テロップのように、下に1行で書かれています
③言葉が短く詩のような文章です
④ポケットサイズもあります

10匹も子どもがいると、それぞれ特徴があって、楽しいですね。お兄ちゃんお姉ちゃんはさすが、しっかりしています。起きるのも早くて、準備も自分でしっかりと。小さな子たちは眠たい目をこすりながら、お世話してもらいます。朝ごはんの野イチゴを取りに行っても、がんばってついて行くものの、べそをかいてしまったり…。大きなテーブルで、焼きたてのパンやスープをみんなで食べます。あ!こぼしてる子がいる!!「14ひきのあさごはん」

2014年にフランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章された、いわむらさん。各国で訳され、海外からも高い評価を得ています。「14ひきのもちつき」など和の文化も描かれていることが、外国の子どもたちには興味深く、楽しいのかもしれません。

この時期に読みたいのは「14ひきのぴくにっく」かな。色とりどりの花が咲き、緑が生き生きとして、たくさんの生き物が14匹を迎えてくれます。外で食べるお弁当、おいしいですよね♪

堀地さんは会場でエッセイを購入されました。そこに掲載されていたのは、いわむらさんのご家族。そして気づいた堀地さん。なんと!ねずみのきょうだいにそっくり~。いわむらさんの暮らしやこれまでの本づくりのことがよく分かる1冊です。
「14ひきのアトリエから」
童心社 いわむらかずお 作

「いわむらかずお絵本原画展」は6月26日(日)まで開催されています。開館時間は9:30~16:30で入館は16:00まで。休館は月曜日です。入館料は一般700円、高校・大学生500円、中学生以下は無料です。グッズや本もたくさん販売されていますよ~。素敵な学芸員さんとのおしゃべりもぜひ。
「みんなでわくわく! いっぱいすまいるぶっく!!」
放送2016年:5月5日
GW、皆さんどのように過ごされましたか?子どもの日の「わくわくすまいるぶっく」は、1時間のスペシャルバージョンでお送りしましたよ。

まずは「こどもの日」をテーマに堀地さんが選んでくださった本をご紹介。始めっから上手にできることの方が、少ないですよね。今できることを大切にして、そのうちできるようになればいい!お兄ちゃん、お姉ちゃんはすごいけれど、小さな君は、今はそれでいいんだよ~。お父さんおおかみと一緒に、そんな風に声をかけてあげたくなります。不器用で運動もへたっぴだった私は、すえっこおおかみくんの気持ちがよく分かるのです…。
「すえっこおおかみ」
あすなろ書房  ラリー・デーン・ブリマー 作

子どものころのあなたは、どんな夢を持っていましたか?叶う、叶わない、できる、できないじゃなくって、いつだっていろんな夢を見ていたいですね。
「SOMEDAY いつかはきっと」
ほるぷ出版  シャーロット・ゾロトウ 作  
アーノルド・ローベル 絵  やがわすみこ 訳 

堀地さん宅で開いている「かすてら文庫」に水上が潜入!絵本仲間の皆さんと一緒にたくさんのお菓子を食べたり(ごちそうさまでした!)絵本談義に花を咲かせたり(楽しかったです!)屋根裏でびっくりしたり(うらやましい~!)…。その様子をお届けしました。ご協力いただいた高野知代さん、山崎玲子さん、小野由美子さん、裕加ちゃん、ありがとうございました。お話しの中にはたくさんの本がでてきました。ご紹介します!

『高野さんが「読み聞かせ」で読んでいる本』
「かもさんおとおり」
福音館書店  ロバート・マックロスキー 文・絵 
渡辺茂男 訳

「ウエズレーの国」
あすなろ書房  ポール・フライシュマン 作
ケビン・ホークス 絵 千葉茂樹 訳

『高野さんが高志の国文学館で素敵な親子と読んだ本』
「ごぶごぶ ごぼごぼ」
福音館書店  駒形克己 作

『山崎さんが紹介して下さった本』
「宇宙の地図」
朝日新聞出版  観山正見・小久保英一郎 著
「パワーズオブテン
-宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅」
日本経済新聞出版社  フィリップ・モリソン他 著 
村上陽一郎 村上公子 訳
「うえはなあに したはなあに」
福音館書店  ローラM・シェーファー 作

『高野さんが紹介して下さった本』
「かあさんのいす」
あかね書房  ベラ・B・ウィリアムズ 作・絵 
佐野洋子 訳
「くろねこかあさん」
福音館書店  東君平 作・絵
「ふってきました」
講談社  もとしたいずみ 作  石井聖岳 絵

『屋根裏で堀地さんに読んでもらった本』
「THE BEAR くまさん」
小学館  レイモンド・ブリッグス 作・絵  
角野栄子 訳

おしまいは、お出かけ情報ということで、今、見ることができる原画展をご紹介しました。大島絵本館では「いりやまさとし 絵本原画展」を開催しています。ぴよちゃんシリーズでおなじみですね。そして黒部市美術館では、こちらは14ひきシリーズでおなじみです。「いわむらかずお絵本原画展」をお楽しみいただけます。「わくわくすまいるぶっく」では来週「14ひき」をたっぷりとご紹介します。

最後にもう1冊ご紹介。おでかけする前に思いがけないことが起こるのは「あるある」ですよね…。お子さんがいらっしゃるおうちは、なおさらではないでしょうか。なんともほほえましい絵本です。
「おでかけのまえに」
福音館書店  筒井頼子 作  林明子 絵  

あっという間の1時間。いかがでしたでしょうか。「またスペシャルしたいですね」と放送後すぐに話し合う私たち…。次はいつになりますでしょうか。来週はいつもどおり、「スマイル」の中で13時20分ごろからの放送です。
「荒井良二」
放送2016年:4月28日
砺波市美術館で「荒井良二絵本原画展スキマの国の美術館」が開催されています。荒井さんは、「子どもの本のノーベル賞」といわれる「リンドグリーン賞」を日本人で初めて受賞されています。
※アストリッド・リンドグリーン記念文学賞
「長靴したのピッピ」で知られる世界的な童話作家リンドグリーンを記念してスウェーデン政府が設立。優れた子どもの本の作者に贈られる世界で最も大きな賞。
授賞式のため、スウェーデンに行かれた時のことがVTRにまとめられていて、2階展示室で映像が流されています。受賞式ではアストリッド向けた歌を歌われた荒井さん。…素晴らしいです。
大胆な構図で自由に筆を走らせている、のびのびとした、子どもが描いたようなタッチが印象的な荒井さんの絵ですが、ぜひ皆さまには原画を見ていただきたい!そのあふれんばかりの自由さや、優しさ、楽しさが胸に迫ります。

バスを待っている青年がひとり。砂漠の真ん中でしょうか。トントンパットン。トンパットン。馬に乗っていく人、自転車に乗っていく人、いろんなひとが通りすぎて行きますが、バスは来ません。夜になって、朝が来ます。そしてようやく砂煙をあげて、バスはやってくるのですが…。夜の暗闇の黒も、たくさんの色が重ねてあります。輝く星はサザンクロスのようと、堀地さん。荒井さんの描かれる太陽は、大きくてまぶしくて力強いのです。読み終えると、小さいことにこだわんなくっていいんだなーって、気楽~な気持ちに、私はなりました。
「バスにのって」
偕成社  荒井良二 作  

「あさになったのでまどをあけますよ」。朝がきました。山のふもとのおうちで、子どもが窓を開けています。大都会にも朝がきて、マンションの最上階の窓が開きました。いつもの景色がそこにあって、「やっぱりぼくはここが好き」。平和な毎日が、決して当たり前ではないと思う出来事が多くあります。今目の前の幸せを大切にしようと思える1冊です。
「あさになったのでまどをあけますよ」
偕成社
  荒井良二 作

原画展は6月5日(日)まで、開催されています。観覧時間は10時から18時まで。チューリップフェア開催中の5月5日までは8時半から17時半までです。併せてお楽しみくださいね。観覧料は大人1000円、小人300円、小学生未満は無料です。5月14日には、荒井さんを講師に迎えてワークショプが行われます。15日にはトーク&サイン会も!5月16日は休館となります。荒井さんの世界に引き込まれること間違いなしですよー!
5月5日の「スマイル」はお休みですが、13時からなんと!「わくわくすまいるぶっく」を1時間にわたって放送します!題して「みんなでわくわく! いっぱいすまいるぶっく!!」です。こどもの日をテーマに堀地さんに本をご紹介いただくほか、堀地さんの文庫「かすてら文庫」潜入の様子など、お送りします。どうぞお楽しみ~。
「こぐま社50周年」
放送2016年:4月21日
こぐまちゃんシリーズでおなじみのこぐま社。今年50周年を迎えられました。銀座・教文館では、「50年のあしあと展 ~もっかい読んでにささえられて~」が4月20日まで行われていました。足を運んでこられた堀地さん。とても楽しかったそうです。原画はもちろん、こぐまちゃんが描かれる過程が分かる展示や、「わたしのワンピース」なりきりコーナーまで!これまで刊行された本も全て並べられていたそうです。とらねこ大将と一緒の写真では、にこにこの堀地さんでした。

こぐまちゃんシリーズをご紹介しないわけにはいきません。この本にはこぐまちゃんの何気ない一日の様子が描かれています。顔を洗ってごはんを食べて、金魚にもえさをあげて…。うさこちゃんの絵本が発行された後、より日本の子供の生活に近いものを目指して作られたのが、こぐまちゃん。言われてみれば、似ているところがありますね…。独特の鮮やかな色は、こぐまちゃんのための特別な色なのだそうです。手足の微妙なかたちや、耳の大きさが左右違うのも(知らなかった!)かわいいですね。リズミカルな言葉も楽しいです。ぱんを食べているところも、なんておいしそう。こぐまちゃんの本でおいしそうなのは「しろくまちゃんのほっとけーき」ですが、おいしいものの本は、また改めて特集したいと思います。
「こぐまちゃんおはよう」
こぐま社  わかやまけん 作  

こぐま社の創業者で編集者の佐藤英和さんのこの本には、こぐまちゃんの秘密もたっぷり書かれています。子どもためのよい本を作ろうと、プロの皆さんが考え抜いて、工夫して、愛を持って取り組まれたことが、よくわかる一冊だそうです。
「絵本に魅せられて」
こぐま社
  佐藤英和 作

同じく教文館の9階ウェンライトホールでは4月29日から5月31日まで、「偕成社創立80周年展 子どもの本とあゆんだ80年」が開催されます。ノンタン、はらぺこあおむし、(どちらもなんと40周年!!)かこさとしさんが好きなあなた!絵本原画や生原稿、楽しい立体展示もあるそうですよ。これまで出版された本も壁一面に展示されるそうです。時間は10時から19時まで。(最終日の閉場は17時。入場は閉場の30分前までです。)ぜひ、お出かけください。
「心細くなったなら」
放送2016年:4月14日
新しい生活がスタートしたみなさんも、そろそろ慣れてくる頃でしょうか。それとも、より一層不安が高まっている頃なのでしょうか。堀地さんが今回持って来て下さった、このぱん!見てください。ぷうっくりふくれて、なんておいしそう!香ばしい色と香りが食欲をそそります。中にはレーズンが入っていて、口にいれると優しい~甘みが広がります。おいしかった…とても…。そう、疲れたときや、不安なとき、嫌なことがあったときは、おいしいものを食べましょう。口を、目を、鼻を、体全体を喜ばせてあげてください!そしたら気持ちも、ちょっとは元気になれるかも…。

ひとりぼっちで、臭くて汚かったぐるんぱ。ぞうの仲間の会議にかけられ、働きに出ることに。みんなにきれいにしてもらって町に出ます。ビスケットを作ってもお皿を作っても靴を作ってもピアノを作っても、どれも大きすぎて失敗、追い出されてしまいます。しょんぼりしょんぼりしょんぼりしょんぼりしていたぐるんぱの前に、12人の兄弟が現れました。遊び相手になっているうちに、ぐるんぱは、幼稚園を始めることにしました。大きすぎたどれもが、子どもたちの楽しい遊び道具になったんです。よかった!
「ぐるんぱのようちんえん」
福音館書店  西内ミナミ 作  堀内誠一 絵

起きて「ぎゅ」。ごはん食べて「ぎゅ」。寝る前に「ぎゅ」。かわいくて、幸せいっぱいな絵本です。挿絵には時計が描かれているので、少し大きくなったお子さんには、何時かなって確認しながら読むのもいいですね。「だいすきぎゅ」っていっぱい「ぎゅ」しながら読んでください。お子さんはこの絵本にふれることで、「ぎゅ」してもらえる嬉しさと、そうやって一緒に過ごしてくれる大人がそこにいる安心を感じることができ、とても素敵な時間を過ごせるんだろうなと思います。お子さんといっぱいいっぱい「ぎゅ」できる時間…大切にしていただきたいです。
「だいすきぎゅっぎゅ」
岩崎書店
  フィリス・ゲイシャイトー ミム・グリーン 作 
デイヴィッド・ウォーカー 絵  福本友美子 訳  

「お友だちできるかな」
放送2016年:4月7日
新学期が始まり、入学式が行われ、いよいよ新年度がスタートしましたね。新しい生活を前にドキドキの皆さんにお届けしたい本をご紹介してきました。今週は、お友だちできるかなぁって不安な気持ちでいるお子さんに、読んでもらいたい本ですよ。

たろうシリーズから今日は2冊選んでいただきました。堀内さんの挿絵がポップで鮮やかでおしゃれ!「たろうのおでかけ」は水上が大好きだった絵本です。まみちゃんに持っていくアイスクリームとスミレの花。そしてまみちゃん家が見えたときのぱあっと広がるページが印象的。

まずは「ひっこし」からご紹介いただきました。自分の部屋が欲しくなったたろう。お母さんに訴えると、古いじゅうたんをくれました。「これを広げた場所がたろうのお部屋よ」。いろんな動物たちがやってきて、「こんなお部屋だったらいいのになあ」って、リクエストが…。じゅうたんを持ってその都度お引越しするたろう。みんなが納得する素敵なお部屋はどこでしょう?お友だちとの最初のひとことって、緊張してしまうものだけれど、たろうのじゅうたんみたいな、きっかけになるツールがあるといいですね。
「たろうのひっこし」
福音館書店  村山桂子 作  堀内誠一 絵

続いては「ともだち」です。こおろぎがさんぽしていました。ひとりじゃつまんないなぁと思っていると、ひよこがやってきました。声をかけると、なんだかとってもご機嫌ナナメ。「けらいになれ!」なんて言われて、でもこわかったから「けらいになる」って答えちゃうんです。そのあと出会うねこのけらいになり、犬のけらいになり…。そして、たろうに出会う動物たち。いぬは「けらいになれ!」って言いますが、たろうは「いやだ」ときっぱり。かっこいい~。「ともだちになろう」って言うんです。嫌なことは嫌と、はっきり言うことも大事。そしてたろうみたいに、にっこり笑って「ともだちになろう」って言えたらいいですね。
「たろうのともだち」
福音館書店  村山桂子 作  堀内誠一 絵  

焦らずゆっくりまわりを見渡して、同じ空気…同じ雰囲気を持った子を探すのも、大切なことなのかも。たくさんのお友だちができるのは、もちろん素敵なことだけど、数は少なくても、ずっと親しくできるお友だちが見つかれば、それでいいなとも思うのです。

「もうすぐ1年生のみなさんへ」
放送2016年:3月31日
平成27年度、おしまいの日です。4月から新しい生活が始まるみなさんにとっては、楽しみでありながらも、なんだか落ち着かない…そんな毎日が続いているかもしれませんね。堀地さんがこの日、持ってきてくださったのは、もうすぐ1年生になるみなさんに、おすすめしたい絵本です。

小学校に上がるお子さんは「初めて」がたくさん待っていますよね。初めての学校、初めての友だち、初めての先生、初めてのランドセル、初めてのふでばこ…。すべてがドキドキでしょう。でもこの詩の絵本を読めば、1年生になるのがとっても楽しみになるのではないでしょうか?
そして1年生の経験がある人なら誰でも「分かる分かる!」と言いたくなっちゃう詩がたくさん掲載されています。
「おめでとうのいちねんせい」
小学館  糸井重里 作  日比野克彦 絵

お腹を空かせた子ねこが迷い込んだ家には「ちょん」という年老いたねこがいました。「名無しのごんべだから」と、「ごんごん」と名づけられた子ねこ。ちょんにくっついていろんなことを教えてもらいます。「なにごとも自分で覚えるがかんじん」とちょんは言います。本当に、そのとおり。頼りになる先輩に教えてもらって…でもその先は、経験して、失敗もして、自分で身につけようとしなければ、成長できませんよね。色鮮やかな絵も印象的です。
「ねこのごんごん」
福音館書店  大道あや 作・絵  

新年度からも「わくわくすまいるぶっく」のコーナーは変わらずお送りします。次回はどんな本をご紹介いただけるのでしょうか~。堀地さん、よろしくお願いします!!
「もうすぐ春…」
放送2016年:3月24日
早いもので、3月も下旬です。時折寒い冬のような日もありますが、桜のつぼみがぷっくりふくれてピンクも濃くなって、春はもうすぐ!と感じさせてくれます。

最初にご紹介いただいたのは、春の準備に忙しい、根っこのこどもたちのお話です。土の中で眠っていた小さな小さな根っこのこどもたち。土のお母さんに起こされて、女の子たちは好きな色の布を選んで洋服づくりに励み、男の子たちは虫たちを洗って色を付けます。
ぞろぞろと並んで春の野原に出ていくみんな。それぞれの場所できれいに咲いて遊びます。今頃、こんなかわいい子どもたちが土の中で大忙しかと思うと…うれしくなっちゃいますね。寒くなって、お母さんのところに急いで帰ってくる様子も、なんとも可愛らしい。飾っておきたくなるような、繊細で洗練された絵にも見入ってしまいます。
「根っこのこどもたち目をさます」
童話館出版  ヘレン・ディーン・フィッシュ 作
ジビレ・フォン・オルファース 絵  石井桃子 訳

春の野原に出れば、たくさんの植物たちが私たちを迎えてくれます。一足先にこの本を開いてみれば何気なく見ていた花にもそれぞれに名前があり、一緒に見えていた薄紫の花も種類が違うことを発見したり…。外に持って行って、実物を見ながら、確認していくのも楽しそうですね。
「草花とともだち」
偕成社  松岡達英 作  下田智美 絵 

今回堀地さんが作ってきて下さったのは、コーンとベーコン、オレンジピールが入ったカステラです。色も黄色とピンクで春らしい~。もちろんおいしい~。春はおなかがすくのです。
そしてBGMは堀地さんのお知り合いというピアニスト沢木薫さんのCDから。「春の贈り物」というタイトルのアルバムで、やわらかな音色が素敵でした。
「お守り」
放送2016年:3月17日
あたたかくなってきました。幼稚園や小学校の卒業式が行われたこの日、堀地さんが選ばれた本は…。

弱虫なラチは、犬もこわいし暗闇もこわい!お友達までこわいので、ばかにされて仲良くしてもらえません。本に載っていた強いライオンに憧れているラチのところに、なんと、らいおんが現れました!小さくって可愛らしくって、とても強そうには見えないらいおんですが、いえいえ、ラチをしっかり励まします。ポッケにらいおんを入れて、苦手だったことに挑戦していくラチ。ある日、いじわる「のっぽ」がみんなのボールを持って行ってしまいます。ラチはポッケをふくらませて立ち向かいます。
[ラチとらいおん」
福音館書店  マレーク・ベロニカ 文・絵  徳永康元 訳

ラチとらいおんは、まるでのび太とドラえもんみたい。と堀地さん。一緒に遊べば楽しくて、困ったとき、心細いとき、「ドラえも~ん!」って泣きつけば、道具を出して助けてくれて、そして時にはびしっと叱ってくれるドラえもん。のび太がうらやましいよ!そんな気持ちは、大人になっても変わらないものですね。らいおんは、強くなったラチを見届けて去ってしまいますが、ドラえもんの最終回には色々なパターンや都市伝説?などあるようです。のび太とドラえもんは、ずっと一緒がいいな。

お子さんを見守るお母さんの気持ちを歌にした俵万智さんのエッセイ&歌集もお持ちいただきました。「ドラえもんのいないのび太と思うとき…」そんな歌もあります。
「俵万智の子育て歌集たんぽぽの日々」
小学館  俵万智 著  市橋織江 写真

新しい生活になじむまでは、不安でいっぱいですよね。誰もが心のお守りが必要なのではないでしょうか。写真の水上が手にしていますのは、堀地さんの2番目のお嬢さんのお守り。ハリネズミのハリーです。付き合いの長さを感じさせる、ハリーの色とヒフです。お嬢さんはハリーに元気をもらっていたんですね。
今はご家族みなさんが、お互いにお守りのような存在のようです。堀地家にはあたたかいエピソードがたくさんです(写真はお子さんが小さいころの写真です)。
「くまのプーさん」
放送2016年:3月10日
3月10日は、先週ご紹介した石井桃子さんのお誕生日。ということで、今回は、石井さんが訳された「くまーのプーさん」をご紹介します。

クリストファー・ロビンがお父さんにお話しをせがむところから始まるこの物語。プーは大事なぬいぐるみです。プーを取り巻く仲間たちとクリストファー・ロビンも登場する、のほほんとした世界が繰り広げられます。
ディズニーのアニメで親しんだ方も多のではないでしょうか。堀地さんの次女ちゃんもプーさんが大好きで、堀地家には、プーさんグッズやぬいぐるみがいっぱい!

「『わくわく』で紹介しましょう!」と決めたことで、プーさんへの扉を開くことになった私たちふたり…。水上は、岩波少年文庫で読みました。知ってはいました。プーさんがおとぼけさんであることは…。いや~想像以上ですね。こんなにもだなんて、びっくり!愛すべきおばかさん。読んでいる私たちの気持ちを代弁するかのように、どのお話も、最後にクリストファー・ロビンがつぶやきます。「ばかなくま!」とか「こんな賢いくまはほかにいない」とか「そんなプーが大好きだよ」って。「大好き」って、そういうことだと思うんです。とぼけた顔もうっかり発言もおばかな行動も愛おしい。だって、そんなプーだから。
[i岩波少年文庫 くまのプーさん」
岩波書店  A.A.ミルン 作  石井桃子 訳

おとぼけはプーだけではありません。コブタやイーヨー、うさぎにふくろう、カンガ&ルー。みんな個性的で、びっくりさせられます。笑います。続編の「プー横丁にたった家」もこれから読むのが楽しみです。

堀地さんが「これなら読めそう」と手に取ったのはアニバーサリーエディション。刊行80年を記念して出版されたものでカラーイラストがさらにイメージを膨らませてくれます。ページもクリーム色なのが素敵。
「クマのプーさん Anniversary Edition」
「プー横丁にたった家 Anniversary Editio

岩波書店  A.A.ミルン 作  E.H.シェパード 絵
石井桃子 訳

プーさんがモチーフとなった曲があります。このアルバムは名盤!と堀地さん。
「プー横丁の家(House at Pooh Corner)」
ロギンス&メッシーナ (「Sittin’ In」より)
「桃の節句」
放送2016年:3月3日
桃の節句のこの日、折り紙でできた素敵なひな人形を持ってきてくださいました。堀地さんのお友だちが作られたものだそう。とってもスタジオが華やかになりました。本に折り紙がついていて、折り方と、お雛さまの解説も記されています。
「折りびな」
福音館書店  田中サタ 著  真田ふさえ 画

先週に引きつづき、石井桃子さんのお話しを。ご紹介いただいたのはお雛さまが出てくるお話です。先ほどの「折びな」も、この本の中に出てくるそうです。お雛さまを持っていない、よし子。我慢していたものの、気持ちがいっぱいになって、とうとうお母さんにその気持ちを伝えます。お母さんにもある思いがあって…。出てくるお雛さまの素敵なこと。石井さんの表現に、挿絵では白黒なのに、色鮮やかな様子が頭に浮かびます。
「三月 ひなのつき」
福音館書店  石井桃子 作  朝倉摂 絵

石井さんが訳された本も1冊ご紹介しましょう。ふわふわさんとふわおくさんは仲良く暮らしています。ある日天使がふわおくさんのところにやってきて、「もうすぐ赤ちゃんがきますよ」と教えてくれました。その赤ちゃんがうさこちゃん。たくさんの動物たちがうさこちゃんを見にやってきます。
「ちいさなうさこちゃん」
福音館書店  ディック・ブルーナ 作・絵  石井桃子 訳

女の子の誕生を祝い、幸せを祈る桃の節句。堀地さんも堀地さんのお嬢さんも、お雛さまで人形遊びをしたことが思い出されるそうです。あなたはどんな思い出がありますか?

「東京での出会い」
放送:2016年2月25日
先日、3日間東京に行ってこられた堀地さん。偶然の素敵な出会いがたくさんありました。

まず訪れたのは教文館(書店です)の子どもの本部門「ナルニア国」。この番組でも何度かご紹介しています~。こちらでは「柿本幸造生誕100年記念絵本画集『ひだまりを つくるひと』」が3月13日まで開催されています。柿本さんといえば、「どんくまさんシリーズ」や「どうぞのいす」などでおなじみですね。

そこで目にしたのが、石井桃子さんの文庫「かつら文庫」のご案内でした。東京子ども図書館の文館でもあるこちらに、前々から、行ってみたいなぁと思っていた堀地さん。石井さんはうさこちゃんシリーズやくまのぷーさんを訳されたり、ノンちゃん雲に乗るを書かれた方ですね。案内に目を通すと、なんと次の日が大人のための公開日!(原則として、火、水曜が大人のための公開日です)これは行くしかない!!と足を運んでみることにしました。

翌日、道に迷いながらも、周りの様子も楽しみつつ無事到着。「こんにちは~」と声かけると中には男性と女性がいらっしゃいました。男性は映像作家の森英男さん。東京子ども図書館の案内ビデオを作られた方だそうです。石井さんへの深い思いをお持ちで、石井さんについて多くのことを教えてくださったそうです。

そして女性の方はというと…名札には「阿部公子」さんとあります。堀地さんが好きな「時計つくりのジョニー」の訳は「あべきみこ」さん…。まさか…と思いつつ聞いてみると「はい、本人です」とのお返事が!普段は東京子ども図書館にお勤めで、この日はたまたまお手伝いにいらしていたそうなのです!なんたる偶然!!

阿部さんが訳されたこの本はしみじみと沁みる作品です。ひとり貧しくくらすマローンおばさんのところに、ある冬の月曜日、弱ったすずめがやってきました。「あんたの居場所くらいここにはあるよ」と部屋の中に招きいれます。それから毎日、おばさんのところに様々な動物がやってきますが、食べるものや着るものも決して豊かではないのに、動物たちに「居場所はあるよ」と言いながら、おばさんは分け与えるのです。
「マローンおばさん」
こぐま社  エリナー・ファージョン 作  
エドワード・アーディゾーニ 絵  阿部公子/茨木啓子 訳

次回は今週のつづき…という気持ちでお聴きいただければと思います。お楽しみに!

「雪」
放送:2016年2月18日

前日は雪がふりました。堀地さんは雪の本を選んで下さっていたのですが、放送日はとってもいい天気!ちょっと拍子抜け…?いえいえ、ぴったりの本をお持ちいただきましたよ。
とらたが朝起きると外はまっ白!雪に埋もれてぼくのシャベルがない!!白いページを黒ペンで囲って、砂場がまっ白であるのを表現しています。とらたの顔は、私は赤べこに似てると思います。黒と黄色と水色と朱色で描かれているこの本は全体的になんだかのんき。線がゆるいのか、とらたの顔がゆるいのか…。お話を書いたのはぐりとぐらでおなじみの中川季枝子さん。絵はご主人の中川宗弥さんで、「ノンちゃん雲にのる」「ももいろのきりん」なども描いていらっしゃいます。
あそびに来たゆきだるまが、いいお天気のため、溶けてどんどん小さくなっていく様子もなんだか面白さを感じてしまう…。自分で出してきたセーターや帽子を乾かすため、とらたはちゃんとお部屋に干して、お話は終わります。他にもとらたが主人公の本がでています。読んでみたいです。
「はじめてのゆき」
福音館書店  中川李枝子 作  中川宗弥 絵

続いては中川さんの妹さん、山脇百合子さんが絵を描かれている雪の日のお話です。大好きもみちゃんとたくさんの動物たちがそりに乗って坂を滑ります。ぎゅうぎゅうに乗っているものだから、ひとり落っこち、そしてまたひとり…。落っこち方にも個性があって楽しいんです。雪だらけになって転がって、雪だるまになっちゃうみんな!詩人でいらっしゃる岸田さんのことばは、読んでいてもリズムが楽しい!
福音館書店  岸田衿子 作  山脇百合子 絵
「バレンタインデー」
放送:2016年2月4日

もうすぐバレンタインデーです。私などは、チョコレートを思いっきり食べていい日!しかも高いやつ!と今からうきうきしておりますよ。

自分のための日にしてもいいけれど、大切な人がいる方は、普段はなかなか言えない、素直な気持ちを伝えるいいきっかけになるのではないでしょうか。犬のカップルが出てくるこの本。女の子が男の子にいろんな質問をしていきます。読んでいるとちょっぴり…いや、とっても気恥ずかしくなってしまうけど…こうやって質問したら、こんなふうに返してほしいなぁって、うらやましく思います。そうなんです。うらやましいんです。堀地さんは特に「あとがき」を紹介したかったとのこと。「ま新しい空気にわくわくと包まれるようなひとことを…すぐそばの誰かに魔法をかけられるようなひとことが、伝えられますように」。
「幸福な質問」
新潮社  おーなり由子 作 

おーなりさんの本をもう一冊。ことばがかたちになったら?そしてそれはどんな色?やわらかな、おーなりさんのことばと絵と色使いが、優しい気持ちにさせてくれます。つい何気なく発していることばの数々…。せっかくなら、周りの人をしあわせにしてあげたいものですね。
「ことばのかたち
講談社  おーなり由子 作

大人向けの本が続いたので、最後にかわいい子供向けのお話も。弟の誕生日プレゼントに、「こねこのチョコレート」を選んだジェニー。タンスの中にしまったチョコレートがどうしても食べたくなって、1こだけなら…と食べちゃうんです。おいしくって、もう一つ、もう一つと食べてるうちに、なんと!全部なくなっちゃう!!落ち込むジェニー…。でもね、みなさんも、身に覚えはありませんか?だって、おいしいおいしいチョコレートなんです。分かる、分かるよ、ジェニー。そりゃあ食べちゃうよね!!最後はまーるくおさまる、このお話。チョコレート好きなお子さんとぜひ読んでください。
「こねこのチョコレート」
こぐま社  B・K・ウィルソン 作  大社玲子 絵
小林いづみ 訳

バレンタイン・イヴにSAHAJiのライブがあります。2月13日(土)20時スタート(開場19時30分)!場所は富山市七軒町にあるレストラン「ドゥージィエーム」です。前売り券などはないそうですので、当日直接会場にお越しくださいませ。料金は2000円です。お越しになった皆さんに、なんとSAHAJiから「チョコレートコスモス」がプレゼントされるそうです。堀地さんのお友達の花屋さん「mimieden」で取り扱われているこのお花。写真でお分かりになりますでしょうか。チョコレート色というか深ーい赤というか…。そしてチョコレートの香りがするんです。大人っぽくて素敵なお花です。まっすぐな愛を歌うSAHAJiのライブで素敵なイブをお過ごしくださいね。

来週は建国記念の日で祝日なので放送はお休みです。ということで一足早くバレンタインをテーマにお送りしました。次回2月18日にお会いしましょう~。
「星の王子さま」
放送:2016年1月28日

1年前のちょうど今頃、「星の王子さま」を取り上げました。今回またご紹介することにしたのは、堀地さんがとても「星の王子さま」を読みたくなり、お気づきになったことも多かったから。
今回まずご紹介したこの本は詩人ドリアン助川さんが書かれたもの。扉には小さな封筒がついていて、メッセージを書き込めるようになっています。「星の王子さま」より「愛の言葉」が選ばれており、大切な方に贈りたい1冊となっています。
「星の王子さまからの贈り物 サン=テグジュペリの言葉」
ポプラ社 ドリアン助川 訳・文

改めて「星の王子さま」をお読みになり、堀地さんは思いました。「星の王子さまってちょっと『悪い』んじゃないの~?」と。きつねが登場する場面があります。バラの花とのごたごたで傷ついた王子さまが、悲しい気持ちで歩いていると、隠れているきつねに声をかけられます。「今悲しい気持ちでいるから、一緒にあそぼうよ」きつねに言う王子さま。きつねは「まだ君に懐いていないから、あそべないよ」と断ります。2人のやりとりがあった後、そのうち王子さまは「君とはあそべない」なんて言い出します。そもそも「あそぼうよ」と誘ってきたのは王子さまの方なのに!そんな王子さまの様子に、先ほどの堀地さんの思いがあります。「そういう男の人って結構いるんじゃないですか」と、思わず言ってしまったのは水上です。

そして、「なつく」という言葉がとても気になられた堀地さん…。なつくって、どういうことでしょう。色々な方が訳されていますが、このシーンをどう描いているかも読み比べると興味深いです。
女性ならではの優しい言葉で、子供向けに書かれているのはこちら。
「絵本で出会う星の王子さま」
ひさかたチャイルド  サン=テグジュペリ 原作
工藤直子 訳

色々と「気づいて」しまった堀地さんは、もう「気づく」前には戻れないと悲しみを感じていらっしゃるそうなのです。
オトナになってしまう前にぜひ読んでほしいとおっしゃています。(堀地さんより、太字で書いて欲しいとのことでした~。)
「てぶくろ」
放送:2016年1月21日
寒い毎日が続いています。風邪など引いていませんか?心も身体も元気に毎日過ごしたいものです。とはいえ、いつでも元気な気持ちでなんていられない…。そんな、心が沈んでいるあなた…。絵本を読んで、心を暖めてあげてください。今回は、あったかてぶくろが出てくる本をご紹介します。

ウクライナ民謡、「てぶくろ」は半世紀以上愛されている、ゆかいなお話です。おじいさんが落したのミトンを見つけたねずみが、「ここに住むわ」と中に入り込みます。いろんな動物たちが次々とやってきて、もう手袋の中は、ぱんっぱん。住みやすいように、どんどん手袋に手が加えられていて、それをじっくり眺めると楽しさ倍増~。
「てぶくろ」
福音館書店  (ウクライナ民謡)  
エウゲーニー・M・ラチョフ 絵  内田莉莎子 訳

日本にも手袋が出てくるお話がありますね。「教科書に載っていたのが、この物語との出会い」という方も、多いことでしょう。
堀地さんのお嬢さんたちは、冒頭のシーンが大好きだったそうです。雪が積もってきらきらまぶしいのをこぎつねが「おかあちゃん、目になにかささった」というシーン。まっしろな世界にびっくりした様子がかわいらしいです。
お母さんきつねは、こぎつねに手袋を買ってあげたいけれど、町で怖い目にあったので、足がすくんで行くことができません。仕方がないので、こぎつねの片一方の手をにんげんの手に変えて、ひとりで行かせます。ぼうやは無事、手袋を買って帰ってくることができるでしょうか。
私は最後の「ほんとうににんげんはいいものかしら?」という言葉が心に残っていました。2回も書かれているこの言葉。意味を教室で話し合った記憶はありますが、さて、当時の私はどう思ったんだっけ。
たくさんの方が挿絵を描いておられます。お持ちいただいたのは、「ころわん」シリーズでおなじみ、ふわふわやさしい黒井建さんのものです。あなたのお気に入りは?
「てぶくろを買いに」
偕成社  新美南吉 作  黒井建 絵

「てぶくろを買いに」をはじめ、新美南吉のほかのお話や、「泣いた赤おに」、「くもの糸」「やまなし」など一度は読んでおきたいお話が、15話収録されている「お話集」もご紹介。以前ご紹介しました、富山出身、千葉経済大学短期大学部子ども学科教授の横山洋子先生が解説を書かれているシリーズの、最新作です。横山先生は堀地さんのお嬢さんの、幼稚園の担任の先生でした。原文のまま掲載されていますが、どれも読みやすく、難しいことはありません。挿絵もそれぞれかわいらしく、ユニークでもありますので、ぜひ読みかせてあげてくださいね
「心にのこる日本のどうわ15話」
学研
「ひとまねこざる」
放送:2016年1月14日
今年さる年です。今週のポイントは①麦わら帽子②おさるのぬいぐるみ③写真ではよく分かりませんが掘地さんの黄色いニット。
さてさてどんな本をご紹介するのか分かりましたか?そう!ひとまねこざるシリーズのご紹介です!!アニメにもなっているのでお馴染みですし、、黄色い表紙が印象的ですね。
最初に出版されたのは「ひとまねこざる」ではなく、「ひとまねこざるときいろいぼうし」の方なのだそう。
黄色い帽子のおじさんとの出会いから、ジョージのいたずら…ハプニング!まわりを巻き込んでのすったもんだがありますが、おちゃめなジョージはにくめませんね~。
「ひとまねこざるときいろいぼうし」
岩波書店  H.A.レイ 作・絵  光吉夏弥 訳

さらりと描かれているように見えるイラストですが、表情がとても豊かで、それがまた笑いを誘います。楽しそうな様子はもちろん、いたずらが過ぎてしょんぼりしている顔も愛らしいのです。小さなお子さんも、絵を眺めるだけでも楽しめそう。

今日も掘り地さんはケーキを焼いてきてくださいました。チョコレートとバナナが入っていて、粉砂糖がふりかけられた表面には「George」と書かれています。おさるといえば、バナナですもんね!
「さる」
放送:2016年1月7日
明けましておめでとうございます。2016年1回目の「わくわくすまいるぶっく」。時間を変更し14時25分ごろからお送りしました。いつもは14時台に中継のコーナーがあるのですが、ファミリーパークのさるについてお伝えしたく、さるたちのご飯の時間が13時15分ごろからということで、せっかくなので変更させていただいたのです。

さて今年の干支はさるです。
まずご紹介するのは、さるがぐっすり眠っている様子が表紙の写真集。動物たちがかわいく眠っているのを見ていたら、なんだかこちらも眠たくなってきます…。
「おやすみ動物園-眠る前に見たい動物たちの寝顔」
河出書房新社たちばなれんじ 写真

昨年11月に「詩」がテーマの時にご紹介した、カレンダー。2016年版をご紹介しましょう。こざるいさむくんの短歌が表紙です。見てると元気をもらえそう!1月はどっしりとした切り株の版画です。そして今年はなんと、カレンダーが発売されて、30周年!特別におまじないえはがきがついてきます。堀地さんはプー横丁で購入されました。
「のはらうたカレンダー2016年版」
童話屋  くどうなおことのはらのみんな 作
ほてはまたかし版画

さるというと、どんな印象をお持ちですか?私は元気いっぱい、おちゃめな感じ…。堀地さんは、親子でくっついていたり、温泉に入ってまったりしている様子が思い浮かぶそう。

子ザルのジョジョくんがおさんぽしていると、いろんな動物たちが親子で「ぎゅ」しています。それを見てたらジョジョくん、とってもさみしくなってしまいました。「ぎゅ」っていう言葉しか出てこないのに、豊かな動物たちの表情で、それぞれの気持ちがよく分かります。「ぎゅ」ってすれば、うれしいね。
シリーズで「やだ」と「たかいたかい」もあります。少しづつ大きくなってる(ようにみえる)ジョジョくん。お友だちと仲良く楽しく…そして、お世話になってます。
「ぎゅ」「やだ」「たかいたかい」
徳間書店  ジェズ・オールバラ 作・絵

堀地さんが、シナモンロールを焼いてきてくださいました。なぜシナモンロールなのか…?そう!シナモンキーロールだから!!堀地さん、ありがとうございます。

今年も放送、ブログともども、どうぞよろしくお願いいたします。
来週は、いつも通りの放送時間です。13時25分ごろスタートです!

「クリスマス 動物」
放送:2015年12月24日
クリスマスイブの放送でした。子どもたちは終業式を終えて、サンタさんをワクワクしながら待っていたことでしょう。どんなプレゼントをもらったのかなぁ。

「クリスマスにはサンタさんがプレゼントを持ってきてくれるのよ。」ひとりぼっちの黒いろばはそう聞いて、とってもうらやましく思います。夜になって現れたサンタクロースに「足を痛めたトナカイの代わりにソリを引いてくれないか」と頼まれ、喜んでお手伝いするろば。お礼にプレゼントをあげようと言われ、ろばが頼んだのは…?
静かで優しいクリスマスの本です。よかったね。ろば。
「ちいさなろば」
福音館書店  ルース・エインズワース 作  酒井信義 絵
石井桃子 訳

堀地さんが元気をなくしている時に、お友達から贈られたのが「ロバのクリスマス」というCD。古楽器などを使って、素朴で不思議な雰囲気をかもし出しています。富山でも何度か公演を行っているロバの音楽座によるものです。そのお返しに堀地さんはこの「ちいさなろば」をプレゼントされたそうですよ。

トナカイに名前がついているのをご存知ですか?詩がもとになっているこの本。サンタさんが8匹いるトナカイの名前を順番に呼びかける場面が出てきます。絵がとても美しいです。
「くりすますのまえのばん」
偕成社  クレメント・ムア 作  ターシャ・テューダー 絵
中村妙子 訳

同じ内容のポップアップ絵本。お嬢さんたちが大好きだったそうで、読み込まれ、遊び込まれた様子です。
「イブにサンタがやってきた(大型シカケエホンシリーズ)
大日本絵画   クレメント・ムア 作  マイケル・ヘイグ 絵
きたむらまさお 訳

堀地さんのお気に入り、木彫りのサンタさんやトナカイのオーナメント(ろばと間違えてごめんなさい)。お義母さんからいただいたお菓子の詰め合わせはヒイラギのすかし模様がとっても素敵な箱に入っています。スタジオはクリスマスの雰囲気でいっぱい♪

先週、愛と思いやりとサンタさんについて書いたのですが、どうもうまく言葉にできないなぁと思っておりました。言いたかったのは、愛や思いやりは目には見えないけれど、サンタクロースという姿で私達の目の前に現れてくれているんだなぁ…ということだったようです。

今年はひつじ年でした。皆さんどんな1年だったでしょうか。年の初めにご紹介した、ひつじのぱたぽんがかわいい「まりーちゃん」シリーズにはクリスマスの本もありますよ。サンタさんはプレゼントを木靴の中に入れてくれるんですって!
「まりーちゃんのくりすます」
岩波書店  フランソワーズ 作・絵  与田準一 訳 

2015年も堀地さんにたくさんの素敵な本をご紹介いただきました。ありがとうございました。そしてお聴きいただいている皆さま、ブログも読んでくださっている皆さま、本当にありがとうございます。

最後にお知らせです。
2016年1週目の「わくわくすまいるぶっく」。放送時間が変わります。14時10分過ぎからです。いつもの放送時間には、富山市ファミリーパークから中継をします。
2週目以降はこれまでどおり、13時25分ごろからです。

2016年もどうぞよろしくお願い致します。
良いお年をお迎えくださいね~。
「クリスマス 手紙」
放送:2015年12月17日
今週もクリスマスの絵本をご紹介しましたよ。サンタさんに手紙を書いた経験、ありませんか?欲しいプレゼントを書くのはもちろん、聞きたいこともいっぱいあるし、お礼の気持ちも伝えたいし…。返事が書いてあったら嬉しいなぁと思いながら眠りについた思い出も、おありではないでしょうか?

サンタクロースって、本当にいるの?お父さんに尋ねたバージニア。返ってきた答えは「新聞記者さんに聞いてごらん」。そこでバージニアは地元の新聞社に手紙を出します。社説に掲載された答えは…。
「サンタクロースっているんでしょうか」
偕成社 ニューヨーク・サン新聞「社説」 東逸子 絵
中村妙子 訳

自分も大分大人になってから思ったことですが。サンタさんのあれこれについて思いを巡らせると、世の中の大人からの愛を感じずにはいられません。「サンタさんはいる!」って信じる子どもがいるこの世界に、サンタさんはいるんですね。サン新聞の記者さんはとても真摯にバージニアの質問に答えています。そこに感動。そして、社説として掲載したサン新聞も粋ですね。大人として、そうありたい。「見えないからって、それが無い証明にはならない。」という言葉がバージニアに贈られます。愛も、思いやりも、サンタさんも、この世界にありますよね。あると思って生きていきたいなぁ。

粋な大人がここにも。指輪物語の作者であるトールキンが、毎年自分の子どもたちに、サンタクロースとして送った手紙です。助手の白熊の、こまったちゃんっぷりがなかなか楽しい♪トールキンが描く絵も魅力的。この手紙を、彼が1番楽しんでいたのではないでしょうか~。
「サンタクロースからの手紙」
評論社  J.R.Rトールキン 作・絵  せたていじ 訳

私が大好きなスキャリーおじさんの本を、最後にご紹介くださいました。子どものころ、スキャリーおじさんのどうぶつ絵本をくり返しくり返し読んで楽しんでいました。私が今も、とぼけたのんきなお話が好きなのは、それが原因かもしれません…。動物たちの表情がいきいきとかわいいのです。この本の中には、クリスマスの素敵なお話がたっぷり。もちろんお手紙にまつわるお話も。

子どものころのあたたかな時間が、大人になってからの支えになるのだと思います。たとえそれが記憶になくっても。お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃん…まわりのおとなと、素敵な絵本とともに、そんなひとときが子どもたちにたくさんありますように。
「サンタクロースの部屋-子どもと本をめぐって-」
こぐま社  松岡享子 作


「贈り物」
放送:2015年12月10日
今日のお相手は、濱谷光です。堀地さんとは、いつもスタジオの外で少ししかお話しできていませんでしたので、今回たっぷりとお話しできて嬉しかったです。
先週はクリスマスの本を紹介されていましたが、クリスマスと言えば、プレゼント!もうサンタさんにお願いはしましたか?サンタさんは今頃、大忙しですね。ということで、今回は「贈り物」というテーマ。

フランスで発行されたココちゃんの絵本。
タイトルの「TOUJOURS ENSEMBLE」はいつでもいっしょという意味。
いつも元気なココちゃんは、イギリス生まれの女の子。お散歩が大好き。外では太陽さんやクマさん、ゾウさんなどたくさんの動物達に出会いながら、一緒に楽しい時間を過ごします。色使いや線のタッチが優しくほんわかする絵です。
「TOUJOURS ENSEMBLE」
Lirabelle サカモトリョウ 作・絵

ココちゃんのイラストを100点以上集めた小さな画集。
雨の日も、雪の日も外にでて元気に遊ぶココちゃん。天真爛漫なココちゃんの周りには、いつもお友達が集まってきます。絵には、一つ一つ言葉が添えられていて・・・どれも心に響くいい言葉ばかりです。
「COCOちゃんの絵日記」
ポプラ社 サカモトリョウ 作・絵

むかし、サンタクロースは一人しかいませんでした。子どもの数が少なかったため、一人でもプレゼントを配りきることができていました。しかし、やがて人数が増え、それができなくなり、サンタクロースは神様に自分を半分にしてもらいました。けれども、人数は増える一方。そしてサンタクロースもどんどん増えていき・・・
「ひゃくおくまんのサンタクロース」
アノニマ・スタジオ もたいひろこ 作
マリカ・マイヤラ 絵

私の大好きなココちゃん!ポストカードをアルバムに入れて保管しているのですが、堀地さんはそれをみて、絵本のようだとおっしゃってくださいました。絵だけやちょっとした言葉だけでも、物語を自分で作り出すことができますよね。堀地さんも、ココちゃんのこと好きになってくれたかな~。
紹介していただいたサンタさんのお話。途中からどうなっちゃうの!?と聞いていてわくわくしました。将来の・・・子どもの為に、今から絵本を集めちゃいそうです。

「クリスマス」
放送:2015年12月3日
12月に入りました。あちこちでツリーが飾り付けられ、イルミネーションも灯されて、夜がキラキラしています。クリスマスムードが高まってきましたね。堀地さんは雪だるまのアドベントカレンダーを購入されたそうです。か…かわいぃぃ~!!フェルトで出来ていて、スナップボタンがついた丸い色とりどりのぼんぼんが体にくっつけられています。こうやってカウントダウンすることで、クリスマスが更に楽しみになりますね。今回ご紹介するのは、心温まる、クリスマスのお話です。

手のひらサイズの「こねこのハリー」シリーズ。やんちゃ?子どもらしい?自由奔放?そんなハリーがクリスマスにほしいのは赤ちゃんねこ。お母さんと一緒にサンタさんにお願いに行きます。着々と赤ちゃんねこのための準備をすすめるお母さん…。そしてクリスマス当日、本当にかわいい赤ちゃんねこがおうちに!!すっかりお兄ちゃんの表情のハリーに注目です。
「ハリーのクリスマス」
福音館書店  メアリー・チャルマーズ 作   
おびかゆうこ 訳  

クリスマスには劇を発表するやまあらしぼうやたち。とげとげの姿を他の動物たちにからかわれているぼうやでしたが、どんな役でもいいから、劇に出たいなぁと思っています。ですが、みんなからからかわれ、いじめられて、掃除係しかさせてもらえません。ぼうやが自分の姿に落ち込んでいても、劇に出られなくても、お母さんがかけてくれる言葉は「ぼうやはおかあさんのこころのひかり」。そして、ぎゅうっと抱きしめてくれるのです。掃除係をがんばるやまあらしぼうやでしたが、劇が始まるとあるハプニングが起こり…ぼうやがピンチを救います。
「やまあらしぼうやのクリスマス」
グランまま社  ジョゼフ・スレイト 作  
フェリシア・ボンド 絵  みやちとしこ 訳


2冊とも、親と子どもが一緒に今、ここにいることのあたたかさや、親から子への深い愛を感じられる本ということで、ご紹介いただきました。そして、誰もが子ども時代を過ごしています。「受けてきた愛をまた改めて感じることもできるのではないでしょうか」と堀地さん。

  

「名作」
放送:2015年11月26日
今週は、堀地さんの素敵な「再会エピソード」をお話しいただきましたよ。絵本を紹介するMOOK本を読んでいたら「育児の専門家セレクト」のページに、懐かしいお名前を発見されたそうです。その方は横山洋子さん。現在横山さんは、千葉経済大学短期大学部こども学科の教授を務めていらっしゃいますが…堀地さんの3番目のお嬢さんの幼稚園の担任の先生だったんです!懐かしくて嬉しくてお手紙を出したいなと思われたのですが、でも突然失礼かしら…と迷っていた堀地さん。ある日、お嬢さんの部屋を片付けていたところ、1枚のハガキを見つけます。それがなんと、お嬢さんが横山先生に宛てたものでした。引越しされて住所が分からず、そのままになっていたようなのですが、このハガキを見つけたことが後押しになり、大学にお手紙を送られました。そこからまたお2人の交流が始まったのです。横山先生はとても素敵な本に携わっていらっしゃいまして、今週はその本もご紹介しました。
「子どもと読みたい絵本200(洋泉社MOOK)」

たくさんの名作が、1冊にまとめられている本はたくさん出版されています。その中から、さて一体どれを選べばよいのか…。迷ってしまいますよね。横山先生が解説を書いていらっしゃる「名作よんでよんで」シリーズは読み書かせにぴったりのおはなし集です。15のおはなしが載っています。おはなしごとに挿絵作家さんが違います。どれもかわいかったりきれいだったり…好きなイラストのものから読み始めてもいいですね。横山先生曰く、「軽いので寝転んで読んでも腕が疲れません!」とのこと。寝る前に読むことが多いお家も多いと思います。意外と大事なことかも…。おはなしは、子どもたちがその世界にすぐに入っていけるように分かりやすくまとめられています。「アンデルセンどうわ」「はじめての伝記」「星と神話のおはなし」などさまざまにあるほか、このあと「みんなの日本名作」が発売となりますよ。
「名作よんでよんで みんなの世界名作15話」
学研プラス  西本鶏介 監修  コダイラヒロミ 他 絵  

子どもたちにはたくさんの良い作品にふれてほしいですよね。横山先生は「10歳までに読みたい世界名作」の監修もされています。かわいらしいイラストが印象的。ページをめくると、これから始まる物語を紹介する「物語ナビ」が。そして物語の舞台の写真が掲載されているなど、好奇心も高まります。早く読みたい!そんな気持ちにさせてくれますよ。横山先生はこの本を読むこと、そして名作にふれることは「10歳まで、ということはない」とおっしゃいます。「タイトルだけ知っているお話」ってありますよね。「『知らない』なんて言えない」お話も…。でも「今更」なんて言わないで!大人になってからだっていいんです。「名作といわれる物語には人が生きることの本質を射抜く何かがあるのでしょう」「名作は生きる勇気を与えてくれ、『人生をもっと楽しめ』『強く生きよ』」と励ましてくれる」と横山先生は記していらっしゃいます。
このシリーズは24巻まで出版されることが決まっているそうです。
堀地さんは大好きな「ハイジ」と、読み返したくなった「あしながおじさん」をお手元に。
「10歳までに読みたい世界名作9巻 アルプスの少女ハイジ」
学研プラス  横山洋子 監修  ヨハンナ・シュピリ 作  
松永美穂 編・訳

人と出会いが本との出会いにつながることってありますね。堀地さんのお嬢さんはお友達から「ハイジって、テレビと違うところがいっぱいあるんだって!」と聞いて、おうちにあった「ハイジ」を一気に読んでしまったんだそうです。夢中になれる本に出会えるのもとっても素敵なこと!
「ハイジ」
福音館書店  ヨハンナ・シュピーリ 作  パウル・ハイ 画
矢川澄子 訳


堀地さんが大好きだった本も持ってきていただきました。
ページの厚みやにおいに、懐かしさまんてん!!今でも大切にされていることに感動です。
「世界の幼年文学 フランダースの犬」
偕成社  ウィーダ 作  村岡花子 文  中山正美 絵  
「詩」
放送:2015年11月19日
今週末は3連休ですねー。みなさん、どのように過ごされる予定ですか?
堀地さんは、豆古書店でのサハジのライブを楽しみにしていらっしゃいます。堀地さんも、絵本の朗読をしようかな。とおっしゃっていました。22日開催のこのライブ、あっという間に定員いっぱいになってしまったそう。次回を楽しみに待ちましょう~。そして23日祝日は、こちらもサハジの企画「みんなの唄プロジェクト」に参加されます。これはサハジの西田蕉太郎くんが作った曲に、みんなで歌詞をつけようというもの。ワンセンテンス、ワンフレーズでもいいので、お持ちよりください♪場所は千石町通り商店街にある「せからしや」。14時から17時までで、ライブもあるそうですよ!まずはサハジのfacebookをチェック!

そんな企画に触発されて…今回は詩の本をご紹介いただきました。
まずはリズミカルな言葉でくまさんの日常を紹介する絵本。堀地さんはお子さんの名前を入れて読んだり、自分達で替え歌?替え文?にして楽しんでいたそうです。その流れでお手伝いをお願いしちゃう…なんてこともあったんだとか。
「くまさんくまさん」
福音館書店  中川李枝子 作  山脇百合子 絵

森のなかまたちが詠う詩の本「のはらうた」がステキなカレンダーになっています。その中に、「わくわく」しているこねずみしゅん君の詩があったということで、是非ご紹介したい!と持ってきてくださいました。このカレンダーは子どもの本屋さん「プー横丁」で取り扱っています。
「カレンダー のはらうた」
童話屋  くどうなおこ 作  ほてはまたかし 版画  

「詩の思い出ありますか?」と堀地さんに聞かれて、水上の頭に思い浮かんだのが、谷川俊太郎さんの「生きる」でした。ただ、私、「朝のリレー」とごっちゃにしてました。(番組の中でお話しした、紺野美沙子さんの「朗読座~ベルベットのうさぎ」という舞台で朗読されたのは「生きる」で間違いないです。)教室での国語の授業…午後で、少し眠くなりそうな時間…いいお天気で、ぽかぽかしていて、差し込んむ陽がきらりと光るその光景は、今でもあたたかな記憶となっています。ひとりひとり、みんな生きていて、それぞれの人生があって…瞬間瞬間が尊いものなのだなぁということをそのときぼんやりと思いました。それぞれが「らしく」あればそれでいいというこの詩は、7月7日の特番で垣田文子さんに朗読していただいた、マーガレット・ワイズ・ブラウンの「たいせつなこと」と同じことを詠っているなぁと思いました。「あなたのてのぬくみ」という一文が好きです。
「子どもといっしょに読みたい詩100」
たんぽぽ出版  水内喜久雄 著  小林信次 監修  

生活の中に…身近なところに詩があるのってとっても素敵と堀地さん。自分の気持ちを短い言葉にのせて、そっと優しく、時にはユニークに伝えることができる、詩っていいものですね。ふっと言葉が浮かんだら、書き留めて、大事にしてくださいね。

「どんぐり②」
放送:2015年11月12日
今回もどんぐりがでてくるかわいいお話をご紹介!
堀地さんのお家にはどんぐりの木があるそうで…コナラかな?とおっしゃっていましたが、お庭にぷっくりとしたどんぐりが落ちていてとっても愛らしいんだそうです。森の動物たちにとっては嬉しいおいしいおやつのどんぐり!私は堀地さんが作ってくださった、おいもや胡桃の入ったカステラを嬉しくいただきました。

りすのぐるぐるちゃんは、お母さんと森へ。お口にいっぱいどんぐりをつめこんでぷっくりほっぺ。おみやげどんぐりは、なんとぐるぐるしっぽに入れ込んでお持ち帰り~。素朴な絵でありながら、「ぐるぐるちゃん」という名前と、「しっぽにどんぐり入れる」という斬新さにノックアウトです。
小さいお子さんは「ここにもどんぐり!」って指さしするのも楽しそうと、堀地さん。
「ぐるぐるちゃん」
福音館書店  長江青 作・絵

どんぐりが出てくるお話といえば…この本ははずせませんね~。うさぎさんがイスを作りました。「どうぞのいす」と書いた看板と一緒に大きな木の近くに置きました。どんぐりを背中に積んだろばさんがこれを見つけて一休み。どんぐりをイスにおいて、木にもたれてお昼寝です。そこへやってきたくまさんが「どうぞならば、いただこう」って、どんぐりを食べてしまいます…。その後もいろんな動物がやってきて、起きたろばさん、イスに置いてあるものを見てびっくりです。絵もお話ものんびりほのぼの。ただ、表紙のうさぎさん、最初にしか出てきません…。
「どうぞのいす」
ひさかたチャイルド  香山美子 作  柿本幸造 絵  

韓国の絵本もご紹介。パパと一緒に山へ行く女の子ソリのお話です。パパがとっても遊び上手~。からだいっぱいで山を楽しむソリの様子に、山に遊びに行きたくなっちゃいます。柔らかな絵も印象的ですが、雰囲気を出すために利き手ではない左手で描かれたのだそうですよ。
「パパといっしょに」
アートン  イ・サンクォン 作  ハン・ビョンホ 絵
おおたけきよみ 訳

「どうぞのいす」の柿本幸造さんは、今年生誕100周年。教科書に載っていた「くじらぐも」の挿絵を描かれた方でもありますね。柿本さんの記念原画展が長野県安曇野市にあります「絵本美術館 森のおうち」で開催されています。「どうぞのいす」「じゃむじゃむどんくまさん」の他「柿本幸造 絵本画集 ひだまりを つくるひと」に掲載されている原画も見ることができますよ。期間は11月17日まで!
「どんぐり」
放送:2015年11月5日
秋が深まってきました。朝晩は寒いですね。街なかの木々も色づいております。そんなしみじみとした風景が広がる中、今回は秋の木の実が出てくるお話をご紹介いただきました。

山のおじさんがかすみの家にやってきました。なんだか恥ずかしくって、なかなかおじさんの前に行けないかすみ…。おかあさんへのおみやげ、赤ちゃんへのおみやげ、おとうさんのおみやげを、おじさんは大きなリュックから次々と出しますが、かすみには…?豪快でありながらも、かすみの気持ちを汲み取ってくれるおじさんの様子に、大きな優しさを感じます。実は…とってもすてきなおみやげを持ってきてくれてるんですよ。
「かすみのどんぐり」
福音館書店  征矢清文 作  まるやまあやこ 作     
(こどものとも 2015年11月号)

顔が描かれたどんぐりを持ってきてくださった堀地さん。これは堀地のお母さんがお孫さんにとプレゼントされたものなのだそう。それを今も大事に持っていらっしゃるお嬢さんたち。いいですねぇ。
堀地さんのお友達とそのダンナさんのエピソードも教えてくださいました。その方のダンナさんは、山の方でお仕事されているそうで、お友達の誕生日にはどんぐりや栗を拾ってきてプレゼントされるそうなのです。何だか心温まるプレゼント…うらやましいです!

たくさん木の実を拾ったら…(もらったら!)ただ眺めているだけじゃ、もったいない!一緒にたくさんあそびましょう。細かく描かれた森の様子や動物達の様子も楽しそう♪
「木の実とともだち-みつける・たべる・つくる」
偕成社  下田智美 作・絵  

最後にご紹介が、かけあしになってしまってごめんなさい。かわいい動物たちの、木の実拾いのお話。みんな一生懸命拾うのですが優しいたぬきくんは、ほかのみんなのお世話を焼いていて、自分の分を持ち帰ることができませんでした。ところがお家に帰ると…!!短いですが心あたたまるかわいいお話です。
「もりのふゆじたく」
福音館書店  たるいしまこ 作・絵
「魔女」
放送:2015年10月29日
富山市立図書館本館3階児童図書フロアでは「本の中の本」という展示企画を行っています。「本がでてくる本」の他、「本屋」「図書館・図書室」が出てくる本が展示されています。「わくわくすまいるぶっく」で紹介した本も何冊か選ばれていましたよ。本の中に出てくる本って、実際に読んでみたくなっちゃいますよね~。期間は11月3日までなので、お早めに足をお運びください。
そんな中でも、今回はハロウィンが近いということで…「魔女」が出てくる本をピックアップしていただききました!

まずは、本が大好き、だけどひとりが寂しい黒猫、ハーバートが主人公のお話です。図書館でハーバートは魔女の本を読みます。その中に「魔女は黒猫が大好き」という一文を発見!早速魔女を見つけに出かけます。魔女の特徴である「しましま靴下」を履いている女の子やほうきを持っている掃除のおじさん、大なべでぐつぐつ煮込んでいるおばさんに「しつれいですが、魔女さんですか?」と声をかけますが…。
魔女を探して回るハーバートがなんだかいじらしいのです。おしまいはもちろんハッピーエンド!
「しつれいですが、魔女さんですか」
小峰書店  エミリー・ホーン 作  
パヴィル・パヴラック 絵  江国香織 訳

続いては魔女のシリーズ作品のご紹介です。21巻もでている「魔女の本棚」はキラキラ光る表紙がかわいい♪1巻完結になっているのですが、次々読みたくなっちゃう魅力的な本です。1970年代80年代にアメリカで大人気だったのだそう。本が出てくるのは7巻目。お誕生日にお兄ちゃんからセレナがもらった本はとっても不思議。「陛下と呼んで」なんて文字が浮かび上がってきて…。本の中に入ったりと、大冒険が始まります。
「魔女の本棚⑦ 魔法の本と魔女」
フレーベル館  ルース・チュウ 作  日当陽子 訳 
たんじあきこ 絵


「魔法を使って変しーん!!」って、あこがれたなぁ。私はミンキーモモのステッキでくるくる回ってみてました。
堀地さんからはパンプキンのしっとりケーキと、ハロウィンのお菓子をいただきました。ありがとうございます。皆さんも、美味しいお菓子を食べたり、ちょっと変身してみたり…楽しいハロウィンをお過ごしくださいね!
「絵本300冊入りました!!」
放送:2015年10月22日
嬉しいお知らせです。高志の国文学館の親子スペースに読み聞かせに楽しい絵本が増えました♪
親子スペースには「どこでもドア」があって、子どもたちは、まずそれで嬉しくなっちゃうはず!どらちゃんのぬいぐるみや大きいくまさんもお出迎えしてくれます。靴を脱いであがると、床はコルク材。小さなイスや色とりどりのクッションが並べてあって、ゆったり過ごせます。授乳コーナーもあるので、小さなお子さまと一緒にぜひどうぞ。親子スペースは無料です。

絵本は「親子読書地域文庫全国連絡会」が編集した「おやちれんがすすめるよみきかせ絵本250」という冊子を参考に選ばれました。堀地さんはこの冊子の、絵本の紹介コメントをいくつか書いていらっしゃるのです。低学年向けと高学年向けがあるのですが、オールカラーで、表紙の写真もばっちり。手にとってみたくなる表紙ってありますよね~。あれもこれも、読んでみたくなっちゃいます。低学年向は、2003年以降に刊行された絵本から選ばれています。テーマに分けて分類されていること、巻末には読み継がれている絵本リストが掲載されていることなども、特徴です。
「おやちれんがすすめるよみきかせ絵本250
低学年向2003~2012」
「親地連がすすめる読みきかせ絵本250
高学年向2004~2014」
絵本塾出版  親子読書地域文庫全国連絡会 編

今回は堀地さんがコメントを書かれた本をご紹介いただきました。
もう寝る時間なのに、「寝ない子世界チャンピオンになるんだーい!!」と大盛り上がりの、ぬいぐるみのさくらんぼブーちゃんといなずまネズミとチョッキガエル。みんなを寝かしつけなきゃいけないステラは、さてさてどうするのでしょうか~。困ったちゃんのみんなの表情が、大変こにくらしくかわいらしいのです!夢の世界のような見開きのページには目が釘付けに…。とっても素晴らしくわくわくしてしまいます。文も小気味よく楽しいのは、訳された方が詩人でいらっしゃるからでしょうか。
「ねないこせかいチャンピオン」
鈴木出版  ショーン・テイラー 作  ジミー・チャオ 絵
木坂涼 訳


越の国文学館親子スペースでは、スタッフの皆さんによる読み聞かせ「読み聞かせ広げ隊」がスタート!0歳から小学校低学年を対象に、毎月第4日曜日(10月25日、11月22日、12月27日、2月28日、3月27日)11時~1時間程度です。
10月31日(土)には「ハロウィン・パーティをしよう」も開催されます。10時半から12時までで、幼児から低学年を対象に、研修室101で行われます。おばけやハロウィンにまつわる本の読み聞かせや、ゲームで楽しみます♪お菓子がもらえるので袋などを持ってきてくださいね!

「さいとうしのぶ」
放送:2015年10月15日
今週は、さいとうしのぶさんの本をご紹介します!射水市大島絵本館で原画展が開催されているのです。大阪出身のさいとうさん。本の中のセリフが関西弁だったり、だじゃれが出てきたり…。絵本館が出している「マグちゃん通信」に掲載されているさいとうさんのコメントには『「面白いなぁ』って思ってくれることだけを考えています」とあります。「あっちゃんあがつく」や「おべんとうばこのうた」など、歌って楽しい作品も多く、最後のページには楽譜が付いていたりもします。

展示されている原画は「べべべんべんとう」と「スイスイスイーツ」。まずはおべんとうの方からご紹介。
普段のお弁当、遠足のお弁当、運動会のお弁当…。ぼくが年少さんのときのお弁当も!ふっくらたまごやきに、カリッとから揚げ、エビフライ!本当にどれもおいしそう。世界のお弁当のページはくすっと笑っちゃう。そして1年で最初のお弁当って…?いろんなお弁当があるんだな!
続いてはデザートをどうぞ。ピンクがかわいい表紙のこの本は、あやちゃんが選んだ好きなスイーツベスト10からはじまり、お母さんのベスト10、そしてむかしの人はどんなスイーツを食べていたのか…?スイーツの歴史のお勉強にもなっちゃう?本です。おいしそう~なスイーツが次から次へと登場します。どれも食べたい!!
「べべべんべんとう」「スイスイスイーツ」
教育画劇  さいとうしのぶ 作・絵  

もう1冊ご紹介。カラのお皿を電子レンジに入れておまじないを歌うと、あら不思議。お料理の出来上がり~。続編の「まほうのれいぞうこ」がもうすぐ出版されるそうです。こちらも楽しみ!
「まほうのでんしレンジ」
ひかりのくに  たかおかまりこ 原案  さいとうしのぶ 作・絵


おいしいものいっぱいの本を今日はご紹介いただきました。そして堀地さんからも美味しい差し入れ~。レーズンたっぷりのミルクパンです。あまーい香りに食欲がそそられます。ふんわりやさしい、美味しいパンでした。ごちそうさまでした。
「さいとうしのぶ絵本原画展」は11月26日までの開催です。
カフェには限定の「絵本館のおべんとう」もありますよ。原画を見た後にはきっとおなかが空くはず…。楽しく食べていってくださいね。
「街へ出よう 好きな音楽を聴こう♪」
放送:2015年10月8日
今週の「行ってみよう!」シリーズは、「ライブに行ってみよう」ですよー。
富山を中心に活動している兄弟ロックデュオ「SAHAJi(サハジ)」。今、堀地さんが大好きな2人です。出会いは富山シティエフエムの開局特番。垣田文子さんの朗読に合わせて、ギターを演奏していただきました。その音色と、そのあと演奏して下さったビートルズの「Across the Universe」の歌声に魅了されたそうです。その後CDを何度も聴かれ、今ではすっかり大ファンに…。曲の良さと歌声の良さを、「青空が広がっていくよう」と堀地さんは表現されてます。そしてふるさと、家族、友達という自分達のルーツを大切にしているところ、兄弟2人で音楽を続けているところに、あたたかさを感じるのだそうです。まっすぐでひたむきで、2人の曲は前を向いて進んでいくことの大切さを伝えてくれます。

そんなSAHAJiの新曲が10月10日にリリース!一足早くその曲「軌跡」をまずはお聴きいただきました。そのあとも曲をかけつつお話しをすすめていきましたよ。「軌跡」では、自分たちが次の世代へと大切なものを繋げていく、そういう役割を担っていると歌っています。あなたが繋げていきたいこと、繋げていきたいものは、なんですか?イントロのギターの音で、もうなんだかぐっときてしまいます…。ぜひ聴きたい!手に入れたいというあなた!!「SAHAJiレコ発ライブ」がリリース日の10月10日、千石町通りにある、居酒屋せからしやで行われます。時間は18時~と20時半~の2回。ドリンクとおいしいおつまみ(せからしやさんのお料理は本当においしい)付きで1000円、ライブは投げ銭制だそうです。もちろんCDも販売されますよー。

更に次の日、SAHAJiはビートラムのステージに登場します!ビートラムは富山城址公園を主会場に10日11日に開催される、路面電車(トラム)をシンボルとした野外音楽フェスティバル。11日13時半からは「フロントステージ」で。そして環状線電車内でのライブ「トラムステージ」は16時6分よりスタートです。トラムステージは受付が必要で、抽選となる場合があります。当日(11日)の10時半~11時半までに会場内で受付してください。ぜひ生の歌声、パフォーマンスをお楽しみください!

今回はSAHAJiの曲からイメージした本をご紹介いただきました。ファーストアルバム(今はもう入手できないのだそう…)に入っている「風が僕をよんでいる」をお届けしながらご紹介いただいたのは、
ネコのジュールがみんなをハグしようと、世界中をまわるお話。うっかりハグもれしないように、リストもしっかり作ります!嬉しいときも、悲しいときも、、大好きって伝えるときも…ハグすること、それだけでいいのかもしれません。
「ハグタイム」
あすなろ書房  パトリック・マクドネル 作・絵  
覚和歌子 訳(「千と千尋の神隠し」主題歌「いつも何度でも」を作詞された方です)

同じくファーストアルバムに収録されている「All Embracin'」をかけながら。なぜか孤独を感じてしまうとき、この本が何かのきっかけになるかもしれません。曲とともにこの本の紹介を聴いていると…。「ぼくが、ここにるんだ」この言葉が、一層響きました。
「ぼくはここにいる」
小峰書店  ピーター・レイノルズ 作  さかきたもつ 訳


10日から開催される「坂のまちアードinやつお」でSAHAJiがモデルになった写真展が開かれます。「徳光典子+女子カメラ部」。会場は玉旭酒造です。12日までの開催で、時間は10時~17時まで。入場無料です。
富山シティエフエムで放送中の「SAHAJi Traditional Rock'n'Roll」は水曜19時~、土曜13時半~、21時半~ですよ。オシャベリとともに、2人が選曲する音楽をお届けしています。こちらもお楽しみ下さい!
今回はいっぱいお知らせがありました。
堀地さんの、SAHAJiへの愛を感じるひとときでしたね~。
ぜひ今週末は、街へ出よう!ライブに行こう!ステキな音楽に会いに行こう!




SAHAJi(西田蕉太郎くん、曜志朗くん)
せからしや店主 清水智紀さんと一緒に
「豆古書店」
放送:2015年10月1日
「行ってみよう!」というのがここしばらくのテーマでした。堀地さんはフットワーク軽く、様々なところにお出かけになります。
まずはギタリスト葉狩隆太郎さんのライブのお話から。葉狩さんと堀地さんの出会いは、7月7日のシティエフエム開局特別番組。堀地さんに絵本を紹介していただきながら、葉狩さんに生演奏していただいたのです。その節はお2人とも、本当にありがとうございました。葉狩さんは「Re-DRIV(リドライヴ)」というハードロックなユニットを組んでいらっしゃいます。そのライブに行ってこられた堀地さん。仲良くなった女子高生と一緒に、こぶしを振り上げてこられたそうです!今回はアコースティックギターで演奏されているアルバム「哀安命伝(あいあんめいでん)」をかけながらお送りしました。葉狩さんは曲を作ってからタイトルをつけられるそうで、「詩人でいらっしゃるんだな…」と堀地さん。このアルバムには、秋の夜長にきっと染みる楽曲の数々が、収録されています。ぜひお聴きください。

今回ご紹介したいのは、堀地さんがよく足を運ばれる「豆古書店」。子どもの古書&カフェのお店です。ガレージを改造してつくられたというこのお店。向いにある東中野公園が窓から見えて、ゆっくりのんびりした雰囲気です。キッズスペースでは小さなお子さんものびのび過ごせますよ。落書きできちゃう黒板があるのもちびっ子には嬉しいですよね~。柱には、オープンにご協力された方やお客さまの、身長が刻まれているのです。みなさまもぜひどうぞ♪素朴なプリンやホットケーキなどのカフェメニューも、なんだかじんわり優しい気持ちになれます。
オーナーの黒田真由美さんが選ぶ絵本の数々。堀地さんは「とてもいいものが多くて統一感がある」とおっしゃっています。面出しされている本のチョイスや陳列にも黒田さんのセンスが光ってます。さりげなく置かれている本もつい手に取ってみたくなるものばかり!

黒田さんは絵本を出版されているんです!!
しゃぼんだまやさんのこうちゃんのお店には面白いしゃぼんだまがたくさんあって、大盛況。だけどお店は山の上。おともだちがいないこうちゃんは寂しい気持ちに…。なんとしゃぼんだまがおともだちを連れてきてくれました。さてさて一体どんなふうに?
「こうちゃんのしゃぼんだま」

文芸社  くろだまゆみ 文・絵

堀地さんは「豆古書店」でたくさんの本を購入されていますが、その中から1冊ご紹介いただきました。
レオ・レオニの「あおくんときいろちゃん」のパロディなんですね!色が混ざり合うことで展開していく内容なのですが、「アロくん」と「キーヨ」ちゃんの顔がなんとも…。
「アロくんとキーヨちゃん」
BL出版  長谷川集平 作

高くて手が出なかった…今ではもう手に入らない…そんな本がリーズナブルに手に入るのは古書店だからこそ。私は、ほしいなぁと思っていた、さいとうしのぶさんの本をみつけて、ほくほくして帰りました。豆古書店は、北日本新聞に月1回折り込まれる「02(ゼロニー)10月号(今月号)」に掲載されていますよ!

豆古書店
富山市大泉町1-7-14  電話 076-413-2264
営業時間 10:00~17:00  
定休日 月曜、年末年始他、臨時休業あります
裏に駐車場が2台

くりとレーズンの焼き菓子が秋らしいですね~堀地さんありがとうございます♪
10月に入って、このコーナーも1年経ったのでした。あっという間で驚きです。お聴きの皆さま、そして堀地さんご自身が楽しんで頂ければ嬉しいなぁと思っています。これからもよろしくお願いします。
「はてしない物語」
放送:2015年9月24日
シルバーウィークが終わって、今日は雨…。先週の「プー横丁」内の古書店と併せて掘地さんが連想されたのが「はてしない物語」です。映画「ネバーエンディングストーリー」の原作ですよ。学校の仲間からいじめられて、雨の中、古本屋に飛び込むバスチアン。そこで1冊の本と出会います。ファンタジーの国「ファンタージエン」を救うため冒険が繰り広げられるこの本に、バスチアンは吸い込まれてしまいます。
本の装丁がとても美しく、物語に出てくる本をまさに今、手にしているような気持ちになります。だからこそ、尚更、物語の世界に浸ってしまうのかも…。
ページ数も多く、厚さは5センチほどありますでしょうか。壮大な冒険ファンタジーです。
お嬢さんが薦めてくださったのが、堀地さんとこの本の出会い。お嬢さんご自身も、読みふけって、なかなか部屋から出てこられなかったとか。
堀地さんがお好きなのは、バスチアンが現実世界に戻ってくるシーン。親子の愛を感じることができ、そこを読みたくて、何度も読み返されるのだそうです。
写真手前に写っているのは、「ネバーエンディングストーリー」のVHSテープです。小さなお子さんは、まずこちらから楽しんでもいいですね。もちろん現在はDVDが出ていますよ。
「はてしない物語」

岩波書店  ミヒャエル・エンデ 作  佐藤真理子 訳

「モモ」の作者でもあるミヒャエル・エンデ。彼の資料を、世界で唯一常設展示しているのが、長野県信濃町にある「黒姫童話館」です。堀地さんはご主人とお出かけになりました。「最近行ってきました」という感覚でお話しいただきましたが、よくよく思い返してみると、それは10年前のことだったそうで、ご本人もびっくりしていらっしゃいました。10年、あっという間ですよね。27日まで「リサとガスパール&ペネロペ展」が開催されています。コスモスがキレイな時期がオススメだそうですよ。

「書店」
放送:2015年9月17日
今週は「行ってみよう!!」シリーズ第4弾!「本屋さんに行ってみよう!」です。
富山で唯一の児童書専門店が、富山市太田口通りにあります。その名も「プー横丁」。かわいいお名前です。「くまのプーさん プー横丁にたった家」から名づけられたそうです。今年で33周年を迎えたこの本屋さんは杉原由美子さん、幹夫さんご夫妻が経営されています。こじんまりとした店内でありながら、ところ狭しと商品が並べられていますが、面出しされた絵本や棚の置かれ方など、工夫されていることがよく分かります。そのラインナップも「厳選されたいい本ばかり!」と堀地さん。
プー横丁内には「古書すずめや」があります。こちらは幅広く古書を取り扱っていらっしゃいます。新品の絵本、そして古書も扱うことにより、様々なお客様のご要望にお応えできるということです。
店内には出版社からのリーフレットの他、「プー横丁通信」が置いてあります。もちろん自由にお持ちいただけます。旬の本やおすすめの本、お知らせなどが書かれています。
堀地さんもこの通信に寄稿されたことがあり、お借りした第6号には、お嬢さんたちとの思い出と、身体を使って読んだ本として、松田みよ子さんの「いないいないばあ」「のせてのせて」を紹介していらっしゃいました。
私(水上)が伺った際には「うかたま」「くらしの手帖」のバックナンバーフェアが開催されていて、つい夢中になってしまいました。2冊選んでレジに持って行ったところ、由美子さんが「今日入ってきたばかりなんです~」と「栄養と料理」を出してきてくださり、嬉しくなっちゃいました。
9月25日から、プー横丁主催で「世界のともだちブックフェア」が開催されます。偕成社の「世界のともだち」という、世界の子どもたちの暮らしを写真で紹介している本のフェアです。
場所はプー横丁近くのギャラリー悠です。10月9日までの開催です。

さて、ご紹介するのは本屋さんが舞台のお話。本が大好きないぬくん。本屋さんを始めることにしました。ところがなかなかお客さんがきません…。いぬくんの表情にご注目!みんなで本の楽しさを共有できるっていいですね。「ほんのにおいがだいすき」に共感!!訳は女優の本上まなみさん。
「ほんやのいぬくん」

岩崎書店  ルイーズ・イェーツ 作・絵  ほんじょうまなみ 訳

水曜日の本屋さんに行くと、いつも戦争の本を読んでいるおじいさんがいます。おじいさんのことが気になる女の子が主人公。人と人とのあたたかな交わりが描かれている作品です。
水曜日の本屋さん」
光村教育図書  シルヴィ・ネーマン 作  
オリヴィエ・タレック 絵  平岡敦 訳 

プー横丁の住所は富山市太田口通り3-3-11です。
電話番号は076-424-0010。
営業時間は10:00~18:30  定休日はありません。
ブログもぜひご覧ください♪

シルバーウィークは、本屋さんに行ってみよう~。

「美術館」
放送:2015年9月10日
先先週の「図書館」、先週の「博物館」に続きまして、「行ってみよう!!」シリーズ第3弾です♪
富山市科学博物館にすっかり魅了された堀地さん。「富山市博物館等共通パスポート」を入手されました。これは富山市内の市立博物館など14施設を何度でも観覧できる年間パスポートです。富山市内だけでも大変魅力的な博物館、美術館、資料館がたくさんあります。3日間パスもあり、こちらは旅行者の方にオススメ!資料館を巡っていただくことによって、より深く富山のことを知っていただけることでしょう!
富山市では「孫とおでかけ支援事業」を行っています。おじいちゃんおばあちゃんがお孫さんと一緒に来館されると、入館料が全額無料になるというものです。事前のお申し込みが必要です。その他、土日祝日は小中学生の博物館施設無料、そしておでかけ定期券、シルバーパスカ提示で無料となりますし、「市内周遊ぐるっとBUS」もご利用いただくといいですね。お徳に楽しめるとなれば、尚更積極的に足を運びたくなります!

今回まずご紹介いただいたのはミッフィーの絵本です。といっても、とってもステキな画集のような1冊。ミッフィーと一緒に美術館を見て回っているような気分になれます。オランダの画家、フェルメールとオランダで生まれたミッフィー。細部まで描きこまれたフェルメールの絵とシンプルなミッフィーの絵は一見、相反する絵であるように見えますが、鮮やかな色づかいと静かな佇まいに、共通するものを感じます。なんだか不思議。

「ミッフィーとフェルメールさん」
美術出版社  菊地敦己 構成  国井美果 文

美術館が舞台の物語もご紹介しましょう。堀地さんお気に入りのお話だそうです。シカゴ美術館には12分の1のミニチュアルームが展示されています。魔法のかぎでその中に入りこんだルーシーとジャック。冒険のはじまりはじまり!3部作になっていて、3部ではなんとタイムスリップまで…。大人も楽しめます!と堀地さん。そして挿絵は佐竹美保さんなんです!この精密さ、そして絵を見ているだけでわくわくするのはさすが!!
12分の1の冒険」
「消えた鍵の謎 12分の1の冒険2」
「海賊の銀 12分の1の冒険3」

ほるぷ出版  マリアン・マローン 作  橋本恵 訳 

「富山市博物館等共通パスポート」は対象施設(郷土博物館、佐藤記念美術館、ガラス美術館(常設展のみ)科学博物館、天文台、民俗民芸村、ファミリーパーク、森田家、浮田家、大山歴史民俗資料館、猪谷関所館、八尾曳山展示館、八尾おわら資料館、八尾化石資料館)各窓口の他、富山市役所、とやま観光案内所、富山国際会議場、ANAクラウンプラザホテル富山、富山エクセルホテル東急、富山第一ホテル、富山マンテンホテルでも購入できます。
3日間パスポートは700円、年間パスポートは9月30日までは1000円、10月1日からは1500円になります。お早めにどうぞ!




「博物館」
放送:2015年9月3日
先週の「図書館」に続きまして、「行ってみよう!!」シリーズ第2弾です(放送ではそんなこと言ってませんでしたが)♪
現在富山市科学博物館では特別展「地球の結晶(はな)~北川隆司鉱物コレクション~」が開催されています。鉱物に関心が高かったわけではなかったという堀地さん。行ってみたら、すっかりその魅力にハマってしまわれたそうなのです。色とりどりに輝く様子には思わずため息がでそう。学芸員さんと仲良くなられた堀地さんは「とやまと自然」という冊子をご紹介いただいたそうで、そこには鉱物をどのように楽しめばよいかなどが書かれており、見て楽しむのはもちろん、その美しい名前にも注目するとおもしろいそうですよ。富山県産の鉱物も展示されていて、ますます身近なものに感じられます。
全国を巡回しているこの展示ですが、なんと富山では特別に!併せて宝石も見ることができるのです。博物館のお手伝いをされている方が鉱物や宝石がお好きで、その方や学芸員さんのご尽力により、実現したのだそうです。憧れの煌めく宝石…じっくりご覧下さい。堀地さんはおばあさまがトパーズを大切にされていたことを思い出されたそうです。誕生石が会場真ん中に並べられています。
そして鉱物が出てくる本も、ご覧いただけますよ。
図鑑はもちろん鉱物が出てくるお話しもいろいろとありますね。

今日初めにご紹介いただいたのが子どものための図鑑です。写真が大きくて、ページを開くと「わぁ~」と思わず口からもれます。それぞれの色や輝き、肌質?など個性的な様子に、時間も忘れて見入ってしまいそう~。もちろん解説も載っています。
「こども鉱物図鑑」
中央アート出版社  八川シズエ 著

宮沢賢治のお話には鉱物がたくさん出てきます。「石っ子賢さん」と呼ばれていた賢治。鉱物を専門に学んだことがあり大変詳しいのだそうです。美しい写真とともに紹介する本がこちら。ぜひこの本を持って、今回の展示を見てほしいと堀地さん。
「賢治と鉱物」
工作舎  加藤碵一+青木正博 

この物語を読んで、「一体どんな色なんだろう、輝きなんだろう、実物を見てみたい!」そんなふうに思われた方も多いのではないでしょうか。堀地さんもその一人。まんがで読めるこの本は、賢治を難しく感じている方にも読みやすく、すっと入ってくると思います。写真水上右手に持っているのは、堀地さんが学生のころに購入されたという大型本です。現在は文庫で出ています。

雪渡り+十力の金剛石―賢治に一番近い虹 大型本」
朝日ソノラマ  ますむらひろし 著  宮沢賢治 原作
 「風の又三郎―雪渡り・十力の金剛石
(ますむら・ひろし賢治シリーズ)」
 
扶桑社  ますむらひろし 著  宮沢賢治 原作

「地球の結晶(はな)~北川隆司鉱物コレクション~」の開催は9月6日(日)までです。堀地さんは「展示が終わるまで、何回も行きたい!」とおっしゃっていました。本を読んで楽しみ、またそこから更なる興味が広がっていく…。いろんなところに目を向けていきたいものです。そんな毎日はきっと楽しい!

「図書館」
放送:2015年8月27日
8月22日(土)に、富山市立図書館本館がリニューアルオープンしました。「早くオープンしないかな…」と、堀地さんは何度つぶやかれたことでしょう。待望の開館なのです!富山市ガラス美術館などが入る「TOYAMAキラリ」内に移転しましたが、みなさん足を運ばれましたか?堀地さんはオープン当日と合わせて、ご出演までの間に3回行ってこられたそうです。水上は放送前日に行ってきました。
吹き抜けがあり開放的でモダンな館内には、県産スギがふんだんに使用され、あたたかみを感じさせます。鏡張りになっているため、自分の姿を横目にエスカレーターに乗って(姿勢よくしなくちゃと思いました)児童書フロアは3階に。窓際にずらりと椅子が並べられています。本を山積みにして一生懸命読んでいる子や、親子で読み聞かせなど思い思いに楽しんでいる様子が見られました。背丈が低く、子どもの目の高さになってる棚もあります。小さな子も自分でお気に入りの本を選べるんですね。注目したいのは「ふれあい交流ルーム」。お話し会などを行うことができるスペースで、こちらも広々ゆったり。中には紙芝居も並べられています。
「新本館オープン記念おはなし会(3歳~)」が29日(土)30日(日)10:30~11:00に開催。今後は毎週土曜日10:30~11:00、第3日曜には対象5歳~でストーリーテリング(お話し会)が行われます。大人のためのお話し会も秋に予定されているということで、楽しみです。

やっぱり今週は、図書館が舞台の本をご紹介するしかないでしょう~。ビバリーはサイの女の子。図書館のカードを、この度初めて作ってもらいました!嬉しくて仕方なくて、しかも借りた恐竜の本が楽しくって、肌身離さず読み込みます。ふと気がつくと、なんと返却日は昨日!返してない!!ビバリーはの頭の中は、コワイ想像でいっぱい。私、一体どうなっちゃうんだろう…。

「ビバリーとしょかんへいく」
文化出版社  アレクサンダー・スタッドラー作  
まえざわあきえ 訳

街なかにお買い物に行って、ふらりと図書館に寄っていく…ステキなことですね。そんなふうに足を向けたくなる図書館です。休館日は年末年始のほか、第1水曜日に変更になりましたので、お気をつけ下さいね。




「夏休みの宿題」
放送:2015年8月20日
8月も半ばを過ぎました。夏休みがもうすぐ終わってしまいます。子どもたち、宿題は順調に片付けているでしょうか~。家族みんなで大慌て…そんな光景が、この時期多くのご家庭で見られるのかもしれませんね。
特に頭を悩ませるのが自由研究。テーマが決まらないことには、どうにもなりません。ヒントがいっぱいのこの1冊。6年生用のこの本は、末っ子ちゃんのかな~と堀地さん。簡単にできるのに、そうは見えないように仕上げるのも、テクニックですよ~!
「3日でできる自由研究(1年~6年)」
ポプラ社(品切れ・重版未定)

毎日こつこつ続けなければならないのが、植物の観察日記。アサガオが大きくなるところをどうしても見たいももかちゃん。ジーッと見ていてもちっとも大きくならないのに、しばらく見るのをガマンしていると、いつの間にか大きくなっているのです。アサガオと同じように、「い・つ・の・ま・に・か」の魔法がかかって、ももかちゃんも大きくなっているんですって。ママが優しく教えてくれました。
「ちいさなかがくのとも いつのまにかのまほう」
福音館書店  大橋政人 作
  小野かおる 絵

毎日の日記も、ちょっとサボると大変なことに…。「10円やす」くんは先生に褒められてから、夏休みが終わっても、毎日日記を書き続けています。それをお母さんが読んでいることを知って、おこった10円やすくん。「明日の」でたらめ日記を書いてやろうと思い立ちます。びっくりオモシロ事件を作って書いていたら、なんとそれが本当のことに…!大ベストセラーのこの本、シリーズがもう10冊も出版されています。あとがきには「ばかなことを考えるのは結構むずかしい。たくさん書いていればその中にすばらしいものもきっとある」と作者の矢玉さん。なるほど!明日の日記、書いてみようかな。
「はれときどきぶた」
岩崎書店  矢玉四郎 作

宿題が終わらない!うまくいかない!そんな焦る気持ちは今でも覚えています。本を読むのは好きでしたが、感想文を書くとなると筆が止まってしまうものでした…。子どもたちには、できれば楽しんで宿題に取り組んでもらいたいなぁと思います。

「おじいちゃんおばあちゃん」
放送:2015年8月13日
お盆です。親戚みなさんお集まりですか?おじいちゃんおばあちゃん家で、ごちそうを食べたり花火をしたりいとこと会うのも嬉しかったり、たくさんおしゃべりしてたくさん笑って…それぞれの過ごし方、そして思い出がおありでしょう。
亡くなった方、ご先祖に思いを馳せ、今ここに生きている不思議とありがたさ、愛おしさを感じるのは特にこのお盆の時期ですね。

まずご紹介したいのは「新聞配達に関するエッセーコンテスト」の「大学生、社会人部門」で最優秀賞を受賞した、岩國哲人さんの作品を基に作られた絵本です。戦争でお父さんを亡くしたてつおは、お母さんの実家、出雲にやってきます。畑仕事を手伝うてつおでしたが、ある時新聞配達をしたいと言い出します。貧しい時代、新聞をとることが難しいなか、親切な老夫婦が「仕事が終わったあとに新聞を読みにおいで」と言ってくれたのです。月日が流れ、ある冬の日、おじいさんは亡くなります。それからも、てつおは新聞配達を続け、おばあさんに新聞を読ませてもらうのですが、更に月日は流れ、おばあさんも亡くなります。おばあさんのお葬式でてつおは、ある事実を知らされます…。
てつおが新聞を読む傍らでおばあさんも縫い物をしている場面、またおばあさんがてつおに「たくさん勉強してえらい人になるんだよ」と語りかけるまなざし…。どれもがあたたかです。事実を知ったときのてつおの様子には、胸がいっぱいになります。
松本春野さんの優しさあふれる絵がとてもいいのです。いわさきちひろさんのお孫さんなのだそうです。
作者の岩國さんは東京大学法学部を卒業された後、証券会社に務められ、その後出雲市長になられました。絵本の最後に岩國さんからの言葉も掲載されています。
私たちは、親や血の繋がりのある人以外にも、たくさんの大人たちに関わってもらって、たくさんのことを教わり、見守られてきたんですね。今度は私たちも、まわりの子供たちにそうありたいと思います。

「おばあさんのしんぶん」
講談社  松本春野 文・絵  岩国哲人 原作

続いてはおじいちゃんと孫のたろうくんが登場します。庭に生えている雑草にもちゃーんと名前がついてるんだよ!おじいちゃんは物知りなのです。いっぱい名前を教えてくれるのです。そして全てが刺繍で描かれているのにびっくり!雑草の緑もそれぞれ違いますし、丁寧に細かく刺されているので、少し離れてみると本物に見えるほど…。2人の目や鼻は省かれているのですが、口の開け方や体の動きだけで、こんなにも表現できるのかと、更にびっくりしてしまいます。おじいちゃんにくっついて、いっぱい教えてもらうたろうくん。なんだかうらやましいなぁ。
「ざっそうの名前」
福音館書店  長尾玲子 作


「星」
放送:2015年8月6日
暑い毎日が続いています。いかがお過ごしですか?日中の疲れは、夜空の星を見て癒しましょう~。12、13日にはペルセウス座流星群を見ることができます。今年は新月と重なって、とても見やすいんだそうです。12日(水)には牛岳スキー場パノラマ展望台で観測会が開催されます。富山県天文学会の皆さんの解説を聞くことができますよ。時間は21時ごろから3時間程度です。「1時間でもきっと見ごたえがあるはず!」とおっしゃるのは、富山県天文学会の川口さん。
そんなこともあり、今回掘地さんが選んでくださったのは、星の本。とりわけ、この季節になると読みたくなるという、堀地さんが大切にされている1冊をご紹介いただきました。

11歳のエンジェルが主人公。お父さんは刑務所に入っていて、お母さんは仕事で忙しく、やんちゃな弟の面倒はエンジェルが見るしかない…。刑務所への面会にはもう行かないと言い出したお母さん。そしてひいおばあちゃんの家に2人を置いてどこかに行ってしまいます。どんな状況においても健気なエンジェル。そこに現れたのは「星のおじさん」。エンジェルに星のことを教えてくれるおじさんの存在が、エンジェルの支えになります。「私たちは星と同じにできている」。ちっぽけに感じていた自分のことも、輝く星と同じであると思うことで、エンジェルは希望を見出します。その他にもひいおばあさんや図書館のリザさん…周りの大人がエンジェルを見守ります。
「星をまく人」
ポプラ社  キャサリン・パターソン 作  岡本浜江 訳
(ポプラ文庫もあります)

本の好きなところに、印をつけて持ってきて下さった堀地さん。付箋がいっぱい!!

星のことをもっと知りたいと、図書館で星の本を借り読みふけるエンジェル。物語の中に登場する本もご紹介しましょう。「おさるのジョージ」でおなじみの作者H.A.レイは星が大好きで、星座の本を作りたかったそうです(…黄色が好きなのかなぁ)。読むと、星座を見つけるのが楽しくなって、もっともっと知りたくなることでしょう。ぜひこの本を持って星空観察に出かけてくださいね。本が読めるように懐中電灯もお忘れなく。ただ「懐中電灯の明かりが強すぎると目がくらんで星が見えないから、ガラスを赤く塗るように」と作者。
「福音館の科学の本 星座を見つけよう」
福音館書店  H.A.レイ 文・絵  草下英明 訳

もう1冊は、ガリレオ・ガリレイの生涯を描いたもの。大変美しく描かれており、絵画を眺めているよう…。ガリレオ・ガリレイの言葉が、物語とは別にちりばめられていて、印象深いです。
「星の使者-ガリレオ ガリレイ-」
徳間書店   ピーター・シス 文・絵  原田勝 訳  


「かこさとし展」
放送:2015年7月30日
射水市大島絵本館では、現在、「かこさとし展」が開催されています。
かこさとしさんといえば「だるまちゃんシリーズ」「どろぼうがっこう」など色々ありますが…「からすのパンやさん」が1番好き!という方も多いのでは?
いずみがもりの、からすのパンやさんのお家に、かわいい子どもが生まれます。それぞれ色が違う、チョコちゃんリンゴちゃんレモンちゃんオモチちゃん。4羽の子どもたちを育てるのはとっても大変。パンやのお仕事がそっちのけになってしまって…おかげでびんぼうになっても、みんな仲良く元気いっぱい、幸せな毎日を過ごします。あるときおやつに食べていた失敗パンが評判になり大忙しに…!いろんな種類のパンが所狭しと描かれているページは、どれだけ眺めていても飽きません。コレが好き!コレが食べたい!嬉しく楽しく見ていた気持ちを覚えていますし、今でも同じ気持ちでじっと見てしまいます。
「からすのパンやさん」
偕成社  かこさとし 作・絵 

4羽の色が違うのは、加古さんがパキスタンを旅行されたとき、茶色のカラスを見たのがきっかけだそう。カラスにもいろんな色のカラスがいる。人と一緒だなと思われたそうです。

「からすのパンやさん」から40年の時を経て、子どもたちが大きくなってからのお話が作られました!今回絵本館ではチョコくんのお話「からすのおかしやさん」とリンゴさんの「からすのやおやさん」の複製原画を見ることができます。
「からすのおかしやさん」「からすのおかしやさん」
からすのてんぷらやさん」「からすのそばやさん」

偕成社  かこさとし 作・絵

今回は「からすのパンやさん」をたっぷりご紹介いただきました。子どもたちの本もご紹介する機会を作りたいと思います。お楽しみにー♪

親子のぬいぐるみと、アップルパイを持ってきてくださった堀地さん。お父さんとお母さんのぬいぐるみは「越前町かこさとしふるさと絵本館『らく』で購入されました(子どもたちはネットでだそうです)。大島絵本館と福井県立ふるさと文学館、そして『らく』の3館でスタンプラリーが開催中!巡ってスタンプを押すと(これもそれぞれ違ってかわいいのです。絵本館はからすのパンやさんの)限定マグネットが先着600名にプレゼントされます。
堀地さんは絵本館の年間パスポートを取得されたそう。原画展など魅力的な企画がもりだくさんですもんね~。みなさんも、ゆっくりのんびりじっくり!楽しんでくださいね。



「夏休みに読みたい本」
放送:2015年7月23日
7月7日の特別番組にはたくさんのゲストにご出演いただきました。堀地さんはこの機会を大切にされ、皆さんとおともだちに…。兄弟ロックデュオSAHAJiの2人にもご挨拶されたところ、CDをプレゼントしてもらったそうです。このCDを毎日聞いているという堀地さん。SAHAJiの曲をかけながら本日はスタート!
素敵な出会いが夏休みの子どもたちにもたくさんあってほしい!それが本であったらもっと嬉しい!ということで、今日は子どもたちに読んでほしい本をご紹介します。

まずは秋に公開される映画の原作から。「ガンバ」というねずみをご存知でしょうか?1975年から「ガンバの冒険」というアニメが放送されていました。時を経て、ガンバがスクリーンで大活躍します!その原作は「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」。仲間のためにイタチとたたかおうと、勇気をもって立ち上がるガンバ。さぁ、どんな冒険が待っているのでしょうか…。映画を見る前に原作を読んでおくと、それぞれの良さが分かって、きっともっと楽しいはず!映画「GAMBA ガンバと仲間たち」は10月10日公開です。映像は「ALWAYS 三丁目の夕日」「STAND BY ME ドラえもん」を手がけた映像制作会社・白組、脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』の古沢良太さんが担当です。
「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」
岩波書店  斎藤 惇夫 作  薮内正幸 絵  
(岩波少年文庫)

ガンバの物語は3部あります。「グリックの冒険」「ガンバとカワウソの冒険」もぜひ。そして薮内さんの絵にもご注目ください。堀地さんは文庫でも持っていらっしゃいましたが、その美しさに「箱入り、菊版」(写真水上 左手で持ってます)も購入されました。動物の毛の感じまでとても細かく丁寧に描かれており、その表情もあたたかいのです。今日は野鳥の図鑑を持ってきてくださいました。そして堀地さんも行きたいなぁと思っていらっしゃる「薮内正幸美術館」は山梨県にあります。夏休みのご旅行にいかがでしょうか。きっとご家族皆さんで楽しめますよ。
「野鳥の図鑑」
福音館書店 薮内正幸 作

お出かけ情報をもう一つ。
東京都美術館で「キュッパのびじゅつかん-みつめて、あつめて、しらべて、ならべて」が開催中です。なんでも拾ってきて集めるのが大好きな丸太の男の子「キュッパ」が主人公の絵本「キュッパのはくぶつかん」の世界を体験!ものを集めるのって、楽しいですよね~。数が増えるともっと楽しいんですよね~。わくわくした気持ちで絵本も美術館も楽しんでください!開催は10月4日までです。
「キュッパのはくぶつかん」
福音館書店  オーシル・カンスタ・ヨンセン 作  
ひだにれいこ 訳

ぜひ、本を持って外に出掛けてほしいと掘地さん。本の中に出てきた場所に行ってみたり、出てきたものを見に行ったり…。物語を楽しむだけではなく、そこから更に世界は広がるのです。せっかくの夏休み。子どもたちがたくさんの素敵な本と、新しい世界に出会えますように!!

「海」
放送:2015年7月16日
7月20日は海の日です。が、今日は雨…ということでしっとり優しい海の絵本を、まずはご紹介いただきました。

夏休み、ちいちゃんはおばあちゃん家に行きます。近くには海があって嬉しいけれど、大好きな犬のぽちは、一緒に行くことができません。ぽちがいたらもっと楽しいのに…。さみしいちいちゃんは、ぽちにお手紙を書きます。「ぽちが来るまで海には入らないよ。早く来てねっ」て…。広くて大きな海の様子、ちいちゃんの寂しい気持ち、そしてなんとポチがお父さんに連れられてやってきたときの喜びを、岩崎ちひろさんが繊細に表現して下さっています。表紙はぽちを抱っこしているちいちゃんの後姿…。ぎゅうっと力がはいっている腕の感じから、ポチに対するいとしさが伝わってくるようです。
「ぽちのきたうみ」
至光社
岩崎ちひろ 作 絵  武市八十雄 案

海の本といえば、やっぱりコレ!と夏休みで帰省されている、堀地さんのお嬢さんが選んでくださったのはぐりとぐら。ぐりとぐらのもとに、瓶に入ったお手紙が、海から届きました。差出人はうみぼうず!一緒に瓶の中に入っていた浮き袋をふくらませ、向こう岸の「しんじゅ灯台」を目指します。うみぼうずは灯台の真珠を岩の間に落としてしまい、それをぐりとぐらに取ってもらいたくて手紙を出したのでした。拾ったお礼にうみぼうずは楽しい泳ぎ方を2人に教えてくれます。この本にはなんと、泳いでいる、ぐらの「正面からの顔」が描かれているのです!これを見るだけでもこの本を開く価値があります~と、堀地さん♪
「ぐりとぐらのかいすいよく」
福音館書店  中川李枝子 作  山脇百合子 絵

海の思い出…ありますか?堀地さんはお父さんに泳ぎを教えてもらったことが心に残っていらっしゃるそうです。そしてご自身もお嬢さんたちを連れて海に遊びに行きました。4人姉妹ちゃんの中には、習ってないのに、自然に泳げるようになる子もいたそうです。見よう見まねでできるようになったのでしょうか~。

最後にご紹介したのは、海のことがよく分かる!海に持って生きたいそんな本です。魚以外にも海には生き物がたくさん!あまりにリアルに描かれているので、びっくりしちゃいます。海での楽しい過ごし方も載っていて、海に行った気分になれますよ~。
「海辺のずかん」
福音館書店  松岡達英 作・絵


「銀河鉄道の夜」
放送:2015年7月9日
7月7日の富山シティエフエム開局特別番組はお聴きいただけましたでしょうか。ライトダウンされたグランドプラザで、七夕のしつらいやキャンドルのゆらめきの中、環境をテーマにゆったりとした3時間をお届けしました。夏を涼しくエコに過ごす「和の暮らし」や、眠り方、すぐにでも実践できるエコ生活のポイントなどお話しいただいたほか、レコードで音楽をおかけする「針を落す時間」、
そして「たいせつなこと」
(フレーベル館 マーガレット・ワイズ・ブラウン作 レナード・ワイズガード絵 うちだややこ訳)
を、
兄弟ロックデュオSAHAJiの生演奏をバックに、フリーアナウンサーの垣田文子さんに朗読していただきました。自然のあらゆるものが、それらしく、そのままにあること。そして最後には、あなたがあなたであることの大切さが綴られているこの本。この日にご紹介することができて本当に嬉しく思っています。

堀地さんのご登場は7時半ごろ。お友達、ご両親、たくさんの方が掘地さんの応援にお越しくださいました。星の本、そして七夕の本をご紹介…。この時間もギターの生演奏をお願いしました。葉狩隆太郎さんの優しい音色が雰囲気にぴったりでした。葉狩さんとお話しされて、そして、この本を選んでくださいました。
「うしかいとおりひめ」
偕成社  中国民話  君島久子 訳  丸木俊 絵

そして宮沢賢治の「ふた子の星」(岩崎書店)から「星めぐりの歌」という詩を読んでいただきました。映画「あなたへ」で田中裕子さんが歌ってました。最近では「あまちゃん」でも使われていましたね。宮沢賢治が作詞作曲したもので、堀地さん一節歌ってくださったんですよ~。堀地さんから、とてもいい時間だったとのお言葉をいただき、私も嬉しいです。

そんな特別番組の興奮(?)冷めやらぬ私たち…「ふた子の星」の流れから、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」がこの日のテーマです。
様々な本が出版されています。子ども向け、手のひらサイズ、漫画になっているもの…。絵によっても印象は違います。遠巻きに眺めているだけだったあなた!引き寄せられる「銀河鉄道の夜」がきっとあるはず…。
「銀河鉄道の夜」
岩崎書店  司修 絵
偕成社文庫


なかでも、ますむらひろしさんが描かれた漫画では、ジョバンニもカムパネルラもネコとして登場します。これはますむらさんの、読者それぞれに持っているイメージを壊したくないからという思いからなんだそうです。宮沢賢治は何度も内容の推敲を重ねています。初期形、最終形が掲載されています。
(ますむら版) 偕成社  ますむら・ひろし作画

宮沢賢治という人物像などにもふれるとまた世界がひろがりそう。
「風と光の散歩道 宮沢賢治の植物を訪ねて」
椋鳥書房  細川律子著

最後にお知らせです。堀地さんのお友達 二塚佳永子さんの彫刻展が開催されています。「二塚佳永子彫刻展-蝋型とテラコッタ-」7月9日~10月6日 北陸銀行本店ほくぎんアートギャラリーにて。DMに載っている作品は風に吹かれている少女でしょうか(タイトル「風のメロディー」)。かわいらしいですよ。

「たなばた」
放送:2015年7月2日
もうすぐ七夕。七夕とは一体どういう行事なのでしょう。笹に願いごとを書いた短冊を飾って…織姫と彦星が会えるよう、晴れるように祈る…。???その始まりや、言い伝えられている物語が書かれている本をご紹介いただきました。

毎日ひとつづつ、小さなお話を読めるように、まとめられている本は多く出版されています。
お姫さまのお話…世界のお話…眠る前のお話など、様々にありますね。
「女の子に贈りたい名作」
PHP研究所  西本鶏介 編  

こちらもそんな本の一冊。「7月7日のおはなし」のページにはもちろん、七夕のお話が紹介されています。七夕は、昔から日本で行われていた行事「棚機(たなばた)」と中国の「乞巧伝(きこうでん)」が一緒になった行事なのだそう。そして織姫と彦星の物語も載っています。
「考える力を育てるお話し366」
PHP研究所 PHP研究所 編

今日は何の日?どんな日?って確認しながら過ごすのって素敵。
「ひらがな暦」
新潮社  おーなり由子 著

さて、その物語なのですが、本によってちょっとづつ違っています。彦星が空の人であるのか、人間なのか。天の川がなぜ空にかかっているのか。読み比べてみるととってもおもしろいですよ。そして、富山の昔話としての物語もあります。富山弁なのです。
「読みがたり 富山のむかし話」
日本標準  富山県児童文学研究会 編著

7月7日は富山シエィエフエムのお誕生日です。この度18歳になります。これもみなさまのおかげです。ありがとうございます。
その7月7日の夜7時から10時まで、開局記念特別番組「七夕スローナイト~灯りを消して、ラジオをつけて」を放送します。ライトダウンイベントが行われるこの日、環境をテーマに、エコなメディア「ラジオ」でお楽しみいただきたいと思います。グランドプラザからの公開生放送です。グランドプラザを七夕のしつらいやキャンドルで彩ります。富山県天文学会の皆さんによる星空観察会もありますよ!
そして当日は堀地さんにもご登場いただき、紹介しきれなかった七夕や星などの、夜にゆっくり開きたい素敵な本を、ギターの生演奏をBGMにご紹介いただきます。堀地さんのご出演時間は、19時30分ごろからです。
ぜひラジオを持って、グランドプラザにお越しくださいね。

「佐竹美保」
放送:2015年6月25日
高岡市出身の挿絵画家「佐竹美保」さんの原画展が4月17日~5月17日まで、東京銀座・教文館で行われました。ファンタジー作品を多く手掛けていらっしゃる佐竹さん。細部まで丁寧に描かれた作品には思わずじっと見入ってしまいます。
「ハウルの動く城」「魔女の宅急便」「ネシャン・サーガ」「封神演義」
などなど…あなたもきっと目にしたことがあるはず!

原画展に足を運ばれた堀地さん。それより前に、高志の国文学館
での原画展で佐竹さんとお話しできたこともあり、来場者ノートに、この「すまいるぶっく」のことなどをたくさんしたためてこられました。そしたらなんと!佐竹さんから、直筆のお葉書が届いたんですって!!「ハウルの動く城3 チャーメインと魔法の家」のとっても素敵な絵はがきです。
「ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔」
「ハウルの動く城2 アブダラと空飛ぶ絨毯」
「ハウルの動く城3 チャーメインと魔法の家」

徳間書店  ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 作  佐竹美保 絵
市田泉 訳

原画展開催後、教文館での売り上げNo.1になったのが、佐竹さんの挿絵で万葉集を分かりやすく描いたこちら。美しい四季折々の様子が見事です。この原画は高志の国文学館に保存されています堀地さんはこの原画展で佐竹さんとお会いになりました。また目に出来る機会があるといいですね。
「春の苑紅にほふ はじめての越中万葉」
岩崎書店  富山県 企画  高岡市万葉歴史館 文
佐竹美保 絵

堀地さんと佐竹さんの作品との出会いは「不思議を売る男」。おもしろい!とお仲間のあいだで話題になり、そしておもしろいファンタジーの挿絵は佐竹さんのものだと気づいてビックリされたそうです。
「不思議を売る男」
偕成社  ジェラルディン・マコックラン 作  佐竹美保 絵
金原瑞人 訳

そして今堀地さんがハマッているのが「クレストマンシーシリーズ」。先週寝不足になっていらっしゃのも「魔法の館にやとわれて」を読んでいたからなのでした。このシリーズ、読み終わった後は立ち上がれないくらい、しばらく次の本が読めないくらい、こころに響くものがあるそうです。
「大魔法使いクレストマンシーシリーズ」
徳間書店  ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 作 佐竹美保 絵

楽しく素晴らしいファンタジーに会えたのも、佐竹さんのおかげ。と堀地さん。表紙を見ているだけで想像が広がります。文庫のあとがきが読みたくて本を購入してしまうくらい佐竹さんのことが大好きでいらっしゃいます。
「風神秘抄 上・下」
徳間文庫  荻原規子 著
「お父さん」
放送:2015年6月18日
第3日曜日、21日は父の日です。もうプレゼントの準備はされましたか?日本生命保険が実施した父の日に関するアンケート結果によると、「今までもらった一番うれしかったプレゼントは?」という質問に「手紙・メール」と答えたお父さんが、最も多かったそうです。普段は照れくさくてなかなか言えない感謝の気持ちも、贈ってくださいね。
ということで今日はお父さんが出てくる本をご紹介いただきました。

お父さんは力持ち!ぼくを抱えて飛行機になっちゃいます。ぶーんぶーんと、お家の中と飛びまわりますよ。とってもほほえましい家族の様子がうらやましい~。
「ぶーんぶーん」
岩崎書店  とよたかずひこ 作・絵

こちらも同じくおとうさんと一緒に体全体を使って遊びます。お父さんだからこそできる遊びがいっぱいあるんですね。まねっこしていっぱい遊んでもらっちゃおう!
「おとうさんあそぼう」
福音館書店  わたなべしげお 作  大友康夫 絵

ご紹介した2冊ともくまの親子のお話でした。おっきくて優しくって頼りになる、そんなお父さんのイメージがくまさんにぴったりなんでしょうね。

この本のパパはすごいですよ~。長~い長~いはしごをかけて、お月さまを取ってきちゃうんですから!たくさんのしかけがあって、びっくり楽しい1冊です。作者のエリック・カールさんのお嬢さんが、実際そう言ってお願いされたことがあるそうです。そのお嬢さんの気持ちがしょんぼりした時、はしごをかけて上へ上へと上って行く場面に、元気をもらったこともあったそうです。
「パパ、お月さまとって!」
偕成社  エリック・カール作・絵  もりひさし 訳
 
今日はオープニングのおしゃべりが長くなりました。先週の金曜日(6月12日)、北日本新聞子どものページ「ぶんぶんジュニア」の「教えてしごと」コーナーで「パーソナリティ」というお仕事で私水上を取り上げていただきました。写真には掘地さんの後ろ姿も写っています。手には「エルマーの冒険」をお持ちです。このコーナーについても少しふれています。記事をきれいに切り取って、色画用紙に貼り付けて、持ってきてくださった堀地さん。ありがとうございます。世の中にはいろんなお仕事があって、それぞれ皆さん頑張っていらっしゃいます。お父さん方も日々のお仕事お疲れさまです。

2時間しか寝てなくて寝不足なんです~と掘地さん。「にもかかわらず」…なのか、「だからこそ」なのか…いつも以上に元気な声を届けてくださいました。なぜ寝不足なのかというと、とってもおもしろい本を読んでいたから。その本は佐竹美保さん絵の「魔法の館にやとわれて」。読み始めたら止まらなくなっちゃったんですって。ありますね~そういうこと。でもそんな本に出会えた時は本当に嬉しい!!みなさんの、そんな出会いのお手伝いができますように…!


「エッツの『さんぽ』」
放送:2015年6月11日
天気がいいと外に出たくなるものです。スタジオなどにいてはいけない気持ちになるのです。今日はさんぽ(となりのトトロ)を聞きながら、お話しスタート!この曲の作詞が「ぐりとぐら」の作者、中川季枝子さんだとご存知でしたか?宮崎駿監督がファンでいらっしゃり、映画を離れても歌い続けてもらえる曲を作りたいということで、お願いされたそうです。

まずご紹介するのは森の中をさんぽする「もりのなか」。紙の帽子をかぶって、ラッパを持った「ぼく」にたくさんの動物たちがついてきます。ライオンはたてがみを整えて、ぞうは服をきたり靴をはいたり…だんだん動物が増えてきて、にぎやかな行進になります。誰かのピクニックのあとのアイスクリームを食べ(!)「ハンカチ落とし」や「ロンドン橋落ちた」で遊びます。そしてぼくがオニになってかくれんぼしていると…動物たちの姿はなく、心配したおとうさんが迎えに来ていました。最後は肩車されながら「またさがすからね!」白黒の絵が不思議な世界をさらにファンタジックに感じさせるような気がします。
「もりのなか」
福音館書店  マリー・ホール・エッツ 作・絵
まさきるりこ 訳

「またね」と言ったからには、また森に来ないわけにはいきません!10年後、続編が出版されました。ぼくがまた森へ行くと、動物たちは「得意なこと比べ」をはじめるところでした。それぞれの得意技を披露する動物たち。「もりのなか」に登場した動物はもちろん、ニューフェイスも登場!年老いたこうのとりさんはなんでいないのかな…。みんなの発表を見ていたらおかしくなって笑い始めたぼく。それを見たぞうが言うのは、笑うのが1番だ!ということ。動物たちは笑うことができないから…。人間にしかできないこと。それが笑うこと。そしてそれが1番だということ。…そんな展開になるとは思わなかったので衝撃をうけてしまいました。そして最後にはまたおとうさんが迎えにきてくれます。「もりのなか」では肩車されていましたが、「ぼく」は大きくなっていたんですね、手をつないで帰っていきます。
「またもりへ」
福音館書店  マリー・ホール・エッツ 作・絵
まさきるりこ 訳
「エルマーのぼうけん」
放送:2015年6月4日
お天気がよくても悪くても…ちょっとの工夫で楽しく過ごすことができますよ!今回は、まねっこをして遊んだ堀地さん家の思い出とともに「エルマーのぼうけん」シリーズのご紹介です。
野蛮な動物たちに捕まって、動物島とみかん島の橋渡しをさせられている「りゅう」を助けだすため、エルマーは出かけます。
堀地さんが持ってきてくださったリュックサックの中につまっているものは、エルマーがネコから聞いた、お助けグッズの数々。アメにガム、輪ゴムに虫メガネ…その他いっぱい!リュックに色々詰めることが、まずはとっても楽しいですね!
緑色の表紙が印象的なこの本。ライオンがたてがみをみつあみにしてご満悦のシーンです。堀地さんもサイドを編みこみにして、リボンをつけて来て下さいました。そしてエルマーが着ているのはしましまの服。りゅうも青と黄色のしましま。ということで堀地さんのお洋服もボーダーです。
「エルマーのぼうけん」「エルマーとりゅう」「エルマーと16ぴきのりゅう」
福音館書店  ルース・スタイルス・ガネット 作
ルース・クリスマン・ガネット 絵  渡辺茂男 訳

大きなすごろくもありますよ。本の挿絵は白黒なのですが、こちらはカラーでとってもきれい!
「エルマーのぼうけんすごろく」
福音館書店

「ぐりとぐら」でお馴染みの中川季枝子さんの近著には中川さんの保育士時代のことも書かれています。当時の子どもたちは「ちびくろさんぼ」が大好きでみんなでマネして楽しんでいたそうです。
「子どもはみんな問題児」
新潮社  中川李枝子 著

こちらもぐりぐらでお馴染み。山脇百合子さんの絵の、楽しいお弁当の絵本です。動物さんたちのお弁当。みんなそれぞれ特徴があります。これは誰のかな?「お弁当を食べる」のも「外で食べる」のもとっても嬉しい気持ちになりますね。
「きょうのおべんとうなんだろな」
福音館書店  岸田衿子 作  山脇百合子 絵

「詩」
放送:2015年5月28日
先週に引き続き、リネアの本のご紹介からスタートです。育てる喜び、変化に対する驚き、そして生きている力強さ…植物はいろんな事を教えてくれます。リネアの笑顔は、植物と一緒に暮らす楽しさに満ちています。飾っておけば、ついつられて笑顔になれちゃいますね!
「リネアの小さな庭」
世界文化社  クリスティーナ・ビョルク 作  
レーナ・アンデション 絵  山梨幹子 訳
そのほか「リネアの庭で」「リネア-モネの庭で」もあります。

北日本新聞に折り込まれる「みらーれ」をご存知でしょうか。児童館情報や、お料理コーナー、コラムなど様々な情報が掲載されていて、その中に子どもの絵や作文、詩を紹介するコーナーもあります。堀地さんは毎回楽しみにしておられ、自然をあたたかいまなざしでみつめる、男の子の詩の作品を紹介されました。お知り合いのお子さんだそうで、普段はワンパクな子なので、このような繊細な部分を持っているということにビックリされたとのこと。そしてその子がこういう感性を持っていることに、とても嬉しい気持ちになられたそうです。
「みらーれ」
毎月第2日曜日に北日本新聞に折り込まれます。

詩人の長田弘さんが5月3日、亡くなられました。長田さんが残された素晴らしい詩の中から堀地さんが読んでくださったのは「世界は1冊の本」。「本を読もう もっと本を読もう」と始まるこの詩は世の中のもの全てが本である。そしてその全てから感じられるものがあると、詩っています。掲載されている2冊をご紹介いただきました。
「ポケット詩集」
童話屋  田中和雄 編集
「文春文庫 PLUS 教科書で覚えた名詩」
文藝春秋  文春 編集
「教科書で覚えた名詩」を出かけるときにはかばんに入れていくとおっしゃる堀地さん。読み込まれているのがよく分かります。

写真の堀地さんがお持ちの絵本は「最初の質問」。こちらも教科書に載った長田さんの作品です。あなたはいつ海をみましたか?砂の上に座ったのは?普段は気に留めていないことや、はっとさせられる質問、どきっとするような質問が並びます。忙しさに追われている毎日、詩を読むことで自分を見つめる時間、周りを優しく見つめる時間を作れるのではないでしょうか。
「最初の質問」
講談社  長田弘 作  いせひでこ 絵

長田さんはエッセイも書かれています。
その中で長田さんは大人も「子どもの本を読もう」とおっしゃっています。子どもの本は、様々な世界や大切なことを、分かりやすく見せてくれるから。読みそびれてきた本、当時は苦手だった本など…今手に取ったら、また違った発見があるかもしれません。
堀地さんはそんな本を途中から読んじゃうんだそうです。そんな読み方だっていいんですよ~!とにっこりほほえんでくださいました。
「読書からはじまる」
日本放送出版協会  長田弘 著

「庭の虫」
放送:2015年5月21日
いいお天気の日が続いていますね。お庭に目をやれば、草木がぐんぐん伸びて、きれいな花も咲いている…光を受けてきらきら緑が輝く様子もいいですね。大人が庭づくりにいそしむ中、子どもたちはいろんな虫たちとお友達になっています。

植木鉢をよいしょと持ち上げると、そこには虫たちがいっぱい!お隣の植木鉢にはどんな生き物がいるんだろう?洗濯物を干すお手伝いはほったらかしになっちゃいます。
「ちいさなかがくのとも 2015年4月号
ちょっとみせてくださいな」

福音館書店  ほりかわりまこ 作

ともちゃんはダンゴムシが大好き。袋にいーっぱい詰めてお母さんに見せたら「ぎゃー!!」。お母さんひどい!って飛び出したともちゃん。転んだ拍子に袋から飛び出したダンゴムシは一緒に転がって転がって…なんと、大きなダンゴムシ「ゴロちゃん」になるという驚きの展開!表紙の絵も、ともちゃんの頭の上にゴロちゃんが乗っていて、かわいいのですがインパクトがあります。ダンゴムシの生態についても分かる楽しい本です。
ともちゃんは、お花の水やりをほったらかしにしちゃいます。
「ダンゴロゴロちゃん」
PHP研究所  タダサトシ 作

堀地さんもダンゴムシを集めたり、おたまじゃくしを集めたり、小さい生き物が大好きだったそうです。飼っていたおたまじゃくしがいっぺんに孵ったときは、家中かえるだらけになり、とても大変だったそうですが…。

広いお庭は無くても、植物を育てたい…そんな方にオススメのこちら。植物大好きリネアは、同じアパートに住む元庭師ブルームさんと仲良しに。植木鉢やプランターで、果物も育てられるんです!細かく描かれた植物や、リネアの嬉しそうな表情もすてき。
「リネアの小さな庭」
世界文化社  クリスティーナ・ビョルク 作  
レーナ・アンデション 絵  山梨幹子 訳

お話しが途中になってしまったので、続きは来週に。堀地さんお気に入りのリネアの本。更にご紹介いただける予定です。

「お気に入りだった本」
放送:2015年5月14日
いつも放送終了後には、話し足りなかったこと、反省、次のテーマなど2人で色々お喋りしています。そんな中、お気に入りだった絵本のお話しがしたいですね~ということになり、今週は、水上が好きだった本、堀地さんはお子さん達が好きだった本をご紹介しました。

特に小さな頃のお気に入りというお題でしたので、「うーん」と唸りながら記憶の糸をたどりましたところ…私はノンタンが大好きでした!!中でもこの3冊が特別でした。どれも日常ではない1日だからでしょうか…。ネコの子ノンタン。楽しそうなノンタンと一緒にうきうきしたのはもちろん、寂しそうな表情のノンタンに胸がぎゅっとなったこともありました。今読んでも、やっぱり好き!
「ノンタンあそぼうよシリーズ『②ノンタンおやすみなさい』『⑦ノンタン!サンタクロースだよ』『⑨ノンタンのたんじょうび』」
偕成社  キヨノサチコ 作

堀地さんの4姉妹のお嬢さんたちもノンタンが大好きで、お布団の上で「ノンタンおよぐのだいすき」のまねっこをして遊んでいらっしゃったとか。絵本とともに、親子で、兄弟姉妹で、楽しい思い出があるのはとっても素敵なことですね。

大きな洋服を頭からかぶった赤ちゃん。おててはどこかな~。あんよはどこかな~。堀地さんはお風呂上りにバスタオルでお子さんをふきながら、この絵本のように声がけされたそうです。楽しくふかれている間に、はい、おしまい!
「福音館あかちゃんの絵本 くつくつあるけのほん2『おててがでたよ』
福音館書店  林明子 作

大きな口を開けて笑うおひさまの絵が印象的なこの本は、お子さんと楽しく読むのはもちろん、ちょっと疲れちゃった…というお母さんに元気をくれます。みーんなとっても楽しそうに笑ってます。つい、つられて笑っちゃう!堀地さんも、「悩んでることは小さい小さい!」って元気をもらったそうですよ。
「おひさまあはは」
こぐま社  前川かずお 作

「どんな絵本を選べばいいのか分からない…」そんな相談が、堀地さんのもとには多く寄せられます。良い本をピックアップしたリストが色々とありますので、ぜひ参考にしていただきたいとのこと。
富山県教育委員会と富山県図書館協会が出している「絵本っておもしろい!」というリストをご紹介いただきました。「図書館の人たちが選んだ赤ちゃんからの読み聞かせ絵本リスト」とあります。絵本の読み方についてもアドバイスが書かれていますよ。
この中から、選ぶ「あなた」がおもしろい!好き!楽しい!など読んでいて嬉しくなる本、幸せになる本を選ばれることが、大切だそうです。その気持ちが、お子さんに伝わりますから…。
このリストの本は「とやまっ子子育て応援券」で購入することができます。お子さんと一緒に絵本を通して楽しい時間をお過ごし下さいね。
[赤ちゃんが産まれたら…プレゼントしたい本」
放送:2015年5月7日
私事でございますが、姪っ子が生まれました。先日、愛知県に住む弟家族に会いに行ってきました。その際、越中とやまの薬売りのごとく、たくさんの絵本を携えていきました。ということもありまして、今回はプレゼントしたい本のご紹介です。

まずは私が「子どもが生まれた」と聞けば、必ずといっていいほどお渡ししているのがこの1冊。「こりゃまてまて」って、ちびちゃんが動物たちを追いかけます。最後にはパパが「こりゃまてまて」ってやってきて、肩車!!ひとつひとつの表情が、あどけなくって子どもらしくっていいんです。ママと、パパと、一緒に読んでもらいたい一冊です。そして「こりゃまてまて」って追いかける楽しいシーンが、毎日のなかにあったら嬉しいなあ。
「こりゃまてまて」
福音館書店  中脇初枝 作  酒井駒子 絵

はるちゃんが、動物さんたちに「ママにぎゅうってしてもらったんだよ」ってお話ししています。かえるさんが「ぎゅうってこんなの?」ってはるちゃんに飛びついたものだから、はるちゃんびっくり。泣き出してしまいます。顔をくちゃくちゃにして泣くはるちゃん。とってもリアルな泣き顔です。生まれた子どもちゃんと同じ名前の主人公が出てくるお話も、見つけられれば、プレゼントします。堀地さん、「はるちゃん」ですので持ってきました。
「ぎゅうって」
ひさかたチャイルド  さいとうしのぶ 作 

母の日も近いということで、堀地さんからは、お母さんにプレゼントしたい本をご紹介いただきました。堀地さんが団地に住んでいらっしゃったとき、隣にお住まいの方からいただいたというこの絵本。それ以来大切な1冊だそうです。赤ちゃんは生まれてくるときに、神様から贈りものをもらいます。「よく笑う」をもらった赤ちゃんは明るい子に。「よく泣く」をもらった赤ちゃんは、歌が好きな子になりました。みんな、素敵なおくりものをもらって生まれてくるんだね。みんな、それぞれ素敵な個性を持って生まれてくるんだね。堀地さんも4人のお子さん一人一人を膝にのせて、お話ししながら読んだそうです。
「かみさまからのおくりもの」
こぐま社  ひぐちみちこ 作

この本をつくられたひぐちみちこさんの元には、子育てに悩むお母さんから、読んでよかったというたくさんの読者カードが送られてきたそうです。そんな言葉を受けて書かれたのがこちらです。堀地さんはこの本も出産祝いに、よくプレゼントされます。
「子どもからの贈り物」
こぐま社  ひぐちみちこ 著

お母さんに向けて本をプレゼントするようになった堀地さん。長女ちゃんを出産された時、ご自身がお母さまからこの本を贈られたのがきっかけだとか。子育てをされる中で何度も何度も読み返されたそうです。なかなか泣き止んでくれない子どもちゃんに困っていた堀地さんに、お母さまがおっしゃったという「歌うたっとると思われ~」という言葉が私は好きです。
「育てるものの目」
婦人の友社  津守房江 著
(書店での購入は現在難しいのかもしれない…と堀地さん。ご確認をお願いします。)

プレゼントしたいけれど、どんな本を選べばよいのか分からない…という方も多いでしょう(ちなみに私は、私が楽しい!!好き!!って思った本です。あとはパパママを思い浮かべて…)。そんな方のために、東京銀座にある「本の教文館・ナルニア国」ではオススメの「はじめての本10冊セット」を販売しています。定番で長く愛され、子どもたちに大人気の10冊です。写真手前に写っているのがその1部です。セットには、子どもの手のひらにちょうどいい大きさの、手触りばつぐん!しろくまちゃん(しろくまちゃんのホットケーキでおなじみ、しろくまちゃんシリーズの)もついてきますよ~。写真では横向いて寝ちゃってます。すみません。。

ナルニア国では現在、高岡市出身の画家佐竹美保さんの原画展が開催されています。細部まで美しく素晴らしかったと堀地さん。5月17日までです。
「第41回読んでみよう子どもの本・展示会その2&
ゴールデンウィーク」

放送:2015年4月30日
富山市立図書館で5月6日まで開催されている「第41回読んでみよう子どもの本・展示会 2014年に出版された子どもの本から図書館がすすめる400冊」の中から、今日もピックアップ。

ゴールデンウィークに離れた場所で働くお父さんがおうちに帰ってくる。そんなお宅もおありでしょう。お父さんが帰ってくるのが「しあさって」とお母さんに聞いたくまのこ。とってもとっても楽しみに「しあさって」を待ちますが、きつねのこがお父さんと一緒に本を買いにいくのをうらやましく見つめます。はたこうしろうさんの描くいきいきとしたかわいい動物たちの表情にも注目です!
「あしたあさってしあさって」
小峰書店  もりやまみやこ 作  はたこうしろう 絵

スキャリーおじさんと奥さまの共作。少しレトロで優しい絵が印象的。うさぎのおうちに赤ちゃんが生まれました。家族みんなで、将来どんな職業につくのか想像します。でもね、あかちゃんは、もう何になるか決めてるんです。
「あかちゃんうさぎとパパ」
好学社  パッツィ・スキャリー 作  リチャード・スキャリー 絵
木坂涼 訳

ゴールデンウィーク間近ということで、堀地さんの本棚からも1冊。動物園に行きたい犬。でも動物園には「いぬおことわり」の文字が。そこでなんと、飼い主のおじさんと、人間の女の子に変身して入り込みますが…。「おやすみなさいおつきさま」「ひとまねこざる」の2人の絵本です。
「いぬ おことわり!」
偕成社  マーガレット・ワイズ・ブラウン 作  H.A.レイ 絵
ふくもとゆみこ 訳

この1週間、堀地さんは滑川へ。海、ほたるいかミュージアム、滑川市民交流プラザ内にある子ども図書館に行って来られた他、黒部峡谷鉄道のトロッコ電車も楽しまれたそうです。ご主人とお2人でとっても仲良し!うらやましい~~。
みなさんも素敵なゴールデンウィークをお過ごし下さいね!
「第41回読んでみよう子どもの本・展示会」
放送:2015年4月23日
先週もご紹介しました、富山市立図書館の400冊の子どもの本の展示から、更に堀地さんがピックアップして、今週はご紹介いただきました。

400冊の本は絵本、低学年向け、中学年向け、高学年向け、中学・高校向け、その他の文学、知識の本に分けられています。
前日から「こと座流星群」がピークを迎えていることから、まずは、天文物理学者のカールセーガン博士の子どものころを描いた絵本をご紹介。夢見ること、夢を追いかけていくことの素晴らしさを感じます。折りたたまれているページを広げるとどこまでも広がる宇宙も感じます。そしてとっても楽しい~!!訳は宇宙飛行士の山崎直子さんです。山崎さんのあとがきも素敵。
「星のこども カールセーガン博士と宇宙のふしぎ」
小峰書店  ステファニー・ロス・シソン 作  山崎直子 訳

学校で使う道具たちが次々登場!えんぴつけずりに黒板、ランドセル…。みんなどんなオシャベリをしてるんでしょう。ユーモラスな挿絵を見ていても楽しいです。ひとつひとつがとっても短いお話になっています。
「おはなしきょうしつ」
PHP研究所  さとうしのぶ 作

おたまじゃくしのたまちゃんは、お友だちと仲良くあそんでいたのですが、みんなには足がはえて手がはえて…かえるに成長していきます。なのにたまちゃんは、おたまじゃくしのまんまです。さみしく悲しい気持ちのたまちゃん。やがて寒い冬を越えて春が来ると、たまちゃんは…。みんなそれぞれ。ゆっくり自分のペースで大きくなればいいんだよ。
「おたまじゃくしのたまちゃん」
佼成出版社  深山さくら 作  山本裕司 絵

素敵な挿絵の本は、飾っておきたくなります。表紙はもちろん、お気に入りのページを広げておいてもいいですね。まるで画集みたいな本を2冊ご紹介いただきました。
「メリーさんのひつじ」
福音館書店  ウィル・モーゼス 作  こうのすゆきこ 訳
「フランシスさん、森をえがく」
くもん出版  フレデリック・マンソ 作  石津ちひろ 訳
「新1年生を応援!」
放送:2015年4月16日
先週に引き続き、新しい生活にドキドキしているお子さんを応援する本をご紹介しました。小学校では、お勉強があります。給食があります。集団登校もあります。新しいことがいっぱい。心配なこと、得意じゃないこともあるでしょう。お話しの中のみんなが乗り越えていくのを、一緒に応援してあげてください~。

葉っぱの本がテーマのとき「くんちゃんはおおいそがし」をご紹介しました。くんちゃんシリーズから今日も1冊。あそぶの大好きくまのくんちゃんが、いよいよ学校に行きますよ。学校をとっても楽しみにしていたくんちゃん。でも字が読めないし、書けないし、計算もできないし…席でちっちゃくなってしまいます。そしてとうとう教室から飛び出してしまいました!最初は出来なくて当たり前。優しい先生の嬉しくなっちゃう授業で、学校に行くのが楽しみになったくんちゃんでした。
「くんちゃんのはじめてのがっこう」
ペンギン社  ドロシー・マリノ 作  間崎ルリ子 訳

堀地さんの1年生の思い出は、集団登校で一緒だった近所の6年生との関わり。頼りになるその存在にほっとしたことを、今でも覚えていらっしゃるそうです。きっと6年生も、お姉さん、お兄さんとして、心の奥ではドキドキしているんでしょうね。しっかりものの6年生かさねちゃんに憧れる、5年生ユッキー。来年おれも、かさねちゃんみたいになれるのかなぁ…。
「かさねちゃんにきいてみな」
講談社  有沢佳映 作

好き嫌いって、どうしてもありますよね…特に野菜が苦手なお子さんも多いことでしょう。給食の時間が楽しくなりますように。野菜もおいしく食べてくれますように。あっくんが野菜を食べられるようになったのは、やさいばたけ小学校に行ってきたからなんですって…!
「いちねんせいのいたーだきます!」
ポプラ社  北川チハル 作  吉田奈美 絵

富山市立図書館では、「読んでみよう子どもの本・展示会」が始まっています。昨年出版された子どもの本の中から、司書さんオススメの400冊が選ばれています。展示されている本が掲載された冊子もありますので、ぜひご覧になってみてください。23日からは「こども読書週間」も始まります。大好きな本をみつけられるいい機会ではないでしょうか。5月6日まで展示されています。

富山市立図書館は8月22日(土)より、町南地区再開発ビル「TOYAMAキラリ」内でリニューアルオープンする予定です。本館は5月7日から休館となります。図書館でのそれぞれの思い出もおありかと思います。足をお運びくださいね。
「新入園児を応援!」
放送:2015年4月9日
4月になって、新しい生活が始まった方もいらっしゃることでしょう。慣れるまではどきどき、落ち着かないですね。大人も子どももそれは一緒。今回はそんな新入園児ちゃんたちを応援する絵本をご紹介します。

幼稚園に行くことになったアヒルのぴよくん。ずっと憧れていたのに、いざとなるとどきどきして、なんだか不安な気持ち…。でもバッグのなかにはお母さんの白い羽や、ねんねタオルや手作りのビスケットも入ってました。嬉しくなってほっとして、幼稚園が楽しくなりました。帰ったら、お母さんに楽しい一日のことをいっぱい聞いてもらうんだ!
「ようちえんにいきたいな」
徳間書店  アンバー・スチュアート 作
レイン・マーロウ 絵  ささやまゆうこ 訳

お母さんの作ってくれたもの、書いてくれた名前の文字、大丈夫って言ってくれた声。そういうものに励まされて、見守られて、だんだん不安な気持ちがなくなっていくのでしょう。それでも寂しくなったとき、私がそっとさわっていたのはズック入れ。アップリケのぷっくり膨らんだ、わたの感触を思い出します。

通園バックにアップリケされたことりが、ボタンを探して大活躍!作者の殿内さんが子どものころに大切していたバックがモチーフになっています。題字はお母さまが刺繍されたそうです。子どもたちのお守りになりますように。そんな思いを込めて描かれました。
「こどものとも年中向き 2015年4月号 
『アップリケのことり』」

福音館書店  殿内真帆 作

写真手前に写っている、2匹のとりさんがアップリケされたミニバッグは、堀地さんのお義母さんがご主人のために作られたもの。大事に机の中にしまってあってそのままになっていたのを、お子さん達が発見されたんですって。そして堀地さんのお母さんが作られた、くだものがアップリケされた巾着もお持ちいただきました。アルマイトのお弁当箱にごはんを詰めて園に持っていって、ストーブであたためてもらったのが思い出だそうです。忙しかったお母さんが作られたこの巾着。朝起きたら置いてあって、とってもとって嬉しくて、今でも大切にとってあるそうです。

堀地さんのお友達の学校司書さんが、図書室のオリエンテーションで必ず読んであげるという本がこちら。今、悲しい気持ちでも、このあときっと、楽しいことが待ってるよ。大丈夫。前から開けば「うれしいさん」からはじまり、裏から開けば「かなしいさん」からはじまって、2人は真ん中で出会います。大きく開いたページには、楽しく遊ぶくまちゃんがいっぱい。見てると一緒に楽しい気持ち!
「うれしいさんかなしいさん」
東京子ども図書館  まつおかきょうこ 作

次回は、学校に通い始めた新1年生を応援する本を紹介したいと思っています!
「さくら」
放送:2015年4月2日
4月です。新年度に入りました。前日にはさくらの開花が発表され、暖かく、いいお天気。さくら日和となりました。

寝っころがって、空を見るって気持ちいいですね。さくらの木の下でそうしていたら、犬やちょうちょやへびがやってきました。寝ている女の子の視点で描かれているので、のぞき込む犬の様子や、一面空のまっ青なページが面白いです。最後は一面さくらの花びら。
「そらはさくらいろ」
ひかりのくに  村上康成 作

元気いっぱい子りすのもぐ。木の芽、どんぐり、山桜をどんどん食べます。もりもり食べたその後は「おおきくなったでしょ!」と、とっても自慢げ!どの表情もかわいいんです。丁寧に描かれた木々や毛の感じは少し離れてみるとまるで写真を見ているよう。
「おおきくなりたいこりすのもぐ」
福音館書店  征矢 清 作  夏目義一 絵

春夏秋冬、さくらは様々な変化を見せてくれます。この本はソメイヨシノの視点から、その移り変わりや細かな様子を、読者に優しく語りかけてくれます。
「さくら」
福音館書店  長谷川摂子 作  矢間芳子 絵

おさびし山にある1本のさくらの木。そこに旅人がやってきます。言葉を交わし、その後また訪れたとき、さくらの木は風車になっていました…。柔らかな絵と言葉が色々な思いをかき立てます。
さくらがそこにある思い出、あなたにもありませんか?そして、そこに姿は無くても、心に残る風景、大事な人、忘れられない言葉…そんなひとつひとつも、ずっと大切にしたいですね。
「おさびし山のさくらの木」
BL出版  宮内婦貴子 作  いせひでこ 絵

最後にもう一冊。幼稚園に行きたくなくなっちゃったまこちゃん。おばあちゃんから、まこちゃんとおんなじ「だれかさん」のお話しを聞きます。だれかさんは、どうして幼稚園が楽しくなったのでしょうか。そして、だれかさんはだーれだ?
「おひさまえんのさくらのき」
あかね書房  あまんきみこ 作  石井勉 絵

今日のパンは表面にさくらの紅茶をアイシング。あまーっくて、気持ちもほっこり。春ですねぇ。今日もたくさんの方が、松川べりにさくらを見にいらっしゃっていたそうです。堀地さんも自転車を引いて、ゆっくり見ながらスタジオまでいらっしゃったんですって。今年もさくらをたっぷり楽しんで、素敵な思い出作ってくださいね。
「電車」
放送:2015年3月26日
新幹線が開業して2週間が経とうとしています。もう乗られましたか?ご覧になりましたか?今週は新幹線をはじめ、電車や駅が登場する絵本をご紹介しましょう!

ノラネコぐんだんが勝手に汽車に乗り込んで、やりたい放題!ノラネコぐんだんのにくめないこの感じ、この表情~。楽しんでください。私が持ってきたのは「kodomoe(コドモエ)」という子育て情報誌の付録です。シリーズの「のらねこぐんだん パンこうじょう」も好きです。
「のらねこぐんだん きしゃぽっぽ」
白泉社  工藤ノリコ 作

機関車が出てくるロングセラー「きかんしゃやえもん」。怒ってばかりのやえもん。ある事件を起こしてしまい、鉄くずにされてしまいそうになりますが…。「~しゃあ」や「ぷっすんぷっすん」など独特の言い回しが多く、読み聞かせしていても楽しそう。阿川佐和子さんのお父さま、阿川弘之さんが作者です。この本を紹介するにあたって、堀地さんは城址公園に展示されている国鉄9600形蒸気機関車を見てきてくださいました。大切に遺しておきたいですね。
「きかんしゃやえもん」
岩波書店  阿川弘之 作  岡部冬彦 絵

「ぼく」がお母さんと一緒にいとこのしんちゃんのところに出かけていきます。のんびり電車に乗って、特急電車?に乗り換えて、そして新幹線にも乗り込みます。かっこいいよね~新幹線!ワクワクした気持ちが伝わります。「でんしゃに3つのったんだよ!」という最後のセリフも子どもらしくてにっこりしてしまいます。
「でんしゃにのったよ」
福音館書店  岡本雄司 作

1980年代後半の新宿駅の一日。駅を利用する人はもちろん、働く人たちの様子が細かく描かれています。アナウンスもしっかり書かれているので、車掌さん気分になれますよ~。迷子のになった女の子が、後のページではちゃんとお母さんに会えていたり、よくよくじっくり見てみると更に楽しさが増しそうです。
「でんしゃがまいります」
福音館書店  秋山とも子 作

こちらは新幹線のことがこと細かく記されています。大きく広がるページも楽しいです。大人も子どもも一緒になって、なるほど!と、うなっちゃいそう。
「乗り物ひみつルポ(1)新幹線と車両基地」
あかね書房  モリナガ・ヨウ 作

旅に出るわくわくとともに、電車に乗るどきどきもいいものですね。電車の旅を本の中でも楽しんでください~。



「松谷みよ子」

放送:2015年3月19日
児童文学作家松谷みよ子さんが、2月28日亡くなられました。たくさんの素晴らしい作品を残してくださった松谷さん。今週はその作品をたっぷりとご紹介します。

まずは赤ちゃん絵本から。いろんな動物が出てきて「いないいいないばぁ」。シンプルだからこそ、長く愛されている絵本です。持ってきていただいた堀地さんのこの本も、読んで読んで読み込まれて、色あせてました。それだけお嬢さんたちが大好きだったということがよく分かります。
「松谷みよ子 赤ちゃんの本 いないいないばぁ」
童心社  松谷みよ子 作  瀬川康男 絵

赤ちゃん絵本をもう一冊。かっこいいまこちゃんの自動車に、たくさんの動物が乗り込んできます。トンネルに入るドキドキ、車が走るスピード感がとっても楽しい!!
「松谷みよ子 赤ちゃんの本 のせてのせて」
童心社  松谷みよ子 作  東光寺啓 絵

「ねこによろしく」。このあいさつが印象深い「オバケちゃん」。個人的にはイラストが変わっていたのに驚きでした。オバケちゃんが森を守るため大活躍!堀地さんはママが作るジュースを飲んでみたかったとのこと。そうなんです。おいしいそうなんです。とても。
「オバケちゃん」
講談社  松谷みよ子 作  いとうひろし 絵

モモちゃんシリーズ。私(水上)にとっては、松谷さんといえばこの本。講談社の青い鳥文庫で読みました。ちいさいモモちゃんのかわいいエピソードがたくさん。特に好きなのは、モモちゃんの生まれた日のお話かなぁ。カレーの材料やふうせんガム、ソフトクリームのみなさんが、お祝いにかけつけますが…。シリーズがすすむ中で、パパとママがお別れしてしまうのが、子どもの頃の私には大きな衝撃がありました。自分の手のひらにある本には、「大人の事情」を描いたものがそれまで無かったからです。お別れしてもパパはパパ。パパのパパとも仲良しです。
堀地さんは絵本で親しんでこられたそうで、この度改めて全て読まれたそうです。4人のお嬢さんを育てて来られたからこそママやパパに思いを寄せられたのではないでしょうか。またモモちゃんと妹のアカネちゃんの成長にも目を細めてしまいます。松谷さんやご家族がモデルとなっているそうです。シリーズは「アカネちゃんの涙の海」まで6冊あります。
「講談社青い鳥文庫 
ちいさいモモちゃん モモちゃんとアカネちゃんの本1」
「モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん」

講談社  松谷みよ子 作  菊地貞雄 絵
「復刻版 ちいさいモモちゃんシリーズ」
講談社  松谷みよ子 作  中谷千代子 絵

モモちゃん50周年を記念して酒井駒子さんの絵で大人向けの文庫になりました。
「講談社文庫 ちいさいモモちゃん」
講談社  松谷みよ子 作

松谷さんご自身のことも、もっとお話しできればよかったです。赤ちゃん絵本だけ、とかモモちゃんシリーズだけ、とかピンポイントで深くお話しするのも良かったかも…。そんな気持ちの2人です。また改めて、ご紹介する機会を持ちたいと思います!!
「冬眠明けのくまさん」
放送:2015年3月12日
3月になっても雪が降って積もりました。富山の春はまだ遠い…。そんな中ではありますが、くまさんはそろそろ春の訪れを感じているのではないでしょうか?冬眠から目覚めて元気に動き出す動物たちの絵本を、持ってきていただきました。

白黒で描かれた動物たち。みんな、何かの気配を感じて起き出します。なんだろなんだろ。駆け出す動物たちと、どきどきしながら一緒に前のめりになってしまうこの絵本。子どもたちにも大人気だそうです。それぞれの表情も、とってもいいんです!そして、この黄色も!!
「はなをくんくん」
福音館書店  
ルース・クラウス 文  マーク・シーモント 絵  木島始 訳

おなじみ。「くまの子ウーフ」もお持ちいただきましたよ。とってものんきなウーフ。好奇心旺盛なウーフに子どもたちはきっと共感していることでしょう。大人になって読みますと、とってもかわいくって、ついほほ笑んでしまいます。
「くまの子ウーフ」
ポプラ社文庫  神沢利子 作  井上洋介 絵

くまさんって、のんきでおおらかに描かれることが多いですね。もこもこした毛皮と愛嬌のある顔だちが、そんなイメージなのでしょうか。やさしく、あたたかいまなざしを感じる詩を、春の日差しの中で味わってください。
「くまさん」 
童話屋 まど・みちお 作

もう一つ、詩の本をご紹介。あいうえお作文のように、頭文字も言葉になっていて、それが素敵な詩となっています。心に響く言葉が並べられています。
「はるなつあきふゆ」
福音館書店  矢川澄子 詩  ひらやまえいぞう 絵

冬眠中のくまの親子のかわいい会話です。ころころ転がりながらお母さんにだっこされて、幸せそう。お母さん、春の音が聞こえてくるよ。
「ぽとんぽとんはなんのおと」
福音館書店  神沢利子 作  平山英三 絵

堀地さんが作ってきて下さった、優しい甘さのとってもおいしいミルクパン。ほしぶどうも入っています。目が覚めて、こんなおいしいパンが焼けていたらうれしいなぁ。とってもいい香りがスタジオに広がって、きもちもほっこり。でした。


「みにくい女の子」

放送:2015年3月5日
今週も女の子が主役のお話をご紹介しますよ~。「みにくい」なんて聞くとびっくりしちゃいますが、物語の中で使われる「みにくい」は決してよくない意味ではないと堀地さん。だって、美しいお姫さまや女の子になる前のことを言っているだけなのだから。

先週少しご紹介した「みにくいおひめさま」をまずはご紹介しましょう。「うつくしくない」ことだけが幸せでなかった姫、エスメラルダ。グッドウィット夫人のおうちで暮らしていれば魔法がかかる…?どうしたら、姫は美しくないのでしょう。どうしたら、美しくなれるのでしょうか。中川宗弥さんの絵の優しさにも魅かれます。
「みにくいおひめさま」
瑞雲舎  フィリス・マッギンリー 文  まさきるりこ 訳
中川宗弥 絵

抜いたばかりの泥だらけのかぶらみたいだと、「泥かぶら」なんて呼ばれている女の子のお話も。「自分の顔を恥ずかしいと思わないこと」「どんなときもにっこり笑うこと」「人の身になって思うこと」この3つを守っていれば幸せになれると教えられた泥かぶら。心が美しいひとは人の心も美しく変えることができるんですね。
「泥かぶら」
瑞雲舎  眞山美保 原作  くすのきしげのり 文
伊藤秀男 絵

「お姫さま」
放送:2015年2月26日
先週に引き続き、女の子が主役のお話をご紹介しますよ~。お姫さまに憧れた!という方は多いのではないでしょうか。ふんわりとしたドレスを着て、きらきら輝くティアラを付けて、白馬に乗った王子さまが迎えに来てくれる…。いいなぁ。魔法をかけてお姫さまになる…そんな「わくわく」も女の子の特権でしょうか?お嬢さんが遊んでいたという、おジャ魔女ドレミのステッキと、堀地さんが作られたお姫さまのドレスも持ってきていただきましたよ。

まずはお姫さまになりたいまりちゃんのお話。お姫さまになるためにはたくさんのお勉強が必要です。あなたはどんなお姫さまになりたいですか?
「のはらひめ おひめさま城のひみつ」
徳間書店 なかがわちひろ 作

お姫さまだって、知恵と勇気が必要です。嫌な相手と結婚させられそうになるお姫さま。毛皮とおいしいスープがカギとなり、幸せを自分の力で手にします。
「毛皮ひめ」
らんか社  シャーロット・ハック 作  アニタ・ローベル 絵松井るり子 訳

来週は私が手にしています、「みにくいおひめさま」をご紹介いただけるそうです。お楽しみに~。





「雛人形」

放送:2015年2月19日
もうすぐ雛祭り。雛人形はもう飾られましたか?持ってきていただいた桜餅を前に、「道明寺」という名前の由来や、つるっとした桜餅の方は「長命寺」ということなど、堀地さんから教えて頂きました!
今日は2冊の絵本をゆっくりたっぷりご紹介しましたよ。私の分の本もご用意いただきましたので2冊づつ持ってお話しできました。堀地さんありがとうございます!

ゆずちゃんちのおてんばお雛様が、ネコの背中に乗って外へ飛び出しました!追いかけるお内裏様たち…。困ったこともたくさん起きますが、助けに来てくれるお内裏様がなんだかすてき~。お話しの間のページには雛祭りの豆知識やお料理コーナーなどもあって楽しいです。最初に並べられているお雛様たちと、大冒険から戻った様子の、間違い探しをするのもお楽しみの一つですよ。たにもとみちこさんの絵もとてもかわいいです。プレゼントしても喜ばれそう。
「ひなまつりルンルンおんなのこの日!」
文溪堂  ますだゆうこ 作  たにもとみちこ 絵

野ねずみたちからのお誘いで、お雛様たちを連れて「ひなまつり」に参加したねずみばあちゃん。森の仲間もやってきて、みんなで楽しく過ごします。アクシデントに見舞われながらなんとか帰ってきたものの、みんなぼろぼろよれよれ。そこでねずみばあちゃんが大活躍!着物を縫ったり綺麗にお化粧してくれたり…ねずみばあちゃん頼りになります!!
「もりのひなまつり」
福音館書店  こいでやすこ 作・絵

堀地さんの子どものころの雛祭りの思い出は、おばあさんの雛人形でお姉さんとおままごとみたいに遊んだことだそうです。そして堀地さんのお嬢さんたちも、同じように…。
みなさんはどのような雛祭りの思い出がありますか?

「好き」
放送:2015年2月12日
もうすぐバレンタインデー。好きって気持ちを伝える日。いつでも伝えたらいいんですけどね。なかなかそうもいかないのです。「好き」な気持ちを絵本で伝えてみるのもいいですね!

不思議な大きな生き物が不思議な小さな生き物に「すき」って言います。それなのに小さな生き物ったら、「きらい」ばっかり。あまのじゃくなあなたには、きっとこの気持ち共感できるんじゃないでしょうか。
「すき」
らんか社  トメク・ボガッキー 作・絵  木坂涼 訳

こちらはとっても素直に好きな気持ちを伝えています。こんなふうに思える相手に出会えたら素敵。
Love Letter
大和書房  おーなり由子 著

初恋ってこんなだったな…。大人になっても忘れたくない、切ない気持ち。短い文で表現される、詩だとなおさら、思いがぎゅっとつまっているように思います。
「いま小学生とよみたい70の詩 5,6年」
たんぽぽ出版  水内貴久雄 著
「あ・い・た・く・て」
大日本図書  工藤直子 詩  佐野洋子 イラスト
「日本語を味わう名詩入門 工藤直子」
あすなろ書房  萩原昌好 編集  おーなり由子 イラスト

どんなに怒っていても、顔を見たら大好きな気持ちがむくむくわいてくる…。仲直りするときって、きっとみんなこんかんじ。
「きみなんかだいきらいさ」
冨山房
ジャニス・メイ・ユードリー 作  モーリス・センダック 絵
こだまともこ 訳

今回堀地さんはチョコレートケーキを焼いてきてくださいました。ということで、この本をご紹介。
チョコレートケーキを作った魔法使い。せっかく作ったのに、みんなに食べてもらいたいのに誰も来てくれません。リンゴの木と過ごしているうちに時間が経って…。おしまいは、なんだか嬉しくなっちゃうお話です。短編集です。
「魔法使いのチョコレートケーキ」
福音館書店
マーガレット・マーヒ 作  シャーリー・ヒューズ 絵
石井桃子 訳

こころときめくひとときでした。誰かを好きな気持ち、大切にしたいですね。


「移り行く季節…2月は節分鬼の本」

放送:2015年2月5日
今日も羊さん登場です。見てください!鬼のお面をかぶってるんです~!!節分のお豆についてきたものだそうですが、ぴったりサイズなことにびっくり!かわいい~。堀地家の仲良しエピソードをお話しいただいてから、総曲輪にオープンしたばかりの子どもの本の古書店のご紹介。オーナーは堀地さんの先輩でいらっしゃる県立図書館の元司書田中史子さん。店名は「ロビンソン・クルーソー」の著者ダニエル・デフォーから取って「デフォー」といいます。お手ごろなお値段で絵本を購入することができますよ。

季節や行事、ひとつひとつをきちんと味わいながら、その余韻も感じながら、日々過ごせたら素敵ですよね。

まずは季節の本をご紹介。366日毎日のコラムと優しいイラストが書かれています。ぱっとひらいたページから素敵なヒントがもらえそう。
「ひらがな暦 366日の絵ことば歳時記」
新潮社  おーなり由子 絵と文

節分が過ぎても…鬼の出てくる本もご紹介しましょう~。まずは富山のお話です。「むかーしむかし」と始まれば、子どもたちはすっかりその世界に入ってしまいます。あかとんぼが赤くなったのはなぜ?
「だごだご ころころ」
福音館書店
石黒なみ子・梶山俊夫 再話  梶山俊夫 絵

富山のお話がまとまったこちらもどうぞ。とっても身近に感じられますね。富山弁全開で読みましょう~。おじいちゃんおばあちゃんから、あなたはどんな昔ばなしを聞きましたか?
「読みがたり 富山のむかし話」
日本標準
編集 富山県児童文学研究会

かわいい鬼の子が出てくるのは「おにのこあかたろうのほん」。いろんな色の鬼の子たちが話しています。みんな何からうまれたの?「へぇ~すごいんだね!」あかたろうは一体何からうまれたんでしょう?
「おにのこあかたろうのほん2 へぇ~すごいんだね」
偕成社 きたやまようこ 作

「中谷宇吉郎」
放送:2015年1月29日
今回は堀地さんが大好きな方をご紹介しましょう。「雪は天から送られた手紙である」という素敵な言葉を残された、科学者中谷宇吉郎です。雪や氷に関する研究を行い、世界で始めて人工的に雪の結晶を作り出すことに成功された方なんです。出身地である加賀市潮津町に、「中谷宇吉郎 雪の科学館」があります。10年ぶりにこちらに足を運ばれた堀地さん。他の用事で県外に行かれた際、電車を途中下車してお嬢さんと向かわれたそうです。宇吉郎のひととなりや雪の結晶について学ぶことができるコーナーの他、実験を楽しむことや、映像で分かりやすく知識を得ることもでます。喫茶室からの眺めも素敵なんですって。

10年前に訪れたのは、お嬢さんが宇吉郎の本を読んで、堀地さんにも勧めてくれたから。始まりはこの本なんです。
雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集」
岩波少年文庫 池内了編

雪の結晶のカードや雪に関する本もおみやげにいかがですか?ここでしか買うことができない書籍もあります。お子さまにも読みやすく、宇吉郎についてよく分かります。
「中谷宇吉郎物語 天からの手紙を読んだ雪博士」
小納弘 神田健三著

雪の結晶って本当に美しい。いつまでもながめていられそう…。谷川俊太郎さんの詩がすっと入ってきます。「想像力」。それがこの詩にも表現されていますし、宇吉郎が大切にしたことでもあります。途中、ジョン・レノンの「イマジン」をおかけしました。
「きらきら」
アリス館
谷川俊太郎 作 吉田六郎 写真

雪の結晶って、どうやってできるの?どうしてこんな形なの?じっと見ているとそんな「はてな」が頭の中にいっぱい…。そんななぞに答えてくれるのがこの本です。結晶を肉眼で見る方法も書かれていますよ!やってみたい!!
「雪の結晶ノート」
あすなろ書房
マーク・カッシーノ ジョン・ネルソン 作  千葉茂樹 訳

雪って素敵だなぁって思うことが出来る素敵な本をたくさんご紹介いただきました。これも宇吉郎のおかげですね。科学館にも是非足を運んでみてください!!

「星の王子さま」

放送:2015年1月22日
いつも、おいしいお菓子を作って持ってきてくださる堀地さん。今日はお菓子屋さんのお話しからスタート。ひつじをテーマに2週、お送りしてきましたが、なんとそのお店の名前が「パティスリー ベリエ」。ベリエというのはひつじって意味なんです!店長さんがひつじが大好きなんですって。かわいくっておいしいフランス菓子店です。場所は大泉本町2丁目。ぜひ足を運んでみてください。

きれいにリボンがかけられた箱を堀地さんに手渡され、開けてみると…中からひつじが飛び出しました!これが何を意味するのか、お分かりですか?!箱の中のひつじ…そう、「星の王子さま」ひとこまなのですね~。堀地さんが「ベリエ」に行かれた際、店内に「星の王子さま」の本が飾ってあり、次のテーマはこれだ!!と思われたそうなのです。

「星の王子さま」は様々な方が訳されています。それぞれの個性があり、どの方のものがいいのかわからない。選べないという方も多いようです。堀地さんが放送の中でご紹介くださったのは、内藤濯(ないとうあろう)さんの訳です。最初に手にとられたのがこちらなので、それもあってか「詩的で、自分にはしっくりくる名訳」だと掘地さんは感じていらっしゃいます。「あたなの心に響く訳がきっとあるはず。読み比べてみるのもいいですね」と掘地さん。

「大切なものは目に見えない」など心に残る言葉や、バラと王子さまとのエピソードなど心に残る言葉やシーンがたくさんあります。名言集も発行されていますし、関連本もたくさん!!ぜひじっくり読んでみてくださいね。
「ひつじ その2」
放送:2015年1月15日
ひつじの本特集2回目です。今日はひつじのぬいぐるみを持ってきて下さいました。お嬢さんのだそうです。ふかふかです。かわいい~。

まずはマザーグースの本をご紹介。なぜ?と思われたかもしれません。「♪メ~リさんのひつじ ひつじ ひつじ♪」というおなじみのこの曲。マザーグースの1曲なんだそうです。イラストレーションは堀内誠一さん。「たろうのおでかけ」や「ぐるんぱのようちえん」も手掛けていらっしゃいます。華やかな絵が素敵。マザーグースのテープもお持ちいただいたので、BGMにおかけしました。
「マザーグースのうた(5冊セット)」
草思社
谷川俊太郎 訳  堀内誠一 イラストレーション 

次にご紹介するのは「まりーちゃんとひつじ」です。「ぱたぽん」というまりーちゃんのひつじが登場します。ふたりのやりとりがなんだかほのぼの。ぱたぽんが子どもを産んだら…まりーちゃんの夢は広がります。「ぱたぽん」という名前のかわいらしいこと!口に出したら楽しい気持ち~。
「岩波の子どもの本 まりーちゃんとひつじ」
岩波書店
フランソワーズ 作・絵  与田準一 訳

「ぱたぽん」という名前。詩集のタイトルにもなっています。谷川俊太郎さんやまどみちおさんなどの子どものための詩がぎゅっとつまっています。どれも声に出して読んでみたい!手のひらサイズなのでかばんに入れて持ち歩きたいですね。
「パタポン1」
童話屋  田中和雄 作

まだまだありますひつじの本!というわけで次回もひつじの本のご紹介です。おいしい甘いもののお店もご紹介いただけるとか!お楽しみに~。


「ひつじ」
放送:2015年1月8日
あけましておめでとうございます。2015年、第1回目のわくわくすまいるぶっくです。今年はひつじ年。ひつじが出てくる本って、いっぱいあるんですね~。どれもまず、表紙がかわいい!堀地さんがカバンから本を出されるたびに、2人できゃーきゃー言ってしまいまいした。ひつじ…かわいくてふわふわしてて心がなごみます。ちょっとおとぼけさんなキャラクターに描かれていることが多いような…。今日は3冊ご紹介いただきました。

ひつじ好きにはたまらない!ひつじの写真たっぷり!ひつじのことがよく分かる、ますますひつじが好きになる!そんな1冊です。
「ひつじがすき」
山と渓谷社
佐々倉実 写真  佐々倉裕美 文

飼っているひつじの毛を刈って、ペレは新しい洋服を作ります。そのためにはたくさんの人にお願いをすること、そしてたくさんのお手伝いが必要でした。だんだんたくましく、お兄ちゃんらしくなっていくペレの表情にご注目ください。
「ペレのあたらしいふく」
福音館書店
エルサ・ベスコフ 作・絵  小野寺百合子 訳

眠れないときはひつじの数を数えましょう。「1ぴき」「めー」「2ひき」「めー」「7にき」…。返事がない!ひつじのななちゃんは7匹めのひつじを探しに行きます!ころわんシリーズでおなじみの間所ひさこさんによるお話です。眠りにつく前に、親子で、きょうだいでどうぞ。
「おやすみのまえに1 ひつじのななちゃん」
フレーベル館
間所ひさこ 作  山口みねやす 絵

ついつい笑みがこぼれてしまう…かわいいひつじの絵やお話の本、いっぱいあるんです。いっぱい紹介したいです。来週もお楽しみに~。
「クリスマス」
放送:2014年12月25日
メリークリスマース♪クリスマス当日の放送です。この日にクリスマスの絵本を紹介しないわけにはいきません。それに、まだまだ紹介し足りないのです!

まずはクリスマスのはじまりを優しく描いたこちらから。登場する人、動物たちの、御子が生まれた喜び、御子に対する愛おしさを感じられます。ヨセフがマリアを気遣っている場面が個人的にはお気に入りです。絵は「どんくまさん」「どうぞのいす」でお馴染みの柿本幸造さん。動物たちの表情がかわいらしいですね。、物語をあたたかく包み込みます。
「くりすますのおはなし」
女子パウロ会
柿本幸造 絵  谷真介 文

堀地さんはキリスト教の幼稚園に通っていらっしゃいました。そのときの記憶やその後読んだ聖書の内容で心に残っていることがたくさんおありのようです。クリスマスのはじまりについて、もっと詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。「うまやのクリスマス」「ちいさなもみの木」も描いたバーバラ・クーニーの絵は静かなクリスマスを演出します。多くの色が使われていないからこそ印象に残るんですね。
「クリスマス」
長崎出版
バーバラ・クーニー 作・絵  安藤紀子 訳

ろばの音楽座のCDをBGMに、ろばが出てくる本をご紹介。かわいそうなろばがいました。サンタクロースのお手伝いをしたら、素敵なプレゼントが…!よかったねって言ってあげたくなっちゃう!読み終わった後は、優しい気持ちでいっぱいになりますよ。
「サンタクロースのおくりもの」
金の星社
E・クラーク 作  J・オームロッド 絵  戸田早紀 訳

今日のおやつは星型の蒸しパン。堀地さんのお友達が作られた、ルバーブという野菜のジャムが入っています。栗もポイントにひとつ。。さらには堀地さんのお母さまから、お菓子のプレゼントをいただきました!びっくり!ありがとうございました。

お知らせです。
富山シティエフエム2015年1月~3月までの番組表の表紙に「スマイル」が特集されています。中でもこの「わくわくすまいるぶっく」のコーナーが大きめに取り上げられてています。ご覧ください。

堀地さん、来年は一体どんな本を持ってきてくださるのでしょうか…一緒にわくわくしてくださいね!


「おもしろい本みつけたよ」

放送:2014年12月18日
富山市立図書館で、「おもしろい本みつけたよ」18号と10年前の8号を紹介する展示が行われています。
「おもしろい本みつけたよ」は良書をすすめる会の皆さんが選んだオススメの本を紹介するリーフレット。小学生、中学生のお子さんのお手元に届いているかと思います。
そして良書をすすめる会はPTAのお父さんお母さん方の会で、堀地さんはOGでいらっしゃいます。
本を読むことは親子で楽しい時間を過ごすためのものであってほしいと堀地さん。本を選ぶ時や本を読むということにおいて、ついつい思ってしまうのが「お勉強になれば…」とか、「何かを得るものでなければ…」なんてこと。でも、純粋に楽しむというシンプルなことでいいんですよね。そのことが積み重なって、だんだんと心を豊かにしてくれるのではないでしょうか。
10号の本も共に展示されているのは、10年前の本でも今でも色あせず、読んでもらいたいと思う本ばかりだから。
前半は良書をすすめる会への思いをたっぷりとお話しいただきました。

雪がたくさん降ったので、まずはこの本をご紹介。知らない人のソリに飛び乗ってしまったリサベット。雪の中においてきぼりにされてさあ大変!
「雪の森のリサベット」
徳間書店  アストリッド・リンドグレーン 作
イロン・ヴィークランド 絵  石井登志子 訳

リンドグレーンは「長くつ下のピッピ」でお馴染みですね。現在「山賊のむすめローニャ」がBSプレニアムで放送中です。
「岩波少年文庫 山賊のむすめローニャ」
岩波書店 
アストリッド・リンドグレーン 作  大塚勇三 訳

今日のおやつはひとくちアップルパイを作ってきていただきました。シナモンがきいてておいしい!!
ということで、りんごの本2冊ご紹介です。
クリスマスまで大事に読みたい9つのお話。
「クリスマスのりんご‐クリスマスをめぐる九つのお話」
福音館書店  ルース・ソーヤー、アリソン・アトリー他 文
たかおゆうこ 絵  上條由美子 役
  
自分におばあちゃんがいないことをさみしく思っていたアンディの前にちょっぴり不思議なおばあちゃんが現れた!
「岩波少年文庫 リンゴの木の上のおばあさん」
岩波書店  ミラ・・ローベ 作  塩谷太郎 訳

そして最後にもう1冊!雨月物語の9編を高校生がかわるがわる解説していきます。絵は高岡市出身の佐竹美保さん。今回の展示には佐竹さんのコーナーも設けられているそうです。
「雨月物語‐魔道、呪い、愛、救い、そして美の物語集」
岩崎書店  金原瑞人 著  佐竹美保 絵

この冬休み、子どもたちに大好きな本と出会ってもらいたいですね♪
「クリスマス(動物が登場)」
放送:2014年12月11日
先週に引き続き、クリスマスの絵本をご紹介しましました。紹介したい本がたくさんあってなかなかしぼりきれないのですが…動物が出てくる絵本をピックアップ!今日は1冊をたっぷりご紹介しましたよ。
まずはカレルチャペック紅茶店でおなじみ山田詩子さんの絵本から。これまでもらったプレゼントが気に入らないジョニー。文句ばっかり言ってたら「クリスマスはなしよ!」ってママに言われちゃいました。ネコのガルトンと一緒にとっておきのクリスマスを演出します!
「ジョニーのクリスマス」
教育画劇  やまだうたこ 作・絵

クリスマスプレゼントのお買い物。何がいいかな、喜んでくれるかな。相手のことを考えながらあれこれ悩むのも楽しいものですね。絵本の中に入り込んで一緒にわくわくしてみませんか?
「クリスマスのおかいもの」
講談社  たしろちさと 作

食べ物がなくなった冬の寒い日、子うさぎは二つのかぶをみつけます。一つは食べて、もう一つはお友だちのおうちに持っていきます。優しい気持ちがつながって…。クリスマスが舞台ではありませんが表紙をご覧下さい!子うさぎのコートとバックが緑。コートのリボンと背表紙、題字の色が赤!表紙がクリスマスカラーなんです。
「しんせつなともだち」
福音館書店  方 軼羣 (ふあん いーちゅん) 作  
村山知義 絵  君島久子 訳

良書をすすめる会編集の「おもしろい本みつけたよ18号」がお子さんの手元に届いているかと思います。また富山市立図書館では紹介した本を展示しています。期間は12月26日(金)までです。プレゼントの参考してみては?お子さんたちには冬休み、じっくり本の世界に浸ってもらえると嬉しいですね。

今日お持ちいただいたのは木苺のケーキです。食感も楽しい!ピンクがかわいらしいケーキでした♪
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「クリスマス」

放送:2014年12月4日
12月に入りました!すっかりクリスマスムードが高まってますね。赤と緑のかわいいクリスマスグッズをスタジオに飾って、気分も盛り上がります♪写真では分かりませんが、堀地さんも赤いカーディガンがよくお似合いなのです。まずはクリスマスの思い出話からスタート。
サンタさんにお手紙を書いた思い出はありますか?
サンタさんのことが怖い(!)女の子のお話。
「サンタさんからのてがみ」
ほるぷ出版  
ハイアウィン・オラム 作  トニー・ロス 絵  ゆあさふみえ 訳

サンタさんってほんとうにいるの?どうして一晩でプレゼントを配れるの?子どもたちは聞きたいことがいっぱい!お父さん、お母さん、何て答えますか?
「サンタクロースってほんとにいるの?」
福音館書店  てるおかいつこ 作  杉浦範茂 絵

サンタさんと小人たちはクリスマスまで大忙し!1年間の過ごし方が細かく楽しく描かれています。すみからすみまで眺めて楽しい1冊です。
「サンタクロースと小人たち」
偕成社  マウリ・クンナス 作・絵  稲垣美晴 訳

プレゼントにもぜひおすすめしたいのがコチラ。3冊セットになっています。子どもらしい表情と心あたたまるお話。お気に入りはどーれ?
『クリスマスの三つのおくりものセット「サンタクロースとれいちゃん」「ズボンのクリスマス」「ふたつのいちご」』
福音館書店 林明子 作・絵

本日はヨーグルトとクリームチーズと洋ナシのケーキをお持ちいただきました。バターが品薄なため、オリーブオイルを使われたそうです。どっしりと見えたのですが、洋ナシの食感もいいアクセントで、おいしくってぱくぱくいただいちゃいました。
来週もクリスマスの本をご紹介する予定です。お楽しみに!
「どんぐりの本、葉っぱの本」
放送:2014年11月27日
今日は堀地さんが「ぜひ紹介したいです~」と持ってきてくださったコチラの本から。著者の細川律子さんは「はまなす文庫」を開放していらっしゃいます。とってもステキな方!と堀地さん。
「宮沢賢治の国より」
雪垣社  細川律子 著

この中に出てくる中で印象的なのがこのお話。
「どんぐりと山猫」
偕成社  宮沢賢治 作  高野玲子 絵

どんぐりで、こまややじろべえを作った思い出、ありませんか?楽しい遊び方を紹介しています。
「どんぐりだんご」
福音館書店  小宮山洋夫 作・絵

木の実や植物の緻密な絵が印象的!
「木の実とともだち」
偕成社  下田智美 絵・文  松岡達英 構成
シリーズで、「草花とともだち」「海辺のともだち」もあります。

シティエフエム水上が持ってきました。こうくんのともだちのどんぐり。名前は「ケーキ」。こうくんはうっかり山でケーキをなくしてしまいます…。大好きな本です。堀地さんのお声で紹介していただけて、嬉しかったです。
「まいごのどんぐり」
童心社  松成真理子 作

葉っぱがでてくるお話の紹介に移ります。くんちゃんシリーズの中からこの1冊。秋の葉っぱの色の絵本です。くんちゃんは「何をしたらいい?」
「くんちゃんはおおいそがし」
ペンギン社  ドロシー・マリノ 作・絵  間崎ルリ子

最後にもう一冊。著者は東直子さん。詩人ならではの、シンプルですてきは言葉たち。そして版画っぽい、独特でかわいらしい絵が印象的。
「さわさわもみじ」
くもん出版  ひがしなおこ作  きうちたつろう絵
きうちさんの絵の「あかにんじゃ」という本も楽しいそうです。

たくさんご紹介しました。
今日のカステラは栗、洋ナシ、りんご、レーズン入りで、こちらもたっぷり。しっとりケーキで大満足させていただきました。 

「ビーだま」

放送:2014年11月20日
私たちのムーミン熱は続いています。買っちゃいました。「ムーミン童話全9巻セット」。
今日はムーミンママの美味しいレシピ本のご紹介からスタートです。フィンランドならではのお料理から、とっても簡単!新じゃかの美味しい茹で方まで!!
「ムーミンママのお料理の本」
講談社  
サミ・マリラ 作  トーベ・ヤンソン 絵と引用文  渡部翠 訳

富山市立図書館ではブックリスト「ビーだま」で、おすすめの本を紹介されています。えほん版、小学生1、2、3年生版、小学生4、5、6年生版、中学生版があります。図書館のHPから取り出すこともできますよ。表紙の写真も載っています。表紙の魅力ってありますね。その中から、まずはとってもおいしそうなパンの本です。つい口ずさんじゃいそう!「ぽんちんぱん~♪」
「ぽんちんぱん」
福音館書店  柿木原政広 作

おいしいそうなどんぐり。でもまだ食べちゃだめ~。
「どんぐり」
光村教育図書 
エドワード・ギブス 作  谷川俊太郎 訳  

連想ゲームのように、ここかららどんぐりの本の紹介に移ります。
がんばるリスのお父さんのお話です。この本は「くまのコールテンくん」でおなじみ、ドン・フリーマンの息子ロイ・フリーマンがお父さんの遺したスケッチをまとめて完成させたものです。
「ドングリさがして」
BL出版 
ドン・フリーマン&ロイ・フリーマン 作  山下明生 訳
「くまのコールテンくん」
偕成社
ドン・フリーマン 作  松岡享子 訳

今日は堀地さんのお姉さんのおいしいパンを持ってきてくださいました。中にはドラフルーツたっぷり。クリスマスのペーパーナプキンにかわいくくるまれて…。
ご紹介したいどんぐりの本がまだまだたくさんあります!次回もお楽しみに~。   
「ムーミン」
放送:2014年11月13日
今年はムーミンの作者であるトーべ・ヤンソンの生誕100周年の年です。巷でもキャラクターグッズのフェアや雑誌の特集など盛り上がっております。
いつも大きなかばんにたくさんの本を入れて持ってきてくださる堀地さん。今日もムーミンパパ、ムーミンママのお人形やキャラクターのストラップに、ムーミンの絵本や文庫、ムーミンが掲載されている雑誌など台車に積んで運んできて下さいました。

堀地さんとムーミンの出会いはテレビアニメです。お嬢さんたちのために絵本を買ったのが再会となりました。たくさんある中からこの1冊をご紹介。不思議なぼうしのせいで、すっかり姿が変わってしまったムーミン。そんなムーミンをママは見つめて言います。「そう、あなたはムーミンだわ」
「ミニ絵本シリーズ 楽しいムーミン一家①
ムーミンとふしぎなぼうし

講談社  トーベ・ヤンソン 原作

大学進学前のお嬢さんにプレゼントされたこの絵本。今でも大切にされているそうです。あなただけが持っているたからものは?表紙のママとムーミンの絵がとてもいいのです。
「ムーミンのたからもの」
講談社  
トーべ・ヤンソン 原作  松田素子 文  
スタジオ・メルファン(吾妻康美) 絵

限定スペシャルカバーが登場!手に取りたくなるカラーイラストです。BOXセットで思い切って買っちゃおうかな…。
「ムーミン童話全9巻セット」
講談社
「ムーミン谷の彗星」を訳された下村隆一さんの文章が優しくきれいと掘地さん。

ムーミンには名言がいっぱい!ムーミンフリークのあなたに!!
「ムーミン谷の名言集」
講談社  トーベ・ヤンソン 文・絵  
ユッカ・パルッキネン 編  渡部翠 訳
「ムーミン童話の百科事典」
講談社  
高橋静男(ムーミンゼミ) 編集  渡部翠 翻訳

お話の中には美味しいものがいっぱい!
「児童文学キッチン-お菓子と味わうおいしいブックガイド」
講談社  小林美雪 文  福田里香 料理

今日はムーミンママのハムサンドとバターたっぷりブリオッシュを作ってきていただきました。どちらも優しいママの味。ごちそうさまでした。



「海」
放送:2014年11月6日
昨年、堀地さんはこのスマイルにご出演されています。「良書をすすめる会が選んだ本の展示会」のご案内で、そのときご紹介いただいたのが「海辺の宝もの」という本。挿絵を高岡市出身の佐竹美保さんが手掛けられています。先日堀地さんは佐竹さんの講演と原画展示に行ってこられました。子どものころの思い出が作品にも投影されているなど、ステキなお話をたくさん聴くことができて、とても嬉しそうな堀地さんでした。
「海辺の宝もの」
あすなろ書房
ヘレン・ブッシュ 作  鳥見真生 訳  佐竹美保 絵

子どもの嬉しい気持ちを聞いてあげることが子どもにとって更に大きな喜びになります。
「センス・オブ・ワンダー」
新潮社
レイチェル・カーソン 著  上遠恵子 訳

女性としての生き方って…。
「海からの贈りもの」
立風書房
アン・モロウ・リンドバーグ 著  落合恵子訳

今日の洋ナシとレーズンのケーキです~。
放送後に更に話が盛り上がる私たち…。次にお話ししたいテーマがどんどんわいてきます。次回もお楽しみに!
「良書をすすめる会が選んだ本の展示会」
放送:2014年10月30日
富山市立図書館では10月21日から「良書をすすめる会が選んだ本の展示会」が開催されています。北日本新聞ぶんぶんジュニア欄「親子の本棚」で会の委員の方が選ばれた本が展示されています。もちろん貸し出しもしています。11月4日(火)15時まです。

その中から今日は3冊ご紹介いただきました。ちょっぴりぼんやり、マイペースなウォンバット。仲良しのしっかりものマウスとネコのおすましタビィに、学校へ行くことを勧められますが…。どのキャラクターに感情移入するかで、また楽しみ方も違います。
「ウォンバットがっこうへいく」
朔北社 
ルース・パーク 作  加島葵 訳   ノエラ・ヤング 絵  
今回の展示ではシリーズものを多く紹介されています。
他にも…
「ウォンバットうみへいく」「ウォンバットと春のまほう」「ウォンバットスキーに行く」「ウォンバットときのうえのいえ」「ウォンバット雨の日のぼうけん」「ウォンバットとゆかいななかま」「ウォンバットとふねのいえ」があります。

ところで、「ウォンバット」がどんな動物がご存知ですか?動物たちの迫力満点な写真絵本でどうぞ。
「ほんとのおおきさ動物園」
学研マーケティング  
小宮輝之 監修  福田豊文 写真

黒と赤と黄色の挿絵がおしゃれなこの本は、引っ込み思案なネコ、ジェニーの物語。キャットクラブの仲間になるには…さてどうしましょう。
「ジェニーとキャットクラブ」
福音館書店  
エスター・アベリル 作  松岡享子・張替恵子 共訳
他には…
「ジェニーのぼうけん」「ジェニーときょうだい」があります。

関西のノリの楽しいお話。拾ったまねきねこが、苦手なあの子と仲良しにしてくれる…?お料理も楽しめちゃう一冊です。
「ともだちまねきねこ」
国土社  松本聰美 作  白土あつこ 絵

今日掘地さんが持ってきてくださったのは、かぼちゃのカステラ。大きなレーズンがのっています。美味しかった~。
明日はハロウィンです。おばけやかぼちゃのお話、、オレンジ色の絵本など、ハロウィンっぽい本もたくさんありそう!


「射水市大島絵本館」
放送:2014年10月23日
「スマイル」では「わくわくすまいるぶっく」の前に、富山市以外に電話をつないでお話しをお伺いするコーナーを設けています。この日は大島絵本館の「絵本館まつり」についてのお話でしたので、引き続き、絵本館をテーマにお話しすることに。
絵本館は施設外にも魅力がいっぱい!お子さんが入り口近くにある噴水が大好きで毎回びしょぬれになって楽しんでいたというエピソード、おにぎりを持っていって原っぱで食べたという思い出をお話しいただきました。中に入ればたくさん絵本を楽しんで、ワークショップでオリジナル作品作り。カフェにもギャラリーがあり、作品をみながらゆっくりできます。今年20周年を迎えた大島絵本館。ご家族みなさんで、また一人でもゆったり、楽しんでくださいね。

現在開催されている原画展は永田萠さんの「ココの森」。韓国で今後発売予定の絵本です。妖精の女の子ココの冒険サクセスストーリーです。永田さんのイラストにはもちろん、ストーリーにも感動された堀地さん。ぜひみなさんもじっくり時間をかけてご覧になってください。ココになりきって写真を撮ることができる、パネルのコーナーもありますよ。

永田さんのその他の作品も読むことができますし、販売されています。ご主人と共著の詩の絵本「みんな小さな贈りもの」を堀地さんは購入されました。
「みんな小さな贈りもの」
妖精村  HATAO 文  永田萠 絵

永田さんのこれまでが書かれているエッセイもご紹介いただきました。「女性として素敵だなって憧れます」と堀地さん。
「うたたねうさぎの見る夢は」
大和書房  永田萠 著

「加古里子」
放送:2014年10月16日
先週の日曜日、福井県越前市にある「かこさとし ふるさと絵本館『らく』」に行ってこられた堀地さん。ここは加古さんのふるさとだそうです。中には加古さんの作品はもちろん、だるまちゃんやかみなりちゃんの遊具もたくさん。キャラクターに変身できるコーナーもあります。
子どもに戻ったように楽しむお父さんお母さんの姿も見られたそう。
「だるまちゃんとかみなりちゃん」
福音館書店  かこさとし 作

堀地さんからは柳田邦夫さんの「人生で絵本に三度出会う」という言葉も教えていただきました。
まず子どものころ、次に子育ての時期、そして自分のために読むときの三度だそうです。大人のみなさんも、楽しくなっちゃう絵本、好きだなぁって思う絵本を見つけて、ぜひ自分のために楽しんでみてくださいね。

加古さんご自身のこと、様々な絵本の裏話も?
「みらいのだるまちゃんへ」
文藝春秋  かこさとし 著

スタジオにはからすのパンやさんのお父さんカラスとお母さんカラスのぬいぐるみ(よくできてる!!)を持ってきて下さいました。またそれにちなんで米粉パンを焼いてくださり、今日もいい香りがスタジオに広がります。
「からすのパンやさん」
偕成社  かこさとし 作

「図書館」

放送:2014年10月9日

今週は、図書館をテーマに本を選んでいただきました。富山で図書館の絵本といえば、これでしょう!
「カモシカとしょかん」
桂書房  魚瀬ゆう子 作  水上悦子 絵

ご紹介を前に魚瀬さんにお会いになり、更には電車に乗って絵本の舞台、舟橋村立図書館まで行ってこられた堀地さん。
電車にゆられていたら、今読んでいるこの本のことが頭に浮かびました。作者の北村さんは富山県出身。子どもとの関係も描かれています。
「途中下車」
河出書房新社  北村森 著

本を読むのが楽しい。この本のかたちも手触りも好き。夢中になって本の世界に浸れる幸せ。そんな気持ちが溢れる一冊もご紹介いただきました。
「ぼくはぼくのほんがすき」
評論社  アニタ・ジェラーム 作  おがわひとみ訳

読書の秋。図書館で、ゆっくりお気に入りの一冊を見つけてくださいね。

「きっかけ」
放送:2014年10月2日

堀地さんが子どもの本が好きになったのは、お母さんになってから。心に残る1冊をご紹介いただきました。
「えのすきなねこさん」 
童心社  にしまきかやこ 作

みんな大好きぐりとぐらシリーズ。昨年50周年を迎えました。世代を超えて好きなシーンをお話しするのも楽しそう。ぐりぐらぐりぐら~♪
「ぐりとぐら」 
福音館書店 
なかがわりえこ 作  やまわきゆりこ 絵

なんと!堀地さん手作りのはカステラを持ってきてくださいました!ぐりとぐらと言えば、大きなカステラですよね~。甘~い香りが広がって、幸せな気持ち…。中にはバナナが入っていました。とっても美味しいかったです。ごちそうさまでした!